松永四郎は、三人の姉との不遇な家庭から離れるため広島の全寮制高校へ進学し、ルームメイトの織田未来と同室生活を始める。物語は、寮での暮らしやクラスメイト、帰省先の家族とのやり取りを通じて、四郎の恋心と未来が抱える秘密、三好や広美を含む周囲の関係の揺れを追っていく。学年の進行に合わせて旅行、文化祭、年越し、進級、卒業といった節目が入り、告白や距離の変化、進路の選択が少しずつ積み重なる。現代の学園生活を基盤に、恋愛と家族事情が並行して動くシリーズ。
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読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- ルームメイト同士の距離感から始まる、じわじわ進む恋愛の揺れが印象に残る。
- 体と心のどちらで恋をするのかというテーマが、読みながら考えさせる。
- 日常の会話や学校行事の描写が細かく、青春ものとしての手触りがある。
- 広美さんや三好さん、梵ちゃんなど周囲の人物が物語に厚みを出している。
- シリーズを通して、重さの中に前向きさや余韻が残る構成が評価されている。
こんな人におすすめ
- ひと筋縄ではいかない恋愛や、気持ちの整理を描く物語が好きな人。
- トランスジェンダーを扱う作品に関心があり、丁寧な向き合い方を読みたい人。
- すれ違いと関係の変化をじっくり追うシリーズものを楽しめる人。
- 明るいラブコメより、切なさや葛藤の比重が高い作品を求める人。
- 前作からのつながりや、シリーズ横断の登場人物を楽しみたい人。
人を選ぶポイント
- 恋愛感情の行き先が複雑で、読後感は軽くない。
- 主人公の行動や判断に、もやもやや反発を覚える場面がある。
- 途中巻では関係の崩れや停滞が強く、しんどさが前面に出る。
- すっきりした解決より、苦い選択や余韻を受け止める読み味が中心。
- 続刊前提の空気や、最終巻までの展開を気にする声が目立つ。
テンポ・読後感
- 序盤は日常会話と学園生活を軸に、静かに感情が積み上がる。
- 中盤からは嫉妬、秘密、誤解が重なって一気に空気が張りつめる。
- イベント回や周辺人物のやり取りが、重い流れの中の息抜きになっている。
- 全体としては軽快さよりも、じんわりした切なさと苦さが強い。
- 最終的には、止まっていた時間が動き出すような落ち着きが残る。
キャラクターへの評価
- 四郎は不器用で、気持ちを隠そうとして余計に苦しくなる姿が目立つ。
- 未来は存在感が強く、いなくなった後も物語の中心として意識され続ける。
- 三好さんは一途さや健気さが印象的で、応援したくなる受け止められ方が多い。
- 広美さんは大人びた落ち着きがあり、四郎の変化を支える役回りとして見られている。
- 梵ちゃんは可愛さや後輩らしさが好評で、重い展開の中の癒やしになっている。
巻一覧
この巻のあらすじ
超理不尽な三人の姉の下、不遇な家庭生活を過ごしてきた松永四郎。その地獄から逃れるため、新設された全寮制の高校へと入学を決めた彼は、期待を胸に単身広島へ。知らない土地、耳慣れない言葉、そして何よりもあの姉達との不条理な日々から離れた高揚感に浸る四郎だったが、ルームメイトとなった織田未来は、複雑な心を持つ……女性!? 四郎と未来、二人の奇妙な共同生活が始まる――。 ※作品の表現や演出を考慮して、電子版は本文縦組で制作しております。また一部のページを加工、追加、削除しております。※
この巻のあらすじ
夏休みを迎えた四郎と未来は、和田、三好の四人で泊まりがけの旅行へ向かう。島での開放感の中、未来に三好との仲を煽られ何とも言えない微妙な気分に陥る四郎。未来に対しての決して明かすことのできない好意を秘めたまま二学期に突入した彼は、三好とともに文化祭委員を引き受けることに。穏やかな彼女に心地よさを感じながらも未来への恋心を払拭できない四郎だが、クラスが団結し賑わう文化祭に、未来の心を奪う人物が現れて……。話題作、第二幕。
この巻のあらすじ
冬休みに入り、未来とともに帰省することになった四郎。姉達への恐怖に加え、三好に対する申し訳なさを抱え東京に戻った四郎だが、彼以上に家庭不和な未来が家を飛び出してきて、松永家で一緒に年越しを迎えることに。以前とは少し変わった家族と、父の誘いで出会った西園幽子達と賑やかな日々を過ごし広島へ帰った四郎は、西園の恋人である三並や広美の言葉に自分の不甲斐なさを痛感し、未来への気持ちを断ち切る決心を固めるが……。待望の第三幕。
この巻のあらすじ
二年への進級と共に、それぞれ第二寮の個室へ移った四郎と未来。新入生の梵七施の噂から三好と付き合っていることを公にした四郎は、少しずつではあるが、気持ちを未来から三好へ向けていく。そんな夏のある日、未来は山城に自分の秘密を打ち明けると四郎に告げる。心の底では山城が未来を受け入れることを怖れながらも、ただ一人の親友として未来の決意を応援し、自分は三好を含めた友人達と夏の夜を楽しもうとする四郎だが……。揺れ動く、第四幕。
この巻のあらすじ
山城との一件で三好を傷つけ、未来の信頼も失ってしまった四郎は、父の誘いで京都を訪れた。そこで三並と西園から、未来とともに結婚式に招待され困惑する。しかし未来から真実を知らされ、以前と変わらず接してくれる和田と梵、そして広美のおかげで徐々に日常を取り戻していく。そんなある日、梵に望まない婚約者のことを相談された四郎は、未来の妙案で仲間達と団結し、彼女を助けるため文化祭で一芝居打つことにするのだが――。
この巻のあらすじ
高校最後の一年と四郎を残し、未来は去った。広美と結ばれた四郎は、彼女との将来のため料理を勉強し、広島に留まろうと考え始める。気が置けない友人達や相変わらずの和田、ぎこちなさはありつつも、優しいままの三好。未来だけがいない穏やかな日々を過ごし卒業を迎えた四郎は、独り立ちを前に父からの誘いで一時東京へ戻ることに。これからのことを母や姉達にも伝え、自分の未来へ歩き出した彼に、思いがけない再会の時が訪れる――。待望の、最終幕。
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