警察庁監察特殊事案対策官の西有栖宮綾子が、検察の裏組織〈一捜会〉の陰謀に関わる警察不祥事や違法事案を、資産と権限を使って秘密裏に処理していく警察ミステリシリーズ。舞台は現代日本の警察・検察組織で、皇室と英国王室の血筋をひく公爵令嬢という身分と、警視正としての職務が同居する。物語は、事件の裏にある組織的な不正や利権を追い、綾子が情報収集、交渉、強制捜査に近い手段まで使って事案を解決へ導く構成で進む。シリーズ全体では、単発の事件処理を軸にしつつ、警察内部と検察側の対立構造が継続して描かれる。現時点の収録分は本編2巻で、同一主人公による連作としてまとまっている。公爵令嬢という立場と警察官としての職務が、事件処理の手段と舞台を広げている。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 公爵令嬢であり警察の監察役でもある主人公の、桁違いの財力と権力を使った解決が強い見どころ。
- 警察組織と検察側の対立を軸にした、裏でうごめく陰謀と不祥事の処理がスケール大きく描かれる。
- 現実離れした作戦や強引な突破口が、荒唐無稽さ込みで痛快に読める。
- 主人公だけでなく、安藤や鳥居など周辺人物の掛け合いがコメディとして効いている。
- ぶっ飛んだ設定と細かな警察組織描写のギャップが印象に残る。
こんな人におすすめ
- 富豪刑事系の、金と権力で事件を解決するタイプの作品が好きな人。
- まほろ節の外連味や、突き抜けたエンタメ感を楽しみたい人。
- 警察小説でも、重厚な本格ミステリより派手さや爽快感を求める人。
- クセの強い文体や、やりすぎなくらいの設定を面白がれる人。
- コメディ寄りの主従関係や、濃い脇役のやり取りを楽しみたい人。
人を選ぶポイント
- 現実離れした解決法が多く、リアリティ重視だと受け止めにくい。
- 金や権力で押し切る展開に、庶民感覚とのズレや不快感を覚える場合がある。
- 事件の始末の付け方がかなり過激で、生理的に合わない読者もいる。
- 文章がくどい、重い、回りくどいと感じやすく、テンポ面で好みが分かれる。
- ミステリとしての論理性より、ケレン味や勢いを優先した作りになっている。
テンポ・読後感
- 収録話ごとに大きな事件を一気に片づける、スピード感のある進行。
- ただし説明や組織描写は細かく、場面によっては重さやくどさが出る。
- 解決法は派手で豪快、読後感はスカッとする寄り。
- ぶっ飛んだ展開の連続で、シリアスさよりも笑いと呆れが先に立つ。
- コメディと警察内部の不穏さが同居し、独特の外連味がある。
キャラクターへの評価
- 西有栖宮綾子は、超特権階級の令嬢らしい堂々さと冷静さが目立つ。
- 財力任せではなく、頭の回転や度胸の強さも評価されている。
- 安藤警視と鳥居巡査部長は、主人公を支える相棒として親しまれている。
- 脇役の家族や親戚も強烈で、場面をかき回す存在として印象が濃い。
- 主人公のやり口には、痛快さと同時にえげつなさも感じられる。
巻一覧
この巻のあらすじ
超絶的資産家にして日本皇室と英国王室の血筋をひく公爵令嬢、警察庁監察特殊事案対策官・西有栖宮(にしありすのみや)綾子警視正は、今日も自家用オスプレイに弾薬(現金)10トンをぶちこんで出動する。検察の裏組織〈一捜会(イッソウカイ)〉の隠謀によって引き起こされた全国警察の重大不祥事を秘密裏かつ迅速に解決するために。「悪魔の証明」をも可能にする彼女に不可能は無い。未だかつて見たことのない警察ミステリ、開幕。
この巻のあらすじ
大富豪にして公爵令嬢、警察庁監察特殊事案対策官・西有栖宮(にしありすのみや)綾子警視正が、検察の裏組織〈一捜会(イッソウカイ)〉の卑劣な陰謀を撃ち砕く。今回舞い込んだ事案は「飲酒(のむ)・賭博(うつ)・売春(かう)」関連。風俗街を牛耳るロシア・マフィアを壊滅させ、法務大臣のハニートラップを逆手に取り、警察署内に開帳された違法賭場を積み上げた弾薬(現金)で華麗に吹き飛ばす――優雅で過剰なヒロイン綾子から目が離せない第二幕。
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