京都へ進学してきた双子の兄妹・直史とまどかが、あやかしと人間のあいだを取り持つ神・ククリ姫と出会い、あやかしを語って命を与える「語り手」として関わっていく和風ファンタジーです。舞台は古都・京都で、葛菓子、棒寿司、治部煮など土地の食やおばんざいが物語の中核に置かれます。中心人物は直史とまどかで、ふたりはあやかしとの交流や食卓を通じて新しい暮らしに入っていきます。物語は、あやかしの由来や存在を語る行為と、食事を囲む日常を軸に進み、京都の土地性と異類交遊の要素が重なって広がります。続編では同じく京都で、語り手としての役目とあやかしたちとの宴が継続します。続編では、直史とまどかの京都での暮らしと、あやかしとの食卓を囲む関係が引き続き描かれます。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 金沢と京都の食文化が前面に出ていて、料理や菓子の描写がとにかくおいしそう。
- あやかしが怖い存在ではなく、気さくで優しい雰囲気で描かれている。
- 物語を語ることがあやかしの力につながる設定が印象に残る。
- 泉鏡花やからくさ図書館とのつながりがあり、関連作を知っていると楽しみが広がる。
- 双子のやり取りや食卓を囲む場面がほっこりしていて読み心地がやわらかい。
こんな人におすすめ
- 食べ物描写の多い作品や、和食・郷土料理が好きな人。
- ほのぼの系のあやかしファンタジーを読みたい人。
- 泉鏡花モチーフや文学要素に興味がある人。
- 京都や金沢の空気感、食器や器の細部まで楽しみたい人。
- からくさ図書館などの関連シリーズを読んでいる人。
人を選ぶポイント
- 事件性や大きな山場を強く求めると、やや物足りなく感じやすい。
- 連作短編寄りで、さらっと読めるぶん深掘り不足に感じる人もいる。
- 京都が舞台でも金沢の印象が強く、舞台感の好みは分かれやすい。
- 物語の進行がゆるやかで、途中で間が空くと集中しにくい。
- シリーズの巻数が少なく、もっと続きがほしかった。
テンポ・読後感
- 全体はゆったりした連作短編で、肩の力を抜いて読める。
- 食卓や季節の食材を軸に、やさしく温かい空気が続く。
- あやかしの切なさはあるが、重苦しさよりも穏やかさが勝つ。
- 章ごとの小話やブログ形式の見せ方が、軽やかな読み味を作っている。
- ほっこり感が強く、読後はやわらかい余韻が残る。
キャラクターへの評価
- 双子の兄妹は仲がよく、互いを思いやる関係が好印象。
- 兄は物語を綴る役目に向き合いながら、少しずつ将来像が見えてくる。
- 妹は食への関心が強く、料理や郷土食へのこだわりが印象的。
- ククリ姫はふわふわして可愛らしく、癒やし役として受け止められている。
- あやかしたちは気さくで個性があり、たぬきや龍などの存在感も楽しまれている。
巻一覧
この巻のあらすじ
進学のため金沢から京都へ引っ越してきた、双子の兄妹の直史とまどか。見知らぬ土地で暮らし始めたふたりはある日、あやかしと人間との間を取り持つ神・ククリ姫と出会う。彼女の願いは、かつて文豪・泉鏡花がしたように、あやかしを語り命を与える「語り手」に直史がなることだった。そのお礼は、葛菓子にタイの棒寿司、故郷の味の治部煮などなど、おいしい海山の幸。かくして、あやかしを語り、あやかしと食卓を囲む、二人の不思議でおいしい新生活が始まることになり……。悠久の古都・京都で語られる、異類交遊ファンタジー。
この巻のあらすじ
京都で暮らす大学生・直史と妹・まどかのお役目は、あやかしを語り、命を与える「語り手」。あやかしと人間の間を取り持つ神・ククリ姫と共に、おいしい海山の幸を囲むあやかしたちとの宴は続いていく……。
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