霊能者・比嘉琴子を中心にした比嘉姉妹シリーズの前日譚となる短編集。比嘉家には6人のきょうだいがいたが、残るのは真琴だけで、キャンプ場の惨劇、少年野球チームに起きた怪、末子の栞が向き合う獣など、家族それぞれに降りかかった怪異が語られる。住人のいなくなった比嘉家には「ととはり」という文字列が現れ、屋敷の噂も広がっていく。複数の怪異譚が比嘉家の来歴と家族のつながりを順に浮かび上がらせ、日常の場に怪異が入り込む形で家の歴史を組み直していく。

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  • AI分析(あらすじ)

    霊能者一家の家族史、現代怪談、短編連作の構成に関心がある読者向け。

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作品の魅力

  • 比嘉家の家族史がまとまって見え、断片的だった背景がつながる。
  • 琴子と真琴以外のきょうだいに焦点が当たり、家族それぞれの輪郭が立つ。
  • 怪異の怖さだけでなく、家族への思いと切なさが強く残る。
  • 連作ごとに趣向が変わり、事件性やギミックのある話も楽しめる。
  • シリーズを追っているほど、過去作との接続で深く刺さる。

こんな人におすすめ

  • 比嘉姉妹シリーズを追っている読者。
  • 家族の因縁や前日譚の掘り下げを読みたい人。
  • ホラーの中でも、怪異だけでなく人間関係の痛みを味わいたい人。
  • 短編集でテンポよく読み進めたい人。
  • 実話怪談風の空気や、事件・配信・ゲーム要素のある話が気になる人。

人を選ぶポイント

  • 先に結末が見えている話が多く、救いの薄さがかなり重い。
  • 子どもが理不尽に追い込まれる展開が続き、読むのがつらい。
  • グロテスクさや直接的な怖さが強めの話がある。
  • 父親の描写をはじめ、人の嫌さが前面に出る場面がある。
  • 既刊を読んでいるほど楽しめるため、単独だと分かりにくい部分がある。

テンポ・読後感

  • 6編の短編集で、1話ごとの切れ味が強い。
  • いつもの擬音で煽る怖さより、因縁や背景の重さでじわじわ迫る。
  • あっさり終わる話もあり、その淡さがかえって不気味さを残す。
  • 怖さの中心に哀しさがあり、読後感は重く苦い。
  • 一部の話は事件ものや仕掛けの面白さがあり、読み味に変化がある。

キャラクターへの評価

  • 琴子はドライに見えて、きょうだいへの情の深さが見える。
  • 真琴は受け止め役として存在感があり、シリーズの軸として重い。
  • 美晴は家族の中で印象が強く、鎹のような役割として語られる。
  • 龍也、虎太、肇、栞はそれぞれ個性があり、もっと読みたくなる。
  • 父親はかなり強い反感を集める描かれ方で、家族の痛みを増幅させる。

巻一覧

ととはり屋敷
2026年5月 ISBN 9784041150115
この巻のあらすじ

最強の霊能者・比嘉琴子には6人の弟妹がいた。だが、生き残ったのは真琴だけ。弟の双子・龍也と虎太を襲ったキャンプ場の惨劇、その下の弟の肇が挑んだ少年野球チームの怪、末子の栞が命がけで対峙した凶悪な獣。住人不在となった比嘉家は、いつしか呪われた家として話題を集めていた。家に現れる「ととはり」という文字列と、人を襲う化け物の正体とはーー。家族の歴史を紐解く、比嘉姉妹シリーズの前日譚となる短編集! チノカゼ、あるいは怪談の双曲線 受け継がれるもの このイベントはフィクションです/この怪談は実話です/この小説はエンタメです メイク・ユア・チョイス かたので駅の怪 ととはり屋敷

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