中野京子が、名画に描かれた小物や記号を手がかりに、作品の背景と図像の意味を読み解く美術エッセイ集。ルノワール、クリムト、ミュシャ、カラヴァッジョ、ベラスケスなどの絵を扱い、生活用品、食べ物、動物、装飾品、シンボル、楽器の6章で全32作品を取り上げる。舞台は西洋絵画の制作史や宗教・神話・日常文化の文脈で、各作品ごとに独立して読める。提灯、煙草、百科事典、釘、猫、蝶、ホタテ貝などのモチーフから、画面の細部が何を示すかを整理し、神話画・宗教画・肖像画の違いも踏まえて説明する。個々の項目はそれぞれ完結し、特定の物語を追うのではなく、図像と背景知識を往復しながら名画を読む構成になっている。

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    ・西洋美術史や図像の意味に関心がある人 ・名画の細部から背景を知りたい人 ・エッセイ形式で美術を読みたい人

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読者レビューをもとに AI が要約した内容です。

作品の魅力

  • 絵の中の小物や身につけ物に注目すると、見慣れた名画の印象が変わる。
  • 生活用品、食べ物、動物、装飾品などから作品の背景を読み解く切り口が新鮮。
  • 歴史や文化、画家の人生を重ねて見ることで鑑賞の奥行きが増す。
  • 1篇が短めで、解説エッセイとして読み進めやすい。
  • 中野京子の文章が平易で、絵画入門として入りやすい。

こんな人におすすめ

  • 美術鑑賞を「絵の見方」から広げたい人。
  • 西洋絵画の象徴やアトリビュートに興味がある人。
  • 1話完結で少しずつ読める解説本を探している人。
  • すでに『怖い絵』シリーズを読んでいて、別の切り口も楽しみたい人。
  • 図鑑より文章で作品背景を知りたい人。

人を選ぶポイント

  • タイトルほどホラー寄りではなく、怖さを強く期待すると肩透かしになりやすい。
  • 既刊の単行本の文庫化・改題なので、新作を期待すると違和感がある。
  • 作品数が多くても各篇は短めで、深掘り感はやや軽め。
  • 取り上げる絵は有名作ばかりではなく、好みが分かれる可能性がある。

テンポ・読後感

  • 短い章立てでテンポよく読める。
  • 解説中心だが、歴史や逸話が入ると一気に引き込まれる。
  • ひとつのモチーフから絵全体の見え方が変わる構成で、発見が続く。
  • かしこまりすぎず、軽やかに読める美術エッセイの雰囲気。

キャラクターへの評価

  • 絵そのものより、描かれた人物やモチーフの意味が立ち上がってくる。
  • 画家の意図や時代背景を知ると、同じ作品でも印象が変わる。
  • ユーディトやサロメなど、強いイメージを持つ人物像が印象に残りやすい。
  • 細部の小物やポーズに個性が出ていて、見返したくなる作品が多い。

巻一覧

怖い絵の中のモノ語り
2024年12月 ISBN 9784041151433
この巻のあらすじ

「怖い絵」シリーズの著者が、「生活用品」「食べ物」「動物」「装飾品」「シンボル」「楽器」の6章から成る全32作品を読み解く! ルノワールが描いた作家史上唯一の男性ヌード(『猫を抱く少年』)、クリムトが黄金色で描いた知恵と戦の女神(『パラス・アテナ』)、ミュシャがギリシャ神話の王女に施した流麗な装飾品(『メディア』)など名画に描かれたアイテムから歴史的背景や絵に秘められた画家の思惑を解き明かす保存版。 第1章 生活用品 サージェント『カーネーション、リリー、リリー、ローズ』×「提灯」 ホッパー『ナイトホークス』×「煙草」 ラ・トゥール『ポンパドゥール夫人の肖像』×「百科事典」 ルーベンス『キリスト昇架』×「釘」  ハンマースホイ『室内』×「鏡」  ランブール兄弟『ベリー公のいとも豪華なる時祷書』×「案山子」  ファレーロ『サバトに赴く魔女たち』×「箒」 

第2章 食べ物 バーン・ジョーンズ『「愛」に導かれる巡礼』×「ホタテ貝」  カラヴァッジョ『バッカス』×「ワイン」  ベラスケス『セビーリャの水売り』×「水滴」  ハント『イザベラとバジルの鉢』×「バジル」 

第3章 動物 ルノワール『猫を抱く少年』×「猫」  パルミジャニーノ『アンテア』×「テン」  カーロ『いばらの首飾りとハチドリの自画像』×「ハチドリ」  ジェラール『プシュケとアモル』×「蝶」  ウッチェロ『聖ゲオルギウスと竜』×「ドラゴン」  クストーディエフ『マースレニツァ』×「馬そり」 

第4章 装飾品 クリムト『パラス・アテナ』×「甲冑」  ヴァン・ダイク『エレナ・グリマルディ侯爵夫人』×「日傘」  クラーナハ『ホロフェルネスの首を持つユーディト』×「長剣」  ステュアート『スケートをする人(ウィリアム・グラントの肖像)』×「スケート靴」  ミュシャ『メディア』×「蛇の腕輪」  カラヴァッジョ『女占い師』×「剣の鍔」  ボッティチェリ『聖母子(書物の聖母)』×「光輪」 

第5章 シンボル デューラー『1500年の自画像』×「モノグラム」  ランブール兄弟『ベリー公のいとも豪華なる時祷書』×「星座」  フラゴナール『恋の成り行き:逢い引き』×「銅像」  ゴーギャン『ネヴァーモア』×「タイトル文字」  ゴヤ『悔悛しない瀕死の病人に付き添う聖フランシスコ・デ・ボルハ』×「十字架」 

第6章 楽器 ヴーエ『時の敗北』×「ラッパ」  ダゴティ『ハープを奏でるマリー・アントワネット王妃』×「ハープ」  ティツィアーノ『ヴィーナスとオルガン奏者』×「パイプオルガン」

あとがき

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