文部省の特殊文化財課「ヤミブン」で働く誠志郎を中心に、古事記や天皇陵、平家の残党、呪物や異能が絡む事件を追う伝奇ファンタジーシリーズ。現代日本を舞台に、神社や古墳、温泉地など各地を移動しながら、失われた秘宝や死者の国に関わる謎へ踏み込んでいく。誠志郎の周囲には、御霊部や平家の末裔、風使いなど立場の異なる人物が集まり、追跡と逃走、調査と対立が交錯する。シリーズ全体では、神話由来の事件を軸に、複数の勢力が関わる構図が広がっていく。完結巻まで含めて、事件の発端から収束までを一続きで追える構成になっている。続編・外伝・短編の追加情報はありません。なお、巻ごとの事件は独立しつつ、登場人物と組織関係は連続しています。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 本編の合間を埋める番外編として、主要人物の関係や立ち位置が見えやすい。
- ヤミブンと御霊部の対立や因縁が少しずつ表に出てきて、先の展開が気になる。
- 古墳やカッパのミイラ、不老不死など、伝承や歴史ネタが物語の見どころになっている。
- 3人組の掛け合いや、先輩後輩のやり取りに軽いユーモアがある。
- 事件や人間関係に切なさがありつつ、読後に余韻が残る。
こんな人におすすめ
- シリーズを追っていて、番外編や読み切り的な話も楽しみたい人。
- 人間関係の機微や、敵味方の距離感の変化を味わいたい人。
- 伝承・古墳・オカルト寄りの題材が好きな人。
- シリアス一辺倒より、会話の軽さや小ネタも欲しい人。
- 主要人物のその後や補足エピソードを知りたい人。
人を選ぶポイント
- 事件の後味が重く、すっきりした読後感だけを求めると合わない。
- 恋愛や執着が強く出る話では、行動原理に納得しにくい場面がある。
- 本編の大きな山場に比べると、日常回・補完回として物足りなさを感じやすい。
- 主要人物の成長や決着を大きく進める巻ではない。
- シリーズ未読だと、人物関係や因縁がつかみにくい。
テンポ・読後感
- 展開は比較的テンポよく進み、情報が小出しに明かされる。
- シリアスと軽口が同居していて、重さの中に少し笑いが入る。
- 全体の空気は切なめで、事件後の余韻が長く残る。
- 本編の激しさに比べると、番外編らしい落ち着きがある。
- 穏やかな場面と不穏さが交互に来るため、静かな緊張感が続く。
キャラクターへの評価
- 誠志郎は不平不満や後ろ向きさが目立ち、周囲にいじられやすい。
- 美佳子は強さが印象に残り、場を引っ張る存在感がある。
- 苑は敵側の印象から一転して穏やかさが目立ち、意外性がある。
- 克也や飛鳥井は、かわいさや不憫さが前に出て親しみやすい。
- 広海は切実な思いが強く、行動の是非は割れても感情面は伝わりやすい。
巻一覧
この巻のあらすじ
海へ帰りたい――。空から降ってきた謎の美少女・幸世の願いをかなえるために、彼女を連れて逃亡する誠志郎。しかし、彼らを追跡してくるのは御霊部だけではなかった。仲間だったはずの特殊文化財課(ヤミブン)が、御霊部に協力することになったらしいのだ。その上、一緒に逃げている美佳子や和宏は、今ひとつ、事の重大さを理解していない。誠志郎の悩みは深くなるばかりであった……。一方、沈黙を守っていた嶺もいよいよ動き出す。彼の唯一の手がかりは、幸世の髪を梳いていた櫛であった。※この電子書籍は集英社スーパーファンタジー文庫版を底本としております。
この巻のあらすじ
御霊部の柊一と平家の末裔の少女・鷹子が加わった誠志郎たちの逃走は、北陸経由で秋田を目指していた。誰ひとり欠けることなく海にたどりつこう、と。しかも、間一髪の危機に鷹子が持っていた櫛を投げつけたことから、三回までは呪物を投げて逃げられるという呪的逃走の作用も味方につけた。和宏と美佳子のおかげで、誠志郎の心にも余裕が芽生えた――。だが、今度は御霊部部長・籠目が彼らの前に現れた。テレパス能力を持つ籠目は柊一の思考波を手がかりに居所を探りだしたのだ! ※この電子書籍は集英社スーパーファンタジー文庫版を底本としております。
この巻のあらすじ
主上(おかみ)、すなわち幸世を取り返そうと現れた平家の残党・松栄。新たな追手から一行を救ったのは謎の炎――敵にまわったはずの先輩、有田克也が放ったものだった! 敵味方が入り乱れるなか、和宏と鷹子を残し、和倉温泉へと逃れた誠志郎たち。呪的逃走も、あと一回でおしまいだ。逃走に使う髪飾りの代用として、柊一はなぜかハサミを選ぶ。御霊部、特殊文化財課(ヤミブン)、平家の残党に追われる一行の運命は? 全員集結した能登金剛の海で、今、全てが明らかに…。大好評シリーズ、ここに完結! ※この電子書籍は集英社スーパーファンタジー文庫版を底本としております。
すべての巻を見る(全11巻)
この巻のあらすじ
文部省の特殊文化財課、通称ヤミブン。安徳帝がらみの事件の後も、誠志郎はヤミブンでバイトを続けていた。克也にいじめられつつ、奈良の古墳まで来たのには訳がある。古事記にまで遡る、不老不死の実<ときじくのかくのこのみ>が盗まれたらしいのだ。垂仁天皇陵に隠されていた実は、本来、常世の国のもの。誰かが天皇陵に侵入、死者の国の扉を開けたのは間違いない。耕作と昔同期だった、<風使い>の広海がいる神社に寄った誠志郎たちは、事件と関連ありそうな創建神話を聞くが…。※この電子書籍は集英社スーパーファンタジー文庫版を底本としております。
星評価・感想
構造レビューと同じ星評価・感想欄に保存されます。平均・中央値は上の「構造レビュー」欄に表示されます。 構造レビューを書く
感想を投稿するにはログインしてください。
まだ感想はありません。
