『わたしのお人形 怪奇短篇集』は、市松人形や廃団地、夜の散策など、日常のすぐ隣にある怪異を描く全7篇の短篇集。引っ越し先で前の入居者の人形を見つける大学生のゆかり、廃団地探検に同行する小学生時代の「ぼく」など、各篇は主人公や年代を変えながら進む。舞台は現代日本の住宅、団地、海辺、学校外の遊び場といった身近な場所で、物や場所に残る気配、子どもの好奇心、暮らしの中で起こる違和感が軸になる。題材の異なる7篇が1冊にまとまり、短い長さの中で怪異の入口を切り替える構成になっている。

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    市松人形や廃団地など、身近な場所の怪異を扱う短篇を読みたい人向け。

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読者の声

読者レビューをもとに AI が要約した内容です。

作品の魅力

  • 人形をめぐる怪異が、怖さだけでなく笑いに転ぶ振り切れ方で印象に残る。
  • 表題作と「廃団地探検隊」を中心に、意外性のある展開や後日談の余韻が強い。
  • ほっこり、シュール、ホラー、コメディが同居していて、短編ごとの温度差を楽しめる。
  • 読みやすい分量で、軽く読めるのに絵面の強さやネタの妙で記憶に残りやすい。

こんな人におすすめ

  • こわすぎない怪奇譚やホラーコメディを読みたい人。
  • 人形もの、オカルト、ちょっと変なユーモアが好きな人。
  • 瀬川ことび名義の作風が好きで、似た空気感を求める人。
  • さくっと読める短編集で、怖さより発想の面白さを重視する人。

人を選ぶポイント

  • 純粋な恐怖や重厚なホラーを期待すると、肩透かしに感じやすい。
  • 作品ごとの色合いに差があり、まとまりより雑多さが気になる場合がある。
  • 一部の短編はエロ要素やパラノーマル寄りの雰囲気が混ざる。
  • すべての話が同じノリではなく、好みが分かれやすい。

テンポ・読後感

  • 収録数が多すぎず、テンポよく読み進めやすい。
  • 怖い導入から急にコメディへ転ぶ話があり、緩急がはっきりしている。
  • じわじわ怖がらせるより、見た目の強さや発想の飛び方で押してくる。
  • 全体としては軽快で、読後感はほっこり寄りの話が目立つ。

キャラクターへの評価

  • 人形たちが不気味さだけでなく、健気さや愛嬌まで感じさせる。
  • 主人公は受け身一辺倒ではなく、怪異を受け入れてしまう強さやおかしみがある。
  • 子どもや女性の視点が自然で、日常に怪異が入り込む感覚が出ている。
  • 作品によってはキャラ同士の掛け合いが強く、そこが一番の見どころになっている。

巻一覧

わたしのお人形 怪奇短篇集
2020年7月 ISBN 9784086803311
この巻のあらすじ

数合わせで参加した合コンで知り合った男につきまとわれたことから、引っ越しをした大学生のゆかり。理想的な新居に移り、気分もリフレッシュしていたのだけれど、押し入れの天袋から前の入居者のものだと思われる市松人形が見つけてしまう。引っ越しを手伝ってくれた友人の尚美は怖がっていたけれど、骨董品好きなゆかりは……?(『わたしのお人形』より) 八年前、小学五年生の夏。こっそり家を出たぼくは、廃団地を探検しに行くという二十歳過ぎの男たちのグループに同行することになったけれど……?(『廃団地探検隊』 より) ほか、『海の香り』『小さな生き物』『心配しないで』『インフェルノ~呪われた夜~』など全7作品を収録した、恐怖だけじゃない怪奇短篇集!

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