さようなら、私たちに優しくなかった、すべての人々

判定なし
基本情報
著者
中西鼎
イラスト
しおん
レーベル
ガガガ文庫
刊行年
2023
巻数
1巻
アニメ化
属性

構造レビュー

星評価

編集部判定 判定なし

評価

ストーリーの良さ
C (1)
キャラクター
C (1)
設定・世界観
B (2)
話題性
B (2)
初心者向け
C (1)
読後感の良さ
C (1)
テンポの良さ
C (1)
読みやすさ
C (1)

短評・キャッチコピー

編集部

最愛の姉を理不尽に奪われた少女は不登校の少年を巻き込んで復讐を企む。

概要

編集部

四方を山に囲まれた田舎町・阿加田町を舞台に、いじめが原因で不登校になった父子家庭の少年・中川栞と、最愛の姉を失った少女・佐藤冥の禍々しい復讐劇が幕を開ける。

こんな人におすすめ

編集部

ハッピーエンドに見せかけたメリーバッドエンドが好きな人 フラストレーションが溜まる鬱展開に耐性がある人 復讐に全てを捧げる少年少女の結末を見届けたい人 胸糞悪いいじめ描写が見たい人

著者情報

編集部

中西鼎は日本のラノベ作家。主にガガガ文庫で活動中。様々なタブーを扱った、インモラルな関係性の描写に定評がある。 代表作は以下。 『宮澤くんのあまりにも愚かな恋』『少女Null』『火遊び同盟』『たかが従姉妹との恋。』

イラストレーター情報

編集部

しおんは日本の人気イラストレーター。儚く繊細でどこか影を感じさせる美少女イラストに定評あり。イラストを手掛けたラノベは以下。 三秋縋『恋する寄生虫』

メディアミックス状況

編集部

enemが作画を担当するコミカライズがマンガUP!で連載中。

評価点

編集部

鬱展開やスプラッタに耐性がある人なら楽しめるかもしれない。

【おすすめキャラクター】 '''佐藤冥''' 嘗て阿加田町で暮らしていた現在高校生の少女。事情があって中川家に居候している。最愛の姉をいじめで失った過去を持ち、オカカシサマの力を借りて復讐を企んでいる。

評価が分かれる点・問題点

編集部

高校生とは思えない主人公とヒロインの幼稚さが酷い。自分たちを世話してくれる栞の父を見下す想像力を欠いた傲慢さ、無関係な住民の家まで焼き払って逃亡する短絡な振る舞いに嫌悪を催す。冥の姉のいじめエピソードは凶悪犯罪のルポを参考にしたとあとがきにあったが、元の事件を知っていると殆どアレンジせず剽窃しているのがわかってしまい、評価を落とす要因になった。

総評

編集部

前評判で期待して読んだらガッカリしたラノベ。本格的なホラー小説を求めると幻滅著しい。主人公とヒロインに一切好感が持てなかったこと、無駄なイチャイチャ描写にページが費やされ肝心の復讐の進行が鈍る構成の粗にもストレスがたまった。何も悪いことをしてないのに二人に酷い仕打ちを受けた挙句その後のフォローもない、栞の父には同情を禁じ得ない。

ストーリーの説明

編集部

ホラー・サスペンスジャンルと思って手に取ると栞と冥の無駄なイチャイチャにページが割かれてがっかりする。謎の怪異オカカシサマの祟りは凄惨だが、本格的なホラーを期待すると肩透かし。

キャラクターの説明

編集部

家事と仕事に忙殺される父親の苦労を一切顧みない、栞の幼稚で自己本位な言動には心底ウンザリした。同じく姉を見殺しにしたと部外者に過ぎない栞の父を逆恨みする、冥のお門違いな言動もしんどい。主人公とヒロインが犯した罪の大きさに罰が釣り合ってなく消化不良。

設定・世界観の説明

編集部

山に四方を囲まれた閉塞的な田舎町には因習村っぽいムードが漂い、冒頭の期待値を上げていた。陰湿な人間関係の描写はなかなか読ませる。反面オカカシサマの存在を扱い切れているとは言えず、超自然的な怪異がただの添え物に堕してしまったのがもったいない。

話題性の説明

編集部

一部にマニアックなファンがいる作者の新刊とあり注目された。人気イラストレーターしおんの美少女ヒロインが見られるのも売り。

初心者向けの説明

編集部

地の文が多く固め。ラノベ読者が最初に手に取る作品としてはすすめにくい。全体的に重苦しくシリアスなトーンが続き、途中で放り出したくなる。

読後感のよさの説明

編集部

後味の悪さが癖になる作品もあるが、本作は駆け足気味に飛ばされた復讐の顛末と終盤のご都合主義全開な展開の合わせ技に落胆した。何より主人公とヒロインカップルに一切好感を持てないのが辛い。 故郷の街に放火し多くの家々を全焼させた上、さんざん迷惑かけた父親のクレジットカードを盗んで使い込み、逃避行先で豪遊する姿はただただ不快だった。

テンポの良さの説明

編集部

本作のメインテーマは冥による姉の復讐だが、七合目あたりまで全く進まずフラストレーションが募った。その代わりに栞と冥の手垢の付いたイチャイチャエピソードが挟まれただでさえ中だるみしているストーリーを停滞させるので、退屈を禁じ得ない。ラスボスのいじめっ子もあっさり始末され、カタルシスが得られなかった。

読みやすさの説明

編集部

地の文が多く言い回しがくどいので読みやすいとは言えない。怪異周りの描写は民俗学の知識がないと難しく感じる。

巻一覧

さようなら、私たちに優しくなかった、すべての人々
ISBN 4094531440

星評価・感想

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