構造レビュー
星評価
編集部判定 判定なし
短評・キャッチコピー
編集部
霧の城に生贄として捧げられた少年は謎の少女と脱出を企てるが……。
概要
編集部
宮部みゆきによる人気ゲーム『ICO』のノベライズ。原作の内容に忠実ながら大胆なアレンジを加え、ボーイミーツガールを主軸とする幻想的なファンタジーに仕上げている。
こんな人におすすめ
編集部
廃墟探索が好きな人 薄幸の美少女と二人ぼっちで冒険したい人 幻想的な小説を読みたい人 ボーイミーツガールなファンタジーが好きな人 少年少女の成長を見届けたい人
内容・特徴
編集部
人気ゲーム『ICO』のノベライズ。ストーリーは原作に忠実ながら要所要所でアレンジを加え、残酷な運命に翻弄される少年少女が、試練を乗り越えて成長する姿を描いた冒険ファンタジーに仕上げている。舞台となる霧の城が兎に角魅力的で、廃墟探索の楽しみを十二分に味わえる。 城の内外を徘徊する魔物を巻いて逃げ回るイコとヨルダ。極限状況下でも決してお互いを見捨てず、希望を信じて出口を探し求めた二人の絆が、最終的な勝利の鍵となる展開も良かった。
著者情報
編集部
宮部みゆきは日本の小説家。主にミステリー小説や時代小説の分野で活躍している。代表作は角川スニーカー文庫から刊行された『ブレイブ・ストーリー』。
イラストレーター情報
編集部
丹地陽子は日本のイラストレーター。書籍の装画を多数手掛ける。代表作は以下。 * デイヴィッド・アーモンド著、金原瑞人訳『ヘヴンアイズ』河出書房新社、2003年、<nowiki>ISBN 4-309-20384-1</nowiki> * あさのあつこ『ガールズ・ブルー』文藝春秋〈文春文庫〉、2006年、<nowiki>ISBN 4-16-772201-1</nowiki> * 辻村深月『名前探しの放課後』講談社、2007年、上巻 <nowiki>ISBN 978-4-06-214506-0</nowiki>、下巻 <nowiki>ISBN 978-4-06-214507-7</nowiki> * アーシュラ・K・ル・グィン『闇の左手』早川書房〈ハヤカワ文庫〉、2008年、<nowiki>ISBN 978-4150102524</nowiki> * 森晶麿『黒猫の遊歩あるいは美学講義』早川書房、2011年、<nowiki>ISBN 978-4152092489</nowiki> * エロイーズ・マッグロウ作、斎藤倫子訳『サースキの笛がきこえる』偕成社、2012年、<nowiki>ISBN 978-4-03-726860-2</nowiki> * 小林泰三『アリス殺し』東京創元社、2013年、<nowiki>ISBN 978-4-488-02546-5</nowiki> * 中村融編『街角の書店 : 18の奇妙な物語』東京創元社〈創元推理文庫〉、2015年、<nowiki>ISBN 978-4-488-55504-7</nowiki> * ヴィンス・ヴォーター作、原田勝訳『ペーパーボーイ』岩波書店、2016年、<nowiki>ISBN 978-4-00-116411-4</nowiki> * 須賀しのぶ『夏の祈りは』新潮社〈新潮文庫〉、2017年、<nowiki>ISBN 978-4-10-126973-3</nowiki> * 紅玉いづき『現代詩人探偵』東京創元社〈創元推理文庫〉、2018年、<nowiki>ISBN 978-4-488-48911-3</nowiki> * 赤川次郎『埋もれた青春』KADOKAWA〈角川文庫〉、2018年、<nowiki>ISBN 978-4-04-107016-1</nowiki> * 堀内公太郎『タイトルはそこにある』東京創元社、2018年、<nowiki>ISBN 978-4-488-02002-6</nowiki> * 額賀澪『さよならクリームソーダ』文藝春秋〈文春文庫〉、2018年、<nowiki>ISBN 978-4-16-791089-1</nowiki> * 『大人だって読みたい! 少女小説ガイド』時事通信社、2020年、<nowiki>ISBN 978-4788717046</nowiki> * 新川帆立『元彼の遺言状』宝島社、2021年、<nowiki>ISBN 978-4299012364</nowiki> * いとうみく『つくしちゃんとおねえちゃん』福音館書店、2021年、<nowiki>ISBN 978-4834085990</nowiki> * N・H・クラインバウム作、佐々木早苗訳『いまを生きる』ポプラ社〈ポプラキミノベル〉、2022年、<nowiki>ISBN 978-4-591-17318-3</nowiki>
メディアミックス状況
編集部
原作は一部ファンにカルト的人気を誇るゲーム『ICO』。メトロイドヴァニアの傑作。
評価点
編集部
【おすすめキャラクター】 '''ヨルダ''' イコが霧の城で出会った謎の少女。空中に吊り下げられた檻に閉じ込められていた。イコとは異なる言語を話す。「あの人」の気配を極度に恐れ、常に魔物に脅かされるか弱い娘。城の探索を通し、イコと強い絆を育んでいくが……。
総評
編集部
メガロイドヴァニアの隠れた名作『ICO』のノベライズ。原作の魅力を十分に生かした上で宮部みゆきの独自解釈を盛り込んだ、幻想色の強い冒険小説となっている。虜囚の諦観に沈む少女・ヨルダと、生贄の運命を悲観せず、脱出方法を模索し続ける少年・イコ。対照的な二人の絆を試すように幾度となく降りかかる試練や罠の数々が緊迫感を生んで、ともすれば冗長に感じるストーリーに緩急を付けていたのが評価点。実の娘を道具と見なす、女王の邪悪な存在感には圧倒される。
ストーリーの説明
編集部
辺境のトクサ村に暮らす12歳の少年イコは、何十年かに一人生まれる角の生えたニエの子として、霧の城へ捧げられる運命を帯びていた。やがて「生贄(ニエ)の刻(とき)」が訪れ、親友トトに「絶対帰ってくる」と約束したイコは霧の城に出立するのだが……。
キャラクターの説明
編集部
角の生えた生贄の少年イコと霧の城で孤独に暮らす謎の少女・ヨルダ、登場人物は少ないものの両者とも描写は濃密で魅力的に描かれている。トクサ村でイコの無事を祈る親友トトや家族の様子にも胸が詰まった。
設定・世界観の説明
編集部
霧の城の存在を中心に回る幻想的な世界観。小説内では明かされない設定も多く、想像で補完する余白が残されている。霧の城に囚われた美しい少女、頭に角の生えた生贄の少年、君臨する女王の正体など、個々の要素に惹かれたら読んで損はない。
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