『DDD』は、感染者の精神だけでなく肉体まで変貌させる奇病「A異常症」と、俗に“悪魔憑き”と呼ばれる存在が広がる現代を舞台にした伝奇シリーズです。左腕を失った石杖所在と、黒い義手義足をまとい病床にいる迦遼海江を中心に、日常の延長にある異常と、境界の向こう側へ踏み込む出来事が描かれます。物語は、病理・異能・悪魔祓いの要素を重ねながら、現代社会の中にある非日常を扱う方向で広がります。現時点で確認できる本編は1巻で、続編・外伝・短編の情報はありません。続巻の有無はこの入力では確定できません。

構造レビュー

編集部判定 良作

ストーリーの良さ S (4) レビュー

理由・補足

編集部

ライトノベルとしてのストーリーがとても重厚で、ファンタジーだけでなくミステリー的な要素も強い。また奈須きのこの世界観が他作品とこんなにまで違うのか、という点もストーリーのよさ。さまざまなキャラクターが登場しつつ、ストーリーが展開されていく。

キャラクター S (4) レビュー

理由・補足

編集部

キャラクターそれぞれ個性がかなりしっかりと作られている。主人公たちだけでなく、他キャラクターもしっかりしているのは、奈須きのこらしい造りだと感じられた。また登場するキャラクターの名前が少し変わっており、オリジナリティを名前からも感じることができる。

設定・世界観 S (4) レビュー

理由・補足

編集部

オリジナリティの強い世界観。作り込まれた世界観がとても素晴らしいと感じる反面、若干理解するに難しいところもある。そのため、作品の読み込みがかなり必要だと感じられる。

話題性 A (3) レビュー

理由・補足

編集部

特にアニメ化などはないが、奈須きのこ作品として人気である。

初心者向け A (3) レビュー

理由・補足

編集部

ライトノベル初心者にはやや難解な世界観の作品ではないかと感じられる。奈須きのこ作品のファンにはおすすめできる。またオリジナリティの強い世界観の作品が読める、もともと読書が好きでライトノベル問わず読書ができる人にはおすすめである。初心者には若干難しい点が多いので、他作品を読破してからをおすすめする。

読後感の良さ A (3) レビュー

理由・補足

編集部

奈須きのこ作品らしいなんとも言えない終わり方、という印象が強い。続くのか、続かないのか、どちらでも取れるような印象。

テンポの良さ S (4) レビュー

理由・補足

編集部

独特なオリジナリティのある作品なので、途中読み返すなどあるが、展開としてはテンポがよいと感じる。

読みやすさ B (2) レビュー

理由・補足

編集部

文体だけでなく、字体にまでこだわってあり、正直なところ読みにくい造りになっている。作品の雰囲気を出すために作られている点ではいいかもしれないが、読みやすさとしては微妙な印象。

短評・キャッチコピー

この項目をレビュー

編集部

奈須きのこ作、現代風ファンタジー。人気作とはまったく別の世界観で描かれる世界だが、こちらの世界の広がりさえも夢見てしまうような、面白さ。感染者が存在する奇病を「悪魔憑き」と呼び、繰り広げられるストーリーは重厚な造り。

編集部

「悪魔憑き」と呼ばれる奇病を中心に、感染者とそれを追いかける存在の物語。謎は多く、奇病、悪魔、とさまざまなものが絡み合う。個性的なキャラクターの登場が物語を進めていく。

こんな人におすすめ

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編集部

・奈須きのこ作品が好きな人 ・新感覚なライトノベルが読みたい人 ・奇病や悪魔などダークな雰囲気が好きな人 ・オリジナリティの高い作品が好きな人

  • AI分析(あらすじ)

    - 現代伝奇の設定を読むのが好きな人 - 奇病や悪魔憑きの題材に関心がある人 - 異能と悪魔祓いが交差する物語を探している人

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編集部

奈須きのこ(なす・きのこ) 千葉県出身の小説家、ゲームシナリオライター、同人作家。 有限会社ノーツ代表取締役。同社ゲームブランドTYPE-MOON所属。 ≪代表作≫ ・空の境界/講談社ノベルス/2004年(全2巻) ・月の珊瑚/星海社FICTIONS/2010年 ≪ゲーム≫ ・月姫/同人ゲーム/TYPE-MOON/2000年 ・Fate/stay night/TYPE-MOON/2004年

イラストレーター情報

この項目をレビュー

編集部

こやまひろかず TYPE-MOONグラフィックデザイナー、イラストレーター。 TYPE-MOONや奈須きのこ関係のイラストやデザインに関わることが多い。

編集部

オリジナリティの高い独特な作品である。他作品から入っても楽しめると感じられるが、そもそもの奈須きのこ作品を読んだり体験しておくことで、更に楽しめると思われた。独特の作品の様子、展開などはどれをとってもオリジナリティが強く、おすすめできる作品。

作品Q&A

合わない人・注意点は? ストーリー
ベストアンサー
字体など視覚的に読みにくい点も作品の一部とされているので、そういった作品の好みが分かれる可能性はある。

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このラノでノミネートされたことはありますか? シリーズ全体
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はい。ノミネート実績は以下のとおりです。 - 『このラノ2009』第19位(総合) 年別ランキング一覧: このラノ年別一覧

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文体はどんな感じ? ストーリー
ベストアンサー
細かい描写が丁寧にされているが、独特の言い回しなどがあり、分かりにくい部分がある。

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世界観の作り込みは? 世界観
ベストアンサー
丁寧な世界観の作り込みがオリジナリティをさらに力強いものとしている。

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評価されるポイントは? ストーリー
ベストアンサー
読みにくい点もややあるものの、全体的にオリジナリティにあふれ、キャラクターもしっかりしている作品。他作品から入った人でも面白く読めると感じられた。ダークファンタジーだが現代の雰囲気もあり、異世界ファンタジーにはないよさを感じられた。 【おすすめキャラクター】 迦遼海江(かりょう・かいえ) 主人公の雇い主だが、見た目は美しいが四肢がない。四肢を黒い義手義足にしている。無慈悲で冷酷な部分が、逆に清々しく感じられる。

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この作品の特徴は? ストーリー
ベストアンサー
「悪魔憑き」と呼ばれる奇病を中心に、感染者とそれを追いかける存在の物語。謎は多く、奇病、悪魔、とさまざまなものが絡み合う。個性的なキャラクターの登場が物語を進めていく。

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どんなテーマ・ジャンル? ストーリー
ベストアンサー
ファンタジーとしても面白い作品だが、世界観の作り込みが素晴らしいので、その視点でも楽しめる作品。悪魔や奇病などの設定はよくあるかもしれないが、それらが丁寧な味わいで混ざり合っている。

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何巻まで出ていますか? シリーズ全体 会員の質問

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DDDとは何の略ですか? その他 会員の質問

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読者の声

読者レビューをもとに AI が要約した内容です。

作品の魅力

  • 型月シリーズとは別世界ながら、奈須きのこ特有の「きのこ節」——狂人視点の地の文、厨二要素を狂気として昇華させる筆致——が健在だ。
  • A異常症(俗に「悪魔憑き」)という奇病設定が魅力的で、症状から病因を想像する楽しさがある。
  • 現代社会とオカルトが交差する、独自性の高いダークファンタジー世界観に引き込まれる。
  • 野球を題材にした投手vs打者の一打席勝負など、アクション描写が熱く、手に汗握るほど盛り上がる。
  • 時系列が入り乱れるパズル的構成や叙述トリック、計算された演出に驚かされる。

こんな人におすすめ

  • 奈須きのこ作品や「空の境界」「Fate」など型月作品が好きな読者。
  • 奇病・悪魔憑き・ダークな雰囲気の作品を求める読者。
  • オリジナリティや世界観の厚みを重視する読者。
  • ミステリ的要素や叙述トリックを楽しめる読者。
  • 野球描写やスポーツものの熱量にも惹かれる読者(とくに第2巻を楽しむ層)。

人を選ぶポイント

  • シリーズが未完のまま長年更新がなく、続編を待ち続けるもどかしさを感じる。
  • 作品独自の字体など視覚的に読みにくい点があり、好みが分かれる。
  • 癖の強いキャラクター描写や独特の文体のため、最初は把握しづらい・乗り切りにくい。
  • 第2巻は野球パートの比重が大きく、野球に馴染みがないと読み進めにくい。
  • 凄惨な事件や不穏な展開が続き、内容的にスッキリ感を求める読者には合わない可能性がある。

テンポ・読後感

  • 序盤はやや掴みにくいものの、中盤以降は好奇心を煽られ、ページをめくる手が止まらなくなる。
  • 現実味のある社会描写と、常識から逸脱した異能・事件が交錯し、不気味さと派手さが同居する読後感だ。
  • 野球対決のクライマックスは特に熱量が高く、何度読み返しても緊張感が残る。
  • 2000年代ライトノベル特有の世紀末感・ノスタルジーを感じつつ、今読んでも色褪せないエンタメ性がある。
  • 巻末は強い引きで終わり、「これから」という期待と、続きへの切実さが残る。

キャラクターへの評価

  • 迦遼海江(カイエ)は美しくも無慈悲な雰囲気や、義手義足のビジュアルが印象的で好意的な声が多い。
  • 日守秋星は登場量は少なくてもインパクトが強く、セリフや「最高速」といった発想のカッコよさが評価されている。
  • 火鉈は強くて可愛らしく、推しキャラとして根強い人気がある。
  • 狂気や権化のような存在感を持つ妹キャラ、霧栖の天才性、マトやアリカの個性など、キャラの濃さ全般が高く評価されている。
  • 白髪隻腕の青年や義手義足の美少年など、ビジュアルと設定が強烈で記憶に残る。

巻一覧

DDD 1
2007年1月 ISBN 9784062836098
この巻のあらすじ

それは骨の軋む幽(しず)かな夜。花開くような、美しい命の音。――Decoration Disorder Disconnection感染者の精神だけでなく肉体をも変貌させる奇病、A(アゴニスト)異常症患者――俗に言う“悪魔憑き”が蔓延(はびこ)る世界。左腕を失った男、石杖所在(アリカ)と、漆黒の義手義足を纏い、天蓋付きのベッドで微睡(まどろ)む迦遼海江(カイエ)の2人が繰り広げる奇妙な“悪魔祓い”とは――!?“日常”と“非日常”が溶け合う“たった今”の世界を“奈須きのこ”という稀代の才能が描破する!衝撃の“新伝綺”新章!物語は境界の“向こう側”へ!

DDD 2
2007年8月 ISBN 9784062836333

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