霧生椋は、一家殺人事件の唯一の生存者で、死者のいた場所に入るとその人間の最期の記憶を幻覚として見てしまう能力を抱える青年。能力が視界を突然ジャックするため外出が難しく、同居人の上林広斗と限られた生活を送っていたが、椋の力を知る刑事の依頼から警察捜査に関わるようになる。やがて霊能力者を外部パートナーとして扱う異能係が動き、密室殺人、失踪、廃墟旅館の捜査、肝試しを起点にした事件が続く。死者の記憶を手がかりにした推理と、椋自身の過去、広斗との関係、異能係の協力体制が物語の軸になる。現場で得られる情報は断片的な映像や感覚として現れ、警察の証言や周囲の人物の話と照合しながら手がかりが組み立てられていく。
構造レビュー
編集部判定 良作
短評・キャッチコピー
この項目をレビュー編集部
異能力を持つ青年が、殺人事件の現場に連れていかれ、巻き込まれていく異能×ミステリー要素が面白い作品。
編集部
一家殺人事件の生き残りである主人公は、その事件以来、異能力を持って生活していた。その異能力のため、外に出ることもできず、友人とささやかな日々を過ごしてる。しかしそんな彼の能力を知る刑事によって、主人公は事件に巻き込まれていく。日々を過ごす中では、日常生活の穏やかな様子、美味しそうな料理と共に、物語が進んでいく。
こんな人におすすめ
この項目をレビュー編集部
・異能力が登場する作品が好きな人 ・殺人事件などのミステリーが好きな人 ・料理の表現が丁寧な作品が好きな人 ・男性主人公と友人が同居している作品が好きな人
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AI分析(あらすじ)
異能を捜査手段として扱う現代ミステリーが読みたい人。警察協力ものや、主人公の生活制約と同居人の関係がある物語に関心がある人。
著者情報
この項目をレビュー編集部
三石成(みついし・せい) 多摩美術大学を卒業後、デザイン業に従事。フリーランスになり、2021年より小説投稿を始める。 「第5回ホラー・ミステリー小説大賞」の優秀賞を受賞。
イラストレーター情報
この項目をレビュー編集部
くにみつ 書籍装画、キャラクターデザインなどを手掛ける。
受賞歴
この項目をレビュー編集部
「第5回ホラー・ミステリー小説大賞」の優秀賞を受賞。
編集部
異能×ミステリーとして、とても丁寧に作られた、読みやすくて面白い作品だと感じた。また男性主人公が、友人と同居しながら必死に生きる様子なども見られて、面白い。意外にもさまざまな料理の登場や、料理の表現などが丁寧で、グルメ作品の良さまでも感じることができた。
作品Q&A
文体はどんな感じ? ストーリー
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世界観の作り込みは? 世界観
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評価されるポイントは? ストーリー
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この作品の特徴は? ストーリー
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どんなテーマ・ジャンル? ストーリー
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読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 死者の最期の記憶を幻覚として見る異能が、万能ではなく物語上の制約もある点が、ミステリーとしての緊張感を生。
- 警察の外部パートナーとして組織化された「異能係」のチーム構成や、事件後の余韻・人間関係の描写に魅力を感じる。
- 悲惨な過去と結びついた能力設定や、似た異能を持つ脇役の背景など、未解明の要素への期待が挙がっている。
- 二つの事件がリンクする構成や、トリックが読み切れない展開が面白い。
- 初作家ながらバディミステリーとして読みやすく、続巻への関心を示す声も見られる。
こんな人におすすめ
- 霊能力・サイコメトリー系の異能ものが好きな読者。
- 警察と協力して事件を追うバディミステリーを求める読者。
- 主人公と同居人・相棒の関係性や、日常を支える料理描写にも惹かれる読者。
- 海外の霊視番組のような雰囲気の作品をイメージしながら読みたい読者。
- チームで事件に向き合う群像劇的な展開を楽しみたい読者。
人を選ぶポイント
- 能力が生活に支障をきたす設定のため、重め・苦しさを感じる場面がある。
- 「ちょっとBLっぽい」「BL寄り」。
- 肝心な記憶が見えないなど、能力の制約ゆえに情報が段階的に開示される読み方になる。
- 表紙のビジュアルが主人公の年齢感と合わないと感じる読者もいる。
テンポ・読後感
- 事件そのものより、解決後の余韻やその後のやりとりに心を動かされた。
- チームとして機能し始めた組織感と、事件の進行がテンポよく読める。
- 海外番組的な霊視イメージを想起しつつ、日本のミステリーとして納得感のある展開を目指している印象。
- 全体的には「なかなか面白く読めた」という好意的なトーンが多い。
キャラクターへの評価
- 霧生椋(涼)は、半強制的に死者の体験を見る異能のせいで生活が難儀そうだが、事件解決に奔走する姿に共感や応援の声がある。
- 同居人の上林広斗は、心配や支え、料理の腕前から「いてくれて良かった」と感じる読者が多い。
- 紫王は良い人なのか、何か裏があるのか気になる存在として注目されている。
- 椋と広斗の、悩みながらも成長していく関係性が好評で、続刊では紫王中心の話も読んでみたいという期待がある。
- 能力を補い合う配置の登場人物同士の関係性が、物語の核になっている。
巻一覧
この巻のあらすじ
一家殺人事件の唯一の生き残りである霧生椋は、事件以降、 「人が死んだ場所にいると、その死んだ人間の最期の記憶を幻覚として見てしまう」能力が発現し、この能力が突発的に視界をジャックするために自宅から出られない生活を送っていた。そんな中でも友人であり同居人でもある上林広斗とささやかな平穏を享受していたが、ある日、椋の能力を知る刑事が捜査の協力を依頼しにやって来る。一度は断る椋だったが、かつて自分の家族を殺した犯人を逮捕してくれた刑事たっての頼みであること、もしかしたら自分の能力が役に立つかもしれないことから、依頼を受ける。数年ぶりの外泊に制御できない能力、慣れない状況で椋は苦悩するが、 広斗の助けもあり、少しずつ推理のためのピースを集め……
この巻のあらすじ
霊能力者を警察の外部パートナーとして招き事件を解決する「異能係」が発足してから九ヶ月。警察の協力者としての生活に慣れ始めた椋は、事件解決の帰り、「兄が消えた」と警察に訴える女性を見かける。椋と同じく外部パートナーである紫王が、彼女の兄の死を断言したことから、行方が分からなくなったきっかけである肝試しの舞台、廃墟になって久しい旅館へ異能係が捜査へ向かうことに。その途中、肝試しメンバーである大学生から、かつて同じ大学に所属していた亡き姉に関する予想外の噂を聞き動揺する椋。更には、社会人となって椋と共に過ごす時間が取りづらくなり、久々の同行となった同居人の広斗の身にまで危機が迫って……
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