構造レビュー
星評価
編集部判定 判定なし
短評・キャッチコピー
編集部
強烈なタイトル通り、「血を吸わせる代わりに殺す」という特異で強烈な関係性が魅力の恋愛物語
概要
編集部
本作品は、原因不明の奇病を患う要と旭日のラブストーリーです。2人は互いの衝動を満たすため、猟奇的とも言える、歪な関係を結びます。共依存的な関係性が、やがて恋愛関係へ変化していく展開は秀逸です。
こんな人におすすめ
編集部
・ファンタジー要素が絡んだ恋愛作品が読みたい人 ・特殊な関係を結んだ男女の恋愛作品が読みたい人 ・クオリティの高い心理描写を楽しみたい人 ・共依存的な関係が好きな人 ・グロテスクな描写に耐性がある人
内容・特徴
編集部
本作品は、原因不明の奇病というファンタジー要素が加わった、現代ラブストーリーです。心理描写が卓越していて、キャラクターの苦しみや葛藤が、ありありと伝わってきます。また、共依存的な関係から恋愛関係へと移り変わっていくストーリーは、実に秀逸です。
著者情報
編集部
本作品の著者は、十利ハレ先生です。他には「スペル&ライブズ」シリーズや「グリムコネクト」を手掛けています。 スペル&ライフズ
イラストレーター情報
編集部
本作品のイラストレーターは、椎名くろ先生です。他には「現実でラブコメできないとだれが決めた?」や「ひだまりで彼女はたまに笑う。」のイラストを手掛けています。 現実でラブコメできないとだれが決めた? ひだまりで彼女はたまに笑う。
受賞歴
編集部
本作品の著者である十利ハレ先生は「スペル&ライフズ 恋人が切り札の少年はシスコン姉妹を救うそうです」で、第9回オーバーラップ文庫大賞金賞を受賞しています。また同著者は「グリム・コネクト」で第2回小説下克上コンテスト佳作を受賞しています。
評価点
編集部
本作品は、Kーウイルスというファンタジー要素が絡んだラブストーリーです。卓越した主人公の心理描写が印象的で、特に殺人衝動を感じている時のモノローグは鮮烈でした。また、人外要素を用いながら、人間讃歌を思わせる展開は秀逸でした。加えて、ヒロインの猟奇的な魅力を感じさせる描写も良かったです。
【おすすめキャラクター】 旭日零 艶かしく血を吸う様子や、体を引き裂かれても笑顔を浮かべる姿には、猟奇的な魅力を感じます。加えて、徐々に明らかになる「重くて面倒くさい一面」にも注目です。
評価が分かれる点・問題点
編集部
本作品の短所として、グロテスクなシーンが描かれている点が挙げられます。しかしこのシーンは、要と旭日の関係の象徴であり、物語になくてはならないものなのです。ぜひ、グロテスクなシーンの中に込められたキャラクターたちの思いに、注目していただきたいです。
総評
編集部
主人公とヒロインの関係性の変化や、主人公が本当の思いを見つけていく展開が、本作品の見どころです。「ファンタジー要素が絡んだ恋愛物語」や「卓越した心理描写を楽しめる作品」、「『血×女の子』を楽しめる作品」を探している方には『君を食べさせて?私を殺していいから」をおすすめします。
ストーリーの説明
編集部
本作品の大枠は「重くて面倒くさい女の子を好きになる物語」ですが、独自の要素や卓越した心理描写により、より魅力的なストーリーに仕上げられています。特に、要と旭日の関係性が変化していく流れは秀逸です。共依存的な関係から、恋愛関係に移り変わる様子には、胸が熱くなります。また状況における最適解と心の推移が噛み合わず、葛藤を経て今の心を優先する展開には、人間讃歌を感じられます。
キャラクターの説明
編集部
本作品は、卓越した心理描写が見どころです。キャラクターの心情がよく伝わってきて、スムーズに感情移入できます。特に、要が殺人衝動を発症している時のモノローグは鮮烈です。衝動の抗い難さや必死の抵抗、諦念、自己嫌悪などが混ざり合った描写に、胸が締め付けられます。また丁寧な心理描写により、一見非合理的に見えるキャラクターの行動にも、困惑せずに読み進められます。
設定・世界観の説明
編集部
本作品は、世界観や設定が物語の一翼を担っています。独自の要素である「Kーウイルス」は、関係のきっかけやキャラクターの感情表現に、巧みに活かされています。また、吸血鬼の「吸血」だけではなく「再生力の高さ」も活用している点が特徴的です。さらに「吸血された側は激痛を伴う」という設定や、Kーウイルスの除去方法にも注目です。
初心者向けの説明
編集部
本作品は、読みやすい文章であり、設定の説明や描写も十分に書かれています。しかしながら、特殊な設定やグロテスクな描写の存在から、やや人を選ぶ作品です。したがって、どちらかと言うと、初心者よりも中級者や上級者向けの作品です。
読後感のよさの説明
編集部
本作品は、十分に伏線回収が行われ、物語に一区切りついて幕引きを迎えます。しかし要と旭日の関係は、これからというところで終わってしまうため、読後は若干物足りなさを感じます。
テンポの良さの説明
編集部
本作品は、キャラクターたちの思いや行動をもとに、程よいテンポで物語が進行していきます。また、Kーウイルスの説明や心理描写も、十分に行われています。
読みやすさの説明
編集部
本作品は、程よい重さの文体で書かれており、会話文も適度に挿入されています。加えて、Kーウイルスの説明や描写も必要十分にされていて、読みやすいです。
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