中学生の小坊主・典弘が、実家の寺を継ぐため天巌寺で修行する物語。中心にいるのは、破天荒な和尚・照玄と、寺に持ち込まれる檀家の葬儀や死の相談である。亡くなったカヨ子の死に顔、仏間の柱、仏壇の様子に照玄が違和感を覚え、孫の美香や家族から事情を聞き取っていく。典弘はそのやり取りに付き添いながら、寺に集まる人々の関係や仏事の流れを知っていく。寺の過去帳や檀家の家を手がかりに、死の状況と家の事情を少しずつ整理していく構成で進む。大きな移動や戦いよりも、寺の内外での聞き取りと確認が中心になる。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- お寺を舞台にした謎解きが軸で、葬儀や供養と事件の真相が結びつく構成。
- 中学生の小坊主と型破りな和尚の掛け合いが軽妙で、読みやすさがある。
- 伏線回収が比較的わかりやすく、読後はすっきりしやすい。
- 2時間ドラマ的な雰囲気で、肩ひじ張らずに推理を楽しめる。
- 表紙やタイトルから入っても、見た目以上にしっかりしたミステリーとして読める。
こんな人におすすめ
- 仏教ミステリーやお寺を舞台にした作品に興味がある人。
- 難解すぎない推理小説を気軽に読みたい人。
- 通勤通学や待ち時間に、重すぎない謎解きを読みたい人。
- ミステリー初心者で、入り口として読みやすい作品を探している人。
- キャラの掛け合いを楽しみながら事件を追いたい人。
人を選ぶポイント
- 仏教要素は強く前面に出るというより、舞台設定としての比重が大きい。
- 伏線は比較的早めに見えやすく、推理の意外性を強く求めると物足りなさがある。
- 登場人物の掘り下げやキャラ立ちに、やや薄さを感じる場面がある。
- 事件の描写は軽い日常系よりは重めで、想像以上にしっかりした殺人ミステリー寄り。
- 真相へ向かう流れにややもどかしさがあり、テンポ重視だと引っかかることがある。
テンポ・読後感
- 口当たりは軽く、一気読みしやすい。
- 全体はスッキリ進むが、真相に近づくまで少し間を感じる。
- ほどよい苦さはあるものの、読後感は明るめでほっこりしやすい。
- 感情を強く揺さぶる場面は少なく、落ち着いて読める。
- 謎解きの緊張感と、キャラ同士のクスリとするやり取りが同居している。
キャラクターへの評価
- 照玄和尚は破天荒さと真面目さが同居するが、存在感の濃さには差を感じる声がある。
- 典弘は真面目に故人へ向き合う小坊主として印象がよく、物語の軸になっている。
- 刑事の五十嵐は動きが目立ち、捜査面での存在感が強い。
- 脇役も含めてキャラの良さを評価する声がある一方、全体にキャラが立ち切らないと見る向きもある。
- 主人公コンビの掛け合いは親しみやすく、シリーズ化を期待する感想につながっている。
巻一覧
テルテル坊主の奇妙な過去帳
この巻のあらすじ
破天荒な和尚と小坊主の仏教ミステリー開帳!中学生小坊主の典弘は、実家の寺を継ぐため天巌寺の変わり者の和尚・照玄の下で日々修行に励んでいる。ある日、檀家から葬儀の相談を受け照玄に同行するが、亡くなった79歳のカヨ子の死に顔を見た照玄は、孫の美香の前で「とても悲しい顔をしているね」と呟く。同様に思っていた美香は、祖母が仏間の柱に自ら頭を打ち死亡したことを話す。現場の状況から他殺の可能性はないと考えられていたが、信心深いはずのカヨ子の家の仏壇に異変を感じた照玄は他の家族にも話を聞きたいと言いだしー。
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