『実存系ドグマストラ 勇者タケジョーの青き流転』は、孤児院で育ったタケジョーが《勇者専門学校》に入り、央国の戦力として育てられていく物語。舞台は、中原を支配する央国と周辺勢力が対立する世界で、戦士たちは煌熱魔法ドグマを扱う。《勇者》は、敵国アルメンの異能戦士《ドグマストラ》を研究して生み出された国家戦士として描かれる。タケジョーは十一人の新入生とともに厳しい訓練を受け、庶民の暮らしを守る役目を意識するようになる。卒業を控えた時期に北狄の襲撃が起こり、学校での鍛錬と外の戦争がつながっていく。

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読者の声

読者レビューをもとに AI が要約した内容です。

作品の魅力

  • 孤独や劣等感を抱えた主人公の一人称が強く、感情の揺れがそのまま物語の推進力になっている。
  • 勇者ものの形を取りつつ、魔物退治よりも人間同士の対立や理不尽さが前面に出ていて、普通のラノベとは違う読後感がある。
  • 暗さや重さ、罪悪感まで含めて濃密に描かれ、読んでいて苦しいのに先が気になる引力がある。
  • 叫子先生をはじめ、印象に残る人物がいて、重い展開の中でも強い記憶点がある。
  • 十文字青らしい負の感情の描写を求める読者には刺さりやすい。

こんな人におすすめ

  • ひねくれた主人公や、正統派ではない勇者像を読みたい人。
  • ダークファンタジーや陰鬱な人間ドラマが好きな人。
  • 劣等感、罪悪感、敗北感を濃く描く作品を受け止められる人。
  • 十文字青作品の空気感を求めるファン。
  • 軽快さよりも、重さと余韻を重視する読者。

人を選ぶポイント

  • 序盤から全体的に暗く、重苦しい空気が続く。
  • 暴力や加害、理不尽さの描写が強く、気分が沈みやすい。
  • 主人公がかなり屈折していて、爽快な成長譚を期待するとずれる。
  • 物語の進み方が淡々として感じられる部分があり、読む人を選ぶ。
  • 続刊を前提にした終わり方に受け取られていて、単巻での満足感はやや弱い。

テンポ・読後感

  • 序盤は静かで淡々と進み、中盤以降で一気に重さが増す。
  • 展開は速く、先が気になってページをめくる手が止まりにくい。
  • 全体の空気は陰鬱で、息が詰まるような圧迫感がある。
  • ただ暗いだけでなく、主人公の内面の揺れが強く残る。
  • 読後感はすっきりよりも、苦さや複雑さが残る。

キャラクターへの評価

  • 武丈は孤独、劣等感、悔恨を抱えた屈折した主人公として強く印象に残る。
  • ただの悪人ではなく、流されやすさや弱さが見えて同情を誘う。
  • きれいごとでは動けない人間臭さがあり、共感と痛みが同時に来る。
  • 周囲の強い人物との対比で、追い詰められ方が際立っている。
  • 叫子先生は重い物語の中で特に存在感が強く、好意的に受け止められている。

巻一覧

実存系ドグマストラ 勇者タケジョーの青き流転
2015年2月 ISBN 9784777814350
この巻のあらすじ

「おれは勇者になることにした」 幼いころに捨てられ、母親の愛情を知らぬまま悪名高き七号孤児院で辛酸を舐めつくしたタケジョーは消極的な選択肢の中《勇者専門学校》に入校する道を選ぶ。中原を支配する央国の戦士《勇者》は、煌熱魔法ドグマを操り敵を殲滅する。 かつて央国を苦しめた国アルメンの異能戦士《ドグマストラ》の能力を徹底的に研究し産み出されたのが央国産ドグマストラ――《勇者》であった。タケジョーと勇者専門学校に集まった十一人の新入生は、入学初日から厳しい訓練を課せられ、勇者になるため地獄の日々が続く。そんな中、タケジョーは庶民の慎ましやかな生活を陰ながら護ることができる《勇者》になることに希望を見出すようになる。 ついに卒業を目前にしたある日、央国に敵対する北狄の攻撃に合う。襲撃部隊の中には、激烈な力を持つ、かつては央国の勇者だった男がいた。影修羅(カゲシュラ)―反・央国の旗幟を掲げた《黒金剛の血盟(ブラックダイヤモンズ)》に与した勇者。影修羅の前に同級生たち、そして一癖も二癖もあり実力派勇者で あるはずの教官たちさえも次々に撃破されてしまう。影修羅の圧倒的な力の前に、降伏を余儀なくされるタケジョー。絶望に打ちひしがれたタケジョーが選んだ 道とは…。

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