夏休み中の事故で記憶を失った風紀委員の少女・桜間さんと、彼女の“カノジョ”だった峰康を中心に、気まずい再会から関係を組み直していく高校生の青春物語。舞台は現代の高校で、クラス内の視線や噂、委員会活動、友人たちの後押しが関係の変化を左右する。物語は、記憶喪失をきっかけに、互いの距離感や言葉の選び方を見直しながら進む。シリーズは現時点で1巻構成で、単巻の中で関係の再構築を描く形になっている。記憶の欠落を起点に、日常の会話と学校生活の中で人物関係を掘り下げる。記憶喪失を抱えた相手との再接近を軸に、学園内の人間関係と恋愛の組み直しが広がっていく。1巻完結の情報はなく、続刊の有無はこの材料では確定できない。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 記憶喪失をきっかけに、いったん崩れた関係を組み直していく流れが読みどころ。
- 臆病な主人公と、真面目で融通の利きにくいヒロインの対比がはっきりしていて、掛け合いに引きがある。
- 思春期の不安、距離感、他人に踏み込む怖さが丁寧に描かれていて、心理面の読み応えがある。
- 青春恋愛ものとしては爽やかで、ボーイミーツガールの王道感と変化球感の両方がある。
- 文章がすっきりしていて読みやすく、疾走感のある場面が印象に残る。
こんな人におすすめ
- 臆病さや不器用さのある主人公に共感しやすい人。
- すれ違いから関係を立て直す青春恋愛が好きな人。
- 記憶喪失ものでも、重すぎず爽やかな読後感を求める人。
- 心理描写や会話の温度感を重視して読む人。
- 王道だけでなく、少しひねったボーイミーツガールを楽しみたい人。
人を選ぶポイント
- 主人公の卑屈さや面倒くささが強く、好みが分かれやすい。
- ヒロインや周辺人物のキャラが濃く、極端に感じる場面がある。
- 展開や答え合わせを教師が担う流れに、物足りなさを覚える読者がいる。
- 終盤がやや駆け足に感じられ、掘り下げ不足を惜しむ声がある。
- 人間関係の刺さり方が強く、集団や学校の空気感が苦手だと読みづらい。
テンポ・読後感
- 序盤はぎくしゃくした空気が続き、少しずつ距離が縮まる流れ。
- 心理の掘り下げが中心で、派手さよりも会話と感情の積み上げで進。
- 全体の手触りは青臭く、生々しい青春感が強い。
- 読みやすい文体でテンポは軽めだが、主人公の内面で引っかかる場面がある。
- 終盤にかけて一気に動くため、前半との緩急が印象に残る。
キャラクターへの評価
- 主人公は臆病、卑屈、逃げ腰と見られやすいが、不安や恐怖に素直な人物として受け止められている。
- ヒロインは真面目で杓子定規、でも不器用に頑張る姿が好意的に見られている。
- 二人とも面倒くさいが、その面倒さが関係性の面白さにつながっている。
- サブキャラは薄めに感じられやすく、主役二人への注目が強い。
- 主人公の行動や言葉にイラッとしつつも、後半で印象が変わる構成が評価されている。
巻一覧
この巻のあらすじ
その夏、彼女は記憶を失った――。
夏休み。桜間さんが事故で記憶を失った。 桜間さんといえば、完全無欠の「正義の人」にして、クラスの誰もが認める超美人。そしてなんの間違いか、僕、峰康の“カノジョ”でもある――。そんな桜間さんが、記憶喪失。 ゴシップに飢えた高校生たちにとっては、格好のエサだ。安いメロドラマを求めて僕にまで群がってくるやつらに愛想笑いを返しながら、僕はお見舞いにも行かなかった。行けなかった。好奇の目から逃げるように桜間さんを避けまくっていた僕は、2学期早々、彼女と気まずい再会を果たす。彼女は僕のことも完全に忘れていたわけだけど――「あなたは、私が一番嫌いなタイプの人間だと思います」――うん、まあ、全力で嫌われました。僕としてはそれでよかったのだけど、何故かとんでもなくお節介な先生のはからいで、僕は風紀委員である彼女の補佐を拝命することになってしまう。数少ない友だちの水井や、桜間さんの友人・宮井さんにも後押しされながら、僕らはもう一度、一から関係を築いていこうとするが――。小学館ライトノベル大賞にて優秀賞を受賞、ゼロどころかマイナスからはじまる等身大青春グラフィティ!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
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