『非日常の謎 ミステリアンソロジー』は、日常に紛れ込む小さな違和感や突発的な出来事を「非日常の謎」として描く、講談社タイガの短編アンソロジーである。新型コロナで揺れる現代を背景に、生活の狭間で生まれる謎をテーマへ置き換え、芦沢央、阿津川辰海、木元哉多、城平京、辻堂ゆめ、凪良ゆうの六人がそれぞれ短編を寄稿している。作品ごとに人物や場面を変えながら、身近な現実に一瞬入り込む異変を扱う。単巻の読み切り集として、企画テーマを共有しつつ、各編で異なる切り口の謎を並べている。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 6編それぞれで手触りが違い、ほっこりする話からぞわっとする話、じんわりくる話まで振れ幅が大きい。
- 辻堂ゆめ、城平京、阿津川辰海、芦沢央など、作家ごとの個性がはっきり出ていて読み比べが楽しい。
- 表紙やタイトルに惹かれて手に取った人も多く、見た目の印象と中身のギャップも話題になっている。
- 短編なのでテンポよく読めて、アンソロジーとして気軽に試しやすい。
- 伏線回収や設定のひねりが効いた作品があり、読み終わってから印象が残りやすい。
こんな人におすすめ
- いろいろな作家の短編を一冊で味わいたい人。
- 日常寄りのミステリーも、少し不穏な話もまとめて楽しみたい人。
- 初読み作家との出会いを求めている人。
- サクッと読めるアンソロジーを探している人。
- 『虚構推理』や凪良ゆう、芦沢央など目当ての作家がいる人。
人を選ぶポイント
- 「非日常の謎」というテーマは、作品によっては薄く感じられる。
- 日常の謎に近い話が多く、企画意図とのズレを気にする人には物足りない。
- 既存シリーズのスピンオフ収録に、先に元作品を読みたくなる人もいる。
- 説明が多い作品や、短さゆえに消化不良になりやすい作品がある。
- 作品ごとの好みの差が大きく、全編が同じ満足度にはなりにくい。
テンポ・読後感
- 全体は短編らしく軽快で、区切りよく読み進めやすい。
- ふわっとした入りから急に空気が重くなる話があり、緩急が強い。
- ほのぼの、違和感、ぞわっと感、不穏さが交互に来る構成。
- 読後はすっきり終わる話もあれば、解釈を持ち帰る話もある。
- 企画のテーマよりも、各話の雰囲気の違いが印象に残りやすい。
キャラクターへの評価
- 辻堂ゆめの話は、思春期のもどかしさや家族との距離感が刺さる。
- 城平京の話は、淡々とした考察や現実感のある会話が印象的。
- 阿津川辰海の話は、説明が多いと感じる一方で、関係性の揺れや少しの甘さが好評。
- 凪良ゆうの話は、心理描写やタイトルの印象が強く、余韻が残る。
- 芦沢央の話は、世界観の不穏さや人の怖さが強く、最後に置くと効く。
巻一覧
この巻のあらすじ
今、猛威を振るうコロナウィルスにより、私たちの「日常」が脅かされています。 ですが、そんな「非日常」の中でも、大切な「日常」は続いていきます。 いえ、「日常」を続けていくことこそが、私たちの戦いです。
そこで、ミステリにおける「日常の謎」というジャンルを今回は「非日常の謎」と置き換え、 日々の生活の狭間に突如訪れる、刹那の非日常で生まれる「謎」をテーマとして、 創刊5周年を迎えた講談社タイガが期待する、六人の著者に短編を寄稿いただきました。
物語が、「非日常」を乗り越える力となることを信じて。 創刊6年目となる講談社タイガは、小説を楽しめる「日常」を守り続けます。
「この世界には間違いが七つある」芦沢 央(あしざわ・よう) 「成人式とタイムカプセル」阿津川辰海(あつかわ・たつみ) 「どっち?」木元哉多(きもと・かなた) 「これは運命ではない」城平 京(しろだいら・きょう) 「十四時間の空の旅」辻堂ゆめ(つじどう・ゆめ) 「表面張力」凪良ゆう(なぎら・ゆう)
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