本作は、エデンの林檎と呼ばれる不思議な力を軸に、宇佐川鈴音、賢木愚龍、眼球抉子(グリコ)らが学園と町で起こる怪異事件に向き合うシリーズである。貧しい高校生の鈴音、知力・体力・財力・外見を備えた教師の愚龍、不死身の身体を持つグリコを中心に、恋愛関係、同居、家族の名目での接触、財閥からの介入、肉人形化や怪人の出現が重なっていく。舞台は観音逆咲町で、蟲、鬼、人食い鬼、バケモノなどの異常存在が日常側に入り込む構図が続く。各巻では林檎の力をめぐる出来事が少しずつ広がり、人物の関係と事件の種類が並行して変化する。全6巻で完結し、最後には特別番外編も含まれる。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 可愛い絵柄と物騒な展開の落差が強く、グロさよりも不思議な中毒性が残る。
- アダムとイヴ、禁断の林檎、白雪姫などの神話モチーフが物語の芯になっている。
- ぶっ飛んだ設定でも、恋愛や友情、献身の感情が意外とまっすぐに読める。
- 伏線や視点の切り替えが多く、読み進めるほど世界の広がりを感じやすい。
- シリーズを通して、切なさと救いの両方を追う構成が印象に残る。
こんな人におすすめ
- ダーク寄りのファンタジーやシリアスなラノベが好きな人。
- 神話や寓話を下敷きにした設定を楽しみたい人。
- かわいい見た目と重い内容のギャップに惹かれる人。
- キャラ同士の関係性や感情の揺れを追いたい人。
- 先の読めない展開や伏線回収を味わいたい人。
人を選ぶポイント
- かなり物騒で痛々しい場面があり、軽い学園ものを期待すると重く感じやすい。
- 視点移動や設定の切り替わりが多く、整理しながら読まないと追いにくい。
- 途中で話が大きく動く巻が多く、単巻で完結感を求めると物足りない。
- キャラの生死や救済の扱いにモヤモヤが残ることがある。
- 夢オチやメタ寄りの仕掛け、解釈の余地がある終わり方は好みが分かれる。
テンポ・読後感
- 展開は加速感があり、後半ほど一気に物語が広がる。
- 重い題材でも、会話やネーミングの妙で独特の軽さが混じる。
- かわいさと狂気、日常と非日常が同時に進むため、空気はかなり不穏。
- しんどい場面が続いたあとに、ほのぼのした同居や関係性が差し込まれる。
- 終盤は切なさが強く、読後感は「悲しいのに嫌いになれない」寄り。
キャラクターへの評価
- グリコは強烈な名前と見た目の印象に反して、献身や迷いが目立つ。
- 鈴音は物語の中心として存在感が強く、儚さや変化が印象に残る。
- 愚龍は鈴音への思いが分かりやすく、溺愛ぶりが記憶に残りやすい。
- カヂリとブレイクサンは奇妙な同居関係が和みと切なさを両立させる。
- 梅ちゃんや蜜姫など、脇役にも強い個性と不憫さがあり印象が濃い。
巻一覧
この巻のあらすじ
貧しいながらもケナゲに生きる高校生・宇佐川鈴音(うさがわりんね)には愛する人がいた。知力、体力、財力、ルックスすべてに完璧な教師――その名は賢木愚龍(さかきぐりゅう)。ある日あるとき鈴音が見た「林檎の夢」をきっかけに、二人は有象無象の輩にその純愛を邪魔されることとなる。それは「蟲」という「個」を持たぬ謎の存在だったり、スプーンで武装(?)した「眼球抉子(がんきゅうえぐりこ)」なる名の猛き少女だったり――。魑魅魍魎(ちみもうりょう)を相手に二人は生き残れるのか? 未曾有の学園ファンタジー開幕!
この巻のあらすじ
あれからひと月――。「エデンの林檎」の不思議な力を受け容れながら、仲間の鈴音や愚龍と共に日々平穏に暮らそうとするグリコのもとへ、賢木財閥から二人のエージェントが送りこまれて来る。その使命はなんと、「グリコの両親」!? 慣れない「家族生活」にすっかり調子が狂うグリコ。その頃、町では手長鬼と名乗る怪人が残虐な事件をくり返していた。その犯行に超常のものを感じたグリコは、手長鬼と対決する決心をするが……。グリコの不器用な優しさが胸を打つ――。未曾有の学園ファンタジー、再び開幕!
この巻のあらすじ
エデンの林檎の不思議な力で人知を越えた存在となった少女がいた。眼球抉子――通称グリコである。不死身の彼女は、千余年の時の中で初めて、「大切な存在」宇佐川鈴音と出会ったが、林檎を狙う者たちとの戦いのなか、鈴音は意志のない生ける屍――肉人形となってしまった。鈴音、賢木、グリコの三人で過ごした幸せな日々を取り戻そうと、鈴音を救う方法を探してさまよい続けるグリコは、ある人物の言葉を信じて、ここ観音逆咲町へ戻ってくる。おりしも町には怪しげな人物が集結しはじめており……はたしてその目的とは何か?大切なものを守るため心を閉ざすグリコ。その優しさが胸を打つ、シリーズ第三弾登場!
この巻のあらすじ
エデンの林檎の不思議な力で人知を越えた存在となった少女・眼球抉子――通称グリコ。不死身の彼女は、千余年の時の中で初めて、「大切な存在」宇佐川鈴音と出会ったが、林檎を狙う者たちとの戦いのなか、鈴音は意志のない生ける屍・肉人形となってしまった。鈴音の恋人・賢木愚龍は彼女につきそい、献身的に世話をするが、それだけでは鈴音は救えない。グリコは、「仲間」になった殺菌消毒・美名、不快逆流・蜜姫とともに、鈴音をもとに戻せる人物――『一人部屋』を探しはじめた。一方『一人部屋』は、自分を助け出したとある人物と、奇妙な同居生活を送っていた。“幸せ”を取り戻すための戦いは佳境へ。新感覚ファンタジー、第四弾!
この巻のあらすじ
エデンの林檎の不思議な力で人知を越えた存在となった少女・眼球抉子――通称グリコ。不死身の彼女は、千余年の時の中で初めて、「大切な存在」宇佐川鈴音と出会ったが、林檎を狙う者たちとの戦いのなか、鈴音は意志のない生ける屍・肉人形となってしまった。グリコは、「仲間」になった殺菌消毒・美名、不快逆流・蜜姫とともに、鈴音をもとに戻せる人物――『一人部屋』を探し出すが、あと一歩のところで、宿敵『最弱』に鈴音を奪われてしまう。鈴音を助けだそうと、グリコたちは奔走するが、街にはバケモノが溢れ出し始めていた……。本当の幸せを取り戻すための戦いがついに終結! 不器用な優しさを秘めたグリコたちの物語、最終巻。
この巻のあらすじ
不思議な林檎の力を持つ孤独な少女・眼球抉子、通称グリコが生きる世界は、全知全能の「神」の力で、平穏を取り戻したはずだった――。グリコは林檎の力を失い、ごく普通の少女として過ごしていたが、ある日、この世界にいないはずの宇佐川鈴音と再会する。なぜまたこの世界に戻ってきたのか、彼女にもわからないという。しかし、鈴音との再会と前後して、町では「人食い鬼」と呼ばれる不審な人物が事件を起こし始めた。「ダメージヘア」と名乗る彼女は新しい敵なのか!? せつなくも深い絆で結ばれた鈴音とグリコ、そして賢木は、再び一緒に事件解決に乗り出す。殺原姉妹やブレイクサンたちも活躍(?)の特別番外編、期待に応えて登場!
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