古今東西の神話が実体化した世界スウシャイを舞台に、異世界へ迷い込んだ少年カンナと、愛情に関わる言語を失った少女ラヴが旅を続ける物語。神話が継ぎ足されて拡大していく世界の中で、二人はそれぞれの目的を抱えて各地を巡る。中心には、言語災によって欠けたものを取り戻そうとするラヴと、元の世界へ帰ろうとするカンナの関係がある。神話由来の存在や設定が重なることで、旅の途中で触れる土地や出来事の幅が広がっていく。シリーズとしては、神話世界の変化と二人の移動を軸に、冒険と伝奇要素を組み合わせて展開する。短篇「ラゴゼ・ヒイヨ」があり、同系統の神話題材とつながる構成になっている。短篇「ラゴゼ・ヒイヨ」があり、神話題材の別作品と接点を持つ。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- ラヴクラフトやクトゥルフ神話の元ネタを、異世界ファンタジーとして軽快に料理している。
- 表紙のインパクトが強く、手に取るきっかけになりやすい。
- 脚注や解説が多く、固有名詞や元ネタを拾いやすい。
- 猫要素やビアスの毒舌など、脇役の見せ場が印象に残る。
- ただのパロディに終わらず、冒険ものとして読み応えがある。
こんな人におすすめ
- ラヴクラフト作品やクトゥルフ神話に触れたことがある。
- 元ネタ探しや引用ネタを楽しみたい。
- ラノベ風のボーイミーツガールと冒険活劇が好き。
- かわいさと不穏さが同居する世界観を読みたい。
- 予備知識込みで細部まで味わいたい。
人を選ぶポイント
- 元ネタや神話体系の知識が少ないと、用語や引用で置いていかれやすい。
- 場面転換や設定の情報量が多く、読みづらさを感じることがある。
- 2巻時点で「未完」の印象が強く、続き待ちになる。
- かわいさ寄りの演出で、禍々しさや怖さが薄まる場面がある。
- ネタの密度が高く、合う人と合わない人が分かれやすい。
テンポ・読後感
- 序盤は導入と説明が多めだが、中盤から一気に加速する。
- 冒険活劇としては読みやすく、勢いで押し切る場面が多い。
- グロや不穏さはあるが、全体の手触りはコミカル寄り。
- 章ごとのネタや解説が多く、情報量はかなり濃い。
- ラストに向けて盛り上げる作りで、続巻を強く意識させる。
キャラクターへの評価
- カンナは臆病さや身勝手さが目立つが、成長や適応が見えてくる。
- ラヴは美少女としての可愛さと、作品の核になる存在感が強い。
- ビアスは辛辣な批評や毒舌が好評で、登場すると空気が締まる。
- 猫まわりの描写は好感度が高く、愛嬌のある見せ場になっている。
- 脇役やゲストキャラにも個性があり、会話劇の印象が残る。
巻一覧
未完少女ラヴクラフト
この巻のあらすじ
古今東西の神話群を実体化した世界、スウシャイ。この物語は、継ぎはぎのように新たな神話が付け足されて拡大し、混沌としていくスウシャイを舞台にして繰り広げられる、一大冒険譚である。臆病で力も弱い少年カンナはこの世界に迷い込み、「ラヴ」と名乗る黒髪の美少女と出会った。ラヴは「言語災」の影響によって「愛情」に関わる言語をすべて奪われたという。カンナは自分の世界に帰るため、ラヴは言語を取り戻すため、二人の旅が始まった! 短篇「ラゴゼ・ヒイヨ」で、史上最小のクトゥルー神話賞(学習研究社主催)最優秀賞を受賞した黒史郎が、クトゥルフ神話の始祖ラヴクラフトの美少女化に挑む!
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