石南花学院を舞台に、呪いのように宿主へ負担を与える「呪」と、それに憑かれた「呪受者」をめぐる学園ファンタジー。主人公の志朗は、カバ型の呪「むぅちぃ」を隠しながら生活しているが、同じく呪受者の小鳩や毬藻、唐穂らと関わる中で、呪を巡る依頼や学内事件に巻き込まれていく。物語は、呪の性質や見え方の違い、学校内での立場、人と人の距離を手がかりに進み、失踪した兄の行方や小鳩の呪の扱いを軸に広がる。志朗自身も、他人に隠してきた力と周囲の視線の間で動き方を選ぶことになる。呪は見える者と見えない者が分かれ、外見や名前を持つ存在として扱われるため、能力そのものと人間関係の両方が話の焦点になる。水星家のお嬢様や転校生など、立場の異なる人物が次々に現れ、各人の事情と向き合いながら話が進む。

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  • AI分析(あらすじ)

    学園を舞台にした現代ファンタジーを読みたい人、呪いの設定や異能者同士の関係に関心がある人、兄妹や同級生のつながりを軸にした話を探している人。

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読者レビューをもとに AI が要約した内容です。

作品の魅力

  • 差別やレッテル貼りを正面から扱い、異能バトルの枠に社会性を乗せている。
  • 呪受者や「呪」の設定が独特で、世界観の引っかかりが強い。
  • 心理描写がテンポよく進み、重い題材でも読みやすい。
  • 不器用さや弱さを抱えた人物同士の関係に、温度のある場面がある。
  • 物悲しさの中に、少し救いが差し込む瞬間が印象に残る。

こんな人におすすめ

  • 異能バトルだけでなく、差別や偏見のテーマも読みたい人。
  • 重めの空気感や、しんどさを抱えた群像劇が好きな人。
  • まっすぐな友情や人間関係の熱さを求める人。
  • 多少の粗さより、独自設定や読後感を重視する人。
  • さくさく読める一方で、考えさせられる作品を探している人。

人を選ぶポイント

  • バトルの見せ場は大味で、詰めの甘さが気になる。
  • 物語の区切りが弱く、巻ごとの満足感が薄い。
  • 終盤は展開が急ぎ足で、中途半端に感じやすい。
  • テーマの押し出しが強く、説教くさく受け取る人もいる。
  • 作品全体の作風が合わず、浮いて見える場合がある。

テンポ・読後感

  • 心理描写はテンポがよく、重い内容でも読み進めやすい。
  • 序盤は差別と隠し事の緊張感が強く、空気はかなり重い。
  • 中盤以降はバトル比重が増え、やや雑味や急ぎ足が目立つ。
  • 物悲しさと熱さが同居し、読後は少し明るさが残る。
  • 章ごとの盛り上がりにムラがあり、勢いで押す場面が多い。

キャラクターへの評価

  • 主人公は追い詰められながらも、反発や優しさが見える。
  • ヒロインは真っ直ぐさや明るさが印象的で、救い役として映る。
  • 周囲の人物は歪みや弱さを抱えつつ、単純な悪役ではない。
  • 差別する側もされる側も、人間の愚かさや脆さが出ている。
  • それぞれの人格形成に背景が感じられ、感情の動きが強い。

巻一覧

鳥は鳥であるために
2004年10月 ISBN 4840111618
この巻のあらすじ

石南花学院に通う志朗の秘密は、「呪受者(のろわれもの)」であること。水色のカバの形をした志朗の「呪」むぅちぃは、ほかの呪を食べて消す力があるが、呪受者は社会から忌み嫌われるため、ひた隠しにして暮らしていた。だがある日、志朗とむぅちぃの能力をかぎつけた水星家が、志朗を拉致し、娘に憑いた呪を祓うよう強要してきた。学校中に呪受者であることをバラすと脅されて、しかたなくお嬢様の呪をむぅちぃに食べさせる志朗。用が済むなり追い払われ、むっとする志朗だったが、そこへ一人の少女が現れる。長い髪に綺麗な目をした少女・小鳩は、「兄を捜すのを手伝ってほしい」と頼んできて…。注目の著者が贈る学園ファンタジー!

鳥は鳥であるために 2
2005年1月 ISBN 484011210X
この巻のあらすじ

石南花学院に通う高校生・小笹志朗には秘密があった。それは、「むぅちぃ」という名の「呪」に憑かれた「呪受者」であるということ――。特殊な「力」を持つことを隠して暮らしていた志朗だったが、ふとしたことから水星財閥のお嬢様・小鳩と知り合いになり、彼女の兄探しを手伝うことに。そんなある日、志朗はひとりの少女に話しかけられる。彼女もまた呪受者で、志朗のむぅちぃを「視」て、声をかけてきたのだ。少女・毬藻は「郷芝さん」と名づけた彼女の呪を見せてくれる。明るく人見知りしない毬藻と親しくなる志朗、そして小鳩。そんな折、学園のグラウンドで生徒が突然倒れるという事件がおき……。

鳥は鳥であるために 3
2005年4月 ISBN 4840112541
この巻のあらすじ

特殊な能力と引き換えに、宿主になんらかのダメージをもたらす「呪」に憑かれた者は、その力ゆえに「呪われ者」と呼ばれて嫌われてしまう。菓(このみ)は「むぅちぃ」というカバ型の呪に憑かれた兄がいるため、普通の人間には見えない呪の姿を見ることができる女の子。ある日、菓のクラスに季節外れの転校生がやってきた。さっそく仲良くなろうと声をかける菓だが、転校生の唐穂(からほ)に冷たい態度をとられてしまう。どうやら彼女も呪受者らしい。それでも唐穂の心をひらこうと、兄の志朗や友人の小鳩とともに頑張る菓だったが、そんな折、唐穂の呪の力を狙う者が現れて……不思議な力をめぐる学園ファンタジー、第3弾!

鳥は鳥であるために 4
2005年7月 ISBN 4840112894
この巻のあらすじ

特殊な能力と引き換えに、宿主になんらかのダメージをもたらす「呪」に憑かれた者は、その力ゆえに「呪われ者」と呼ばれて嫌われてしまう。石南花学院に通う高校生・小笹志朗は、「むぅちぃ」というカバ型の呪に憑かれる「呪受者」だ。志朗は、同じ呪受者である水星家のお嬢様・小鳩と知り合い、彼女の行方不明の兄・倭を探すことに。しかし、小鳩の前から姿を消した倭の目的は、呪の影響によって命を削られている小鳩から、呪を消すことだった。志朗もまた小鳩のためを想い、妹の菓や小鳩のメイド夕香とともに小鳩の呪を浄化する方法をさがすが……。不思議な力「呪」をめぐる新感覚学園ファンタジー、完結編!

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