本作は、公認魔術師エイザードの呼びかけで集まったサラ、ダナティア、ファリス、マリアの4人と、騎士兼料理人のナハトール、使い魔ごくちゃんが、虹の谷の「楽園」を拠点に動く魔法群像劇。魔術修業に加え、家出少女、婚約者候補、税務調査、学園の事件、吸血鬼の来訪、偽作小説騒動など、持ち込まれる依頼や厄介事を一つずつ扱う。舞台は館や学園、港町、行政の現場へ広がり、人物同士の関係も仕事仲間から家族、婚約、友人へと移っていく。後半でも、仲間どうしの連携や周囲との利害が重なる出来事が続き、各話で人物の立場やつながりが少しずつ変わっていく。
構造レビュー
編集部判定 名作
短評・キャッチコピー
この項目をレビュー編集部
楽園に集った訳アリ魔女たちのハートフル友情ストーリー。
編集部
シスターフッドをテーマに据えたハートフル異世界ファンタジーの良作。様々な問題を抱えて故郷を出奔した見習い魔女たちが、自然豊かな辺境の地で共同生活を営む中で友情を育み、人間的成長を遂げていくストーリーが見所。
こんな人におすすめ
この項目をレビュー編集部
シスターフッド、ロマンシスがテーマの小説を読みたい人 個性的な4人娘と変わり者の師匠の共同生活を見守りたい人 能ある鷹は爪を隠す展開が好きな人 心温まるファンタジーが読みたい人
-
AI分析(あらすじ)
魔術師たちの共同生活、各話ごとの騒動、群像劇の流れを追いたい人。
著者情報
この項目をレビュー編集部
樹川さとみは日本のラノベ作家。主にコバルト文庫で活動していた。2022年5月に死去。代表作は以下。 ・『箱のなかの海』 ・『エネアド』シリーズ ・『ねじまき博士』シリーズ ・『グランドマスター!』シリーズ ・『女神の刻印』シリーズ ・『死神見習い修行中!』 ・『千の翼の都 翡翠の怪盗ミオン』
イラストレーター情報
この項目をレビュー編集部
むっちりむうにいは日本の漫画家兼イラストレーター。肉感的な二次元美少女のキャラクターが得意。テレビアニメ『十兵衛ちゃん』のキャラデザも手掛けた。代表作は以下。 ・『小娘オーバードライブ』シリーズ ・『ロケットガール』シリーズ ・『ソーサル・ブラスバンド やつらは大乱調!』 ・『ソロモンの封印 魔導師さまの弟子なのだ。』 ・『闘鬼風雲録』シリーズ ・『放課後宇宙戦争』シリーズ ・『子猫のための探偵教室』シリーズ
編集部
コバルト文庫90年代の隠れた名作。のっぴきならぬ事情を抱えて楽園にやってきた少女たちが、ハプニング続きの共同生活を通して友情を深め合い、逞しく大らかに成長していくさまに引き込まれた。師弟愛にほっこり。
作品Q&A
このラノでノミネートされたことはありますか? シリーズ全体
評価されるポイントは? ストーリー
回答を書く
楽園の魔女たちのあらすじは? その他 会員の質問
まだ回答がありません。最初の回答を書いてみませんか?
回答を書く
質問を投稿するにはログインしてください。
質問を投稿
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 個性が強い4人娘と、ちょっと変わり者の師匠・住み込みスタッフとの共同生活が、ドタバタながらも温かく描かれている。
- 学園ファンタジー×コメディとして読みやすく、一度開いたら止まらないテンポだ。
- 巻ごとにメインキャラが入れ替わるように活躍し、ゲストや脇役も個性豊かで混同しにくいキャラ設計だ。
- 笑いとほろっとする場面、恋愛の芽生えなどがバランスよく詰まっており、何度読んでも楽しめる再読向きだ。
- 90年代コバルト文庫らしいノスタルジックな雰囲気やイラストも、世界観への愛着につながっている。
こんな人におすすめ
- シスターフッドや友情を軸にした物語が好きな人。
- 個性的な少女たちの成長や共同生活を見守るのが好きな人。
- コミカルな学園ファンタジーから、少しずつシリアスや恋愛要素も楽しみたい人。
- 90年代ライトノベルや懐かしい文庫イラストの雰囲気に惹かれる人。
- 頭を空っぽにしてさっと読めるハートフルな一冊を探している人。
人を選ぶポイント
- 巻によってはギャグよりシリアス寄りになり、クライマックスに向けて心構えが必要だ。
- 恋愛描写はあるものの、鈍感なキャラが多く、もどかしさや焦れったさを感じる場面もある。
- 師匠や一部キャラの正体・背景は段階的に明かされるため、謎解き要素に耐性がないと急に重く感じる可能性がある。
- 初版イラストや文体が当時感強めで、今のラノベ慣れの読者には古さを感じる場合もある。
- 短編集は本編より気軽だが、キャラの過去や世界の断片が散らばるため、読む順番や前提知識で印象が変わる。
テンポ・読後感
- 全体として読みやすく、一日で読み切れるほど軽快なテンポだ。
- 基本は愉快なコメディだが、巻を追うほど笑いだけでなく、しんみりした余韻や緊張感も増していく。
- 幕の内のように一冊の中で出来事の幅が広く、バラエティに富んだ展開が続く印象だ。
- 短編集は本編より気楽に読める一方、本編は後半ほど物語のスケールが大きくなる感覚がある。
- 何度も手に取り直したくなる「手放せない」読後感を挙げる読者も多い。
キャラクターへの評価
- マリアは見た目と中身のギャップ、家事や土魔法、突飛な発想で場を明るくし、巻を問わず愛されキャラだ。
- ファリスは美少年剣士のような外見と、いざという時の頼もしさの対比が評価され、恋愛面の鈍さも含めて魅力になっている。
- ダナティアは高飛車でゴージャスな殿下像から、芯の強さやわがままさが際立つ場面も多い。
- サラは天才肌の変人として印象的で、言動のキレや「惚れてしまいそう」な魅力を指摘する読者が多い。
- 師匠エイザードは謎多き美青年として徐々に像が見え、弟子想いとイラつきが同居する存在だ。
- ナハトール、支部長どん、アシャ・ネビィ、使い魔のごくちゃんなど脇役も個性的で、単独エピソードでも高評価を得やすい。
巻一覧
この巻のあらすじ
『魔術師見習い大募集!』公認魔術師エイザード――かれの呼び掛けに集まったのは、いずれ劣らぬ変人揃い。すべての学問に秀でたサラ、プライドが高く語学に精通しているダナティア、剣の腕にかけてはピカ一のファリス、想像力豊かなマリアの女性4人。それぞれの思惑を胸に、騎士兼料理人のナハトールと使い魔のごくちゃん共ども、虹の谷の「楽園」で修業に励むこととなるのだが……。
この巻のあらすじ
エイザードとその一行は、ゴーリアスと名乗る騎士から、ある少年と引き合わされた。彼の名はウィルフレード、ベルツ=レクサ王国の第一王子である。王子直々の依頼とは、敵国プラガに囚われた父王を魔術師(エイザード)の力で救出してほしいとのこと。彼の話では、今回の紛争の原因は、両国の境界線となるホラット山に眠る伝説の宝物にあるという。エイザードは条件を出して、依頼を引き受けるのだが。 【目次】夏の訪問者/とんでもない宝物/あとがき
この巻のあらすじ
すべての発端は、ファリスの弟・アルケイドの「楽園」訪問にあった。瓜ふたつの容貌を持ちながらも、まるで性格のちがう彼が突然の腹痛に苦しんだ末に、姉に託したのは、アジェンダ島のアルフォイ家を弔問に訪れることだった。急遽、エイザードの魔法で、スフェルズの港に飛ばされたファリス。そこで待っていたのは、フレイと名のる、ファリスの「婚約者」となるべき青年だったのである……!?
この巻のあらすじ
祖父の命で、灼熱の砂漠ゴルダへ旅立つことになったダナティア。そこは小さな部族間の衝突が絶えないばかりか、犬猿の仲の兄皇子が居住する危ない場所でもあった。エイザードの妖しげな術で、ご丁寧にも砂漠の真ん中に送りこまれた彼女は、突如現れた巨大砂ナマコ(by ダナティア)に襲われ、気を失った。再び瞼を開けたとき、ぐるぐる巻きにされた屈辱に堪えない彼女の姿があった。
この巻のあらすじ
そもそも発端は、小鳥のヒナを救けようと木に登り、不覚にも頭から落下したことだった。幸い命に別状はなかったものの、変化はまず嗜好に現れた。食欲対象は「生肉」に限定された。そして数日後、自らの肉体が野獣のごとく変貌。おまけに口から炎を吐く「熱き男」へと異変はエスカレートしていった。ああ、彼こそ――ヨンヴィル国騎士団虹の谷支部長アシャ・ネビィ24歳――その人であった。
この巻のあらすじ
税務院きっての切れ者ヴェラトラム・ササは、お調子者の金満家パガスの家に乗り込んだ。狙いは所得隠しを暴くことである。抜かりない仕事捌きで、ガサ入れは成功に終わる。しかし、そこで所得隠しの品「呪いの壺」を割ってしまう。その後、彼(いや彼の周り)を襲う不幸な出来事の数々。この呪いを解くべくエイザードは、秘密兵器(!?)マリアをヴェラトラム宅に家政婦として送り込むが…。
この巻のあらすじ
「楽園」の友人たちに祝福され、ダナティアは祭壇へ進む。待っているのは伴侶となるはずの人。花婿と誓いの接吻を交わそうとして顔を見ると、な、なんと大の苦手なカエルではないか!! 悪夢から覚めたダナティアを本当の悪夢が襲う。虹の谷の訪問者――その名をクリスティン・マリエル――実の母親と、「バカ」師匠エイザードが恋に落ちて……!? ほか夢あふれる短編を三編収録。 【目次】精霊の贈り物/ごくちゃんのしあわせ日記/無邪気な聖母/彼らの楽園/あとがき
この巻のあらすじ
伝説の大泥棒・怪盗<ウォルスの霧>が現れた。オーガンの街が湧くなか、ヨンヴィル国騎士団虹の谷支部・支部長アシャ・ネビィは、へっぽこ魔術師エイザードの弟子ファリスと、ともに馬術競技大会へ向かう。その道中、スリにお金はもとより大会の参加証まですられてしまう。困ったアシャ・ネビィは、いかにも人の好さそうな中年の男の家に泊めてもらうことに。それがとんでもないことに……。
この巻のあらすじ
生徒の大半が問題児という<リトラド学園>において、学長が何者かに襲われた上に丸裸で放置されるという怪事件が発生。亡き伯父の後を継いで、学園の理事長となっていたティルティスは、事件の調査をかつての学友で魔術師エイザードの弟子サラに依頼する。だが、彼女は教師として学園に赴任するやいなや、「いつも通り」のマイペースで、この荒れ果てた学園をさらなる混乱の渦に巻き込むことに…。
この巻のあらすじ
気がついたとき、ナハトールは魔法のかかった鎖でぐるぐる巻きにされていた。――エイザードの弟子たちと連続髪切り裂き魔が現れたイレインの街を訪れたところ、あろうことかクマのぬいぐるみにさらわれたのだ。待っていたのは、自分を「女王様とお呼び」という魔女=クィーン・フェムだった。誘拐の目的は、エイザードをおびきよせるためだ。ところが、エイザードは原因不明の「病」に伏していた。
すべての巻を見る(全21巻)
この巻のあらすじ
虹の谷の「楽園」に奇妙な荷物が送られてきた。それも着払いで……。寝椅子をまるごと梱包したようなそれは、棺桶のようだ。添えられた手紙はエイザード宛なのでどうせ誰かの嫌がらせだろうと呑気な弟子たち。ところが真夜中棺桶が中から開かれた。勢いよく開けたため、重し代わりに載せてあった壺が割れ酢キャベツまみれになったその男こそデヴァイン・フロウ――悩める吸血鬼であった。
この巻のあらすじ
海辺に打ち上げられた一本のガラスびん。中には意味不明のメッセージが入っていた。キーワードは「ドクター・カプラー」「魔術師組合」、そして「虹の谷」。組合の長老からこの件を一任されたエイザードは、ドクター・カプラーの謎を解明するため、ファリスとサラを差し向けた。一方、不運を絵に描いたような探偵ルーファスも、「その不幸さゆえ」カプラーの病院に入院するはめになるのだが…。
この巻のあらすじ
4人の弟子たちがのんびりと過ごしていた夜。突如、虹の谷を謎の隕石が襲った。数百年にわたってこの地にあった魔術師の塔も崩れ落ちた。天空を覆いつくした光球と、その破壊の軌跡は楽園崩壊を意味していた。一行は魔術師組合からチャクン・ハリに留まることと、師匠エイザードとの接触を禁じられる。しかし、それ以上に堪えがたいのは本部の魔術師(見習い含む)たちの好奇の視線であった。
この巻のあらすじ
ローカイドの高級住宅街に「魔術師の館」を構えた魔女たち。ところがお客がこないので、倹約生活を送っていた。そこに一人の少女がやってきた。待望のお客様第一号だ!! ところが話を聞いているうちに、少女は家出してねぐらを探していたところ、空き家と思って入ってきたという事実を知る。つまりお客ではなかったのだ。現状を打破すべく、サラは市場で露天スペースを確保してくるが……。
この巻のあらすじ
マリアに速達が届く。――レディ・イネス危篤。イネスとは夫ジェイルの母親。つまりマリアにとっては姑である。慌ててバードホールの館に向かうマリア。ところが、危篤のはずの義母はぴんぴんしていて嫌味まで言う始末。しかも、三日後に行方不明になったジェイルの葬儀をとりおこなうという。生死も不明なのに葬儀をあげることにショックを受けるマリアの前に、エイザードが現れて……。
この巻のあらすじ
無人島にて、マリアは行方不明の愛しのダーリン・ジェイルと感動の再会をはたす。が、よく見ると瞳の色も、顔立ちも違う。――青年は別人だったのだ。うろたえるマリアのもとに、バリー船長を筆頭に集まる海賊<アホウドリ号>の面々。手下の一人が洞窟に扉があるのを見つける。いぶかりながらも、しめってすべる洞窟を進みゆくマリアと海賊たち。扉の奥でまっているものとは……!?
この巻のあらすじ
『禁断の魔女たち~赤い誘惑』――ダナティアが即座に有害図書に指定して床へ叩きつけた本である。「楽園」のメンバーをモデルにして書かれたデッチアゲ小説はこれ一冊ではなかった。時を同じくして妙な依頼も増え始めた。そのほとんどが自称ファンによる妄想願望入りの依頼である。これに手を焼いた楽園側は、元凶となった「ニセ楽園小説」の作者をみつけだすべく動きだしたのだが……。
この巻のあらすじ
魔術師組合、昇給資格試験の受験者控室では、試験を終えたばかりの「楽園」の4人――サラ、ファリス、ダナティア、マリア――が、神妙な顔で結果をまっていた。ようやく発表かと思いきや、出動要請がかかる。場所はコト・モルノ、依頼主はレイトワ皇子殿下。ダナティアの3番目の兄である。依頼内容は、誘拐されたレイトワの愛する婚約者・アンジェラ姫を奪還してほしいというものだった!?
この巻のあらすじ
魔術師組合本部にて、赤の長老ユーマは、ファリス・サラ・マリアにむかってはっきりと告げた。――ダナティアが辞表を提出した、と。それは、ダナティアが帝国の皇帝代理として軍をひきいて、戦が始まったことを意味していた。帝国の捕虜となった夫のジェイルを救うため、またダナティアを説得するため、帝国にむかったドラゴンのガーガとマリアを待っていたのは、無情な矢の攻撃であった!!
この巻のあらすじ
恐怖が争いをまねき、争いはうらみをのこす。怒り、おそれ、憎しみの輪が、つぎつぎとつらなり、あらたなる戦につながっていく。望む望まずにかかわらず戦いの最中にある愛しき者たち。エイザードは言う。あの子たちは自分が世界を守ってやろう、なんておごりはこれっぽっちもないですよ。いまはただ友人のために、おたがいを思いやって懸命に行動している…と。楽園の魔女たち感動の最終回。
星評価・感想
構造レビューと同じ星評価・感想欄に保存されます。平均・中央値は上の「構造レビュー」欄に表示されます。 構造レビューを書く
感想を投稿するにはログインしてください。
最新 50 件を表示(全 110 件・感想付きを優先)
-
ブクログ 4 -
ブクログ 5 -
ブクログ 5 -
ブクログ 5 -
ブクログ 5 -
ブクログ 5 -
ブクログ 5 -
ブクログ 5 -
ブクログ 4 -
ブクログ 3 -
ブクログ 5 -
ブクログ 4 -
ブクログ 4 -
ブクログ 5 -
ブクログ 4 -
ブクログ 3 -
ブクログ 5 -
ブクログ 4 -
ブクログ 4 -
ブクログ 5 -
ブクログ 4 -
ブクログ 5 -
ブクログ 3 -
ブクログ 5 -
ブクログ 5 -
ブクログ 5 -
ブクログ 4 -
ブクログ 3 -
ブクログ 5 -
ブクログ 5 -
ブクログ 4 -
ブクログ 3 -
ブクログ 4 -
ブクログ 5 -
ブクログ 3 -
ブクログ 2 -
ブクログ 4 -
ブクログ 4 -
ブクログ 3 -
ブクログ 3 -
ブクログ 4 -
ブクログ 3 -
ブクログ 4 -
ブクログ 5 -
ブクログ 5 -
ブクログ 5 -
ブクログ 4 -
ブクログ 5 -
ブクログ 5 -
ブクログ 5
