旧東京湾上に築かれた次世代型積層都市トーキョー・ルルイエを舞台に、電脳技術や機械義肢が普及した都市の地下と路地裏で、人喰いの怪物【恐怖(ホラー)】を追う小城ソーマの行動を軸に進むサイバーパンクアクション。都市伝説として語られる怪物、違法技術で生まれる怪人、企業複合体の暗部が重なり、事件は都市全体へ広がっていく。ソーマが出会う少女ユノやククリ、闇医者、教団関係者などが加わり、個人の狩りから都市の構造に触れる物語へ移る。シリーズ全体では、ルルイエの表層と地下層、電脳社会と身体改造、日常空間と封鎖空間が交差しながら、ホラーの正体と都市の裏側が段階的に描かれる。3巻までの範囲では、各巻で異なる場面から同じ都市の異常を追う構成になっている。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 積層都市トーキョー・ルルイエを舞台に、電脳化社会と《ホラー》狩りが交差する80年代系サイバーパンクの世界観。
- 白昼の学生生活と深夜の裏稼業が往復する表裏構造と、デートから惨劇へ反転する落差。
- ユーノ視点の情緒的な心理描写と、ソーマ視点の硬質な情景・戦闘描写が交互に重なる文体。
- 攻殻機動隊やBLAME!を思わせる義体戦やギミックを使った金属生命体とのバトル。
- 桜井光節の詩的で滑らかな文章と、サイバー文化・用語への愛着が伝わる設定密度。
こんな人におすすめ
- 近未来SF・サイバーパンクの世界観や用語遊びを楽しみたい読者。
- ヒロイン視点の恋愛心理や、表の乙女モードと裏の戦闘要員のギャップを好む読者。
- スチームパンク系の桜井作品から入り、独立したサイバー路線を試したい読者。
- ニューロマンサーやTRPG由来の要素に詳しく、オマージュを拾う読み方ができる読者。
- 日常パートとスプラッター的惨劇の同居、緩やかな謎提示を期待に換えて読める読者。
人を選ぶポイント
- 3巻時点でも本編はプロローグ段階に近く、断片提示中心で物語が大きく動きにくい。
- 登場人物・組織・陰謀の層が厚く、巻を追うまで世界観の全体像が掴みにくい。
- 互いの正体を隠すすれ違いが意図より伝わりにくく、あらすじと実感がズレる場面がある。
- 改行とルビが多く、読み進めにくい・カタカナ表記の方がよいと感じる箇所もある。
- サイバーパンク期待に対し話がシンプルに終わる巻や、戦闘比重が下がる回もある。
テンポ・読後感
- 設定提示と心理描写を厚くし、勢いより丁寧さを優先した全体的に緩やかなペース。
- 各巻が盛り上がり手前で切れ、間章で裏側を見せつつ本筋は直接進まないもどかしさ。
- 1巻はソーマ中心、2巻以降はユーノ視点が増え、3巻はデート回色が強く戦闘は相対的に控えめ。
- 初読は物足りなく感じる一方、再読や続刊待ちで世界観の良さが立ち上がる読み味。
- ビジュアルノベル的な演出前提の文章量で、すらすら読めてしまう軽さも併存。
キャラクターへの評価
- ユーノ・柏木:昼の同級生と夜の掃除屋の二面性、ソーマへの恋心と無表情の下層パートのギャップが核。
- 小城ソーマ:単独でホラーを狩る肉体派のカッコよさと、ヒロインから見た距離感の両立。
- ククリ:物語の鍵を握る謎の少女として存在感が強く、ビジュアル面の評価も高い。
- S・荼天・黒迦など:事件を動かす個性的な脇役群で、特に荒事屋Sのかっこよさが目立つ。
- 正体を知らないまま共闘・すれ違いする関係性が、今後の絡みへの期待を支える。
巻一覧
この巻のあらすじ
サイバーパンクアクション始動!!
西暦20XX年。旧東京湾上に建設された次世代型積層都市トーキョー・ルルイエ。
この都市には【恐怖(ホラー)】と呼ばれる都市伝説が存在する。それは電脳ネット上、どこのデータベースにも存在しない、人喰いの化け物どもだ。 『ルルイエにおける事故死者と行方不明者の約60%がこの怪物の手によるものだ』 そう、噂されている。けれども、所詮はただの噂だ。
しかし、小城ソーマはこの噂を信じている。事実、ホラーを目にしているから。 彼は、ホラーを殺して都市の路地裏を駆け抜ける。 ただ独りで、小城ソーマは、ホラーを狩る。
彼はある晩、ひとりの少女と遭遇する。少女は何かを呟いた後、倒れてしまう。 ソーマは少女をなじみの闇医者へと連れていく。 面倒にはならない。ささいなことだ……。
──けれども、ささいなことでは、なかった。
ライアーソフト「スチームパンクシリーズ」や『Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ』を手がける桜井光が紡ぎ出す、サイバーパンクアクション!! イラストは『東京レイヴンズ』『死神と少女』等で活躍中のすみ兵!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
この巻のあらすじ
この街では人の死ですらデジタルだ。
旧東京湾上に建設された次世代型積層都市トーキョー・ルルイエ。 その地下層には、魑魅魍魎が跋扈する。 電脳、機械義肢の違法技術によって生み出される怪人達。そして、ホラーと呼ばれる怪物群。この街で、人の死は珍しくない。毎日誰かが、誰にも知られずに死んでいく・・・・・・。
ルルイエを襲う連続怪死事件。人間が一片の欠損なく殺される。 ――それは、あたかも魂を抜きとられるが如く。
私生活の悩みを抱え、自暴自棄のユーノ・柏木は、立入禁止区域である地下層へと向かっていた。 現実離れした社会の暗闇で、地下層に巣食う怪人達と接するユノ。 事件を知ったユノは、軽口ばかりの「S」、何を考えているのか分からない実践的錬金術教団のダキニ&カーリー、不愉快なメンバーと共に、事件の真相に肉薄していく。 その裏で暗躍する、仮面の男《銀の腕》の存在に気づかぬまま……。
そして魔都ルルイエの地獄の蓋は開かれた。 電子と鮮血の満ちる暗闇で、少女は走馬燈を見る。
サイバーアクションシリーズ第二弾。堂々開幕!!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
この巻のあらすじ
東京ルルイエ、週末のブラッディ・デート。
旧東京湾上に建設された次世代型積層都市トーキョー・ルルイエ。電脳技術や機械義肢の技術など、あらゆる技術の粋が凝らされたこの都市は、地上最後の楽園(ラストパラダイス)と呼ばれていた……。 この街は夢の街。 望めば全てが手に入る。 ――でも、人の心は……?
東京ルルイエにそびえる、総合ショッピング施設『ゾス・モール』にデートへと出かけたユノとソーマ。ククリも勿論ついてきて――。 電脳社会に疲れた人々を癒す、ネットワーク遮断空間。 電脳空間に潜り技術を競い合うアーケードゲーム。 そして、天然食材を使用した高級レストランなどなど、3人のデートは緩やかで楽しい時間。
だが、彼らは突如として封鎖されたモール内に閉じ込められてしまう。 出現する、新たなホラー。 悲鳴、絶叫、鮮血。 二人は互いに「自分の正体」がばれないように、ホラーを止めるべく奔走する。
なぜホラーは人を襲うのか。 ホラーとは何か。 ソーマを見つめるククリの瞳は、いつも悲しみに満ちていた。
企業複合体の更なる暗部がついに動きだす――! サイバーアクションシリーズ第三弾!!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
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