高校生の神薙紅蓮が、鬼に襲われたことをきっかけに体内の力を起動させ、古来から鬼を狩る組織〈御火槌〉と関わっていく現代伝奇バトルシリーズ。舞台は学校や住宅街を含む現代日本で、日常の中に鬼やヤドリギといった異形の脅威が入り込む。中心人物は紅蓮、幼なじみの笹原琴音、転校生として現れる御杖代梨緒で、戦闘と同棲生活、三人の関係が並行して描かれる。物語は、修羅奇兵としての戦いと、家族や血縁、役割をめぐる関係の変化を軸に進む。シリーズ全体では、組織内の立場や新たな修羅奇兵の登場を通じて、戦いの範囲と人間関係の両方が広がっていく。完結巻では、崩れた組織の後を生き延びる人物たちの逃亡と再会が描かれる。続編・外伝・短編の追加情報はありません。

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こんな人におすすめ

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  • AI分析(あらすじ)

    - 現代伝奇や和風異能ものを読みたい人 - 鬼退治と組織ものの組み合わせに関心がある人 - 学園生活と戦闘、家族関係が並行する物語を探している人

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作品の魅力

  • 和風ダークヒーローものとしての重さと、変身ヒーローものの骨格が両立している。
  • 主人公の過去や「日常」から外れていく流れが少しずつ見えてきて、先が気になる。
  • 琴音、梨緒を中心に人間関係の揺れが濃く、恋愛と執着の温度差が見どころになっている。
  • 組織の壊滅や敵側の正体・規模など、戦いの裏で進む謎が多く、伏線回収を追いたくなる。
  • 黒さやエログロを含む作風でも、榊一郎らしい読みやすさや勢いがある。

こんな人におすすめ

  • シリアス寄りの変身ヒーローもの、ダークファンタジーが好きな人。
  • 人間関係のドロドロやヤンデレ気味のヒロイン描写を楽しめる人。
  • MF文庫Jらしい軽さより、重めで異色な作風を求める人。
  • 伏線や組織設定を追いながら読むのが好きな人。
  • 榊一郎作品の黒さやくどさも含めて味として受け取れる人。

人を選ぶポイント

  • 展開が急に進む巻があり、駆け足に感じやすい。
  • 上巻・中巻のような途中感が強く、区切りの弱さが残る。
  • テンポの悪さや説明のくどさが気になる人には合いにくい。
  • 明るい学園ラブコメを期待すると、かなり重く感じる。
  • 人食や改造、病み描写など、倫理面の不穏さが強い。

テンポ・読後感

  • 序盤は準備と謎出しが中心で、じわじわ不穏さが増していく。
  • 中盤以降は急展開が増え、戦闘と関係変化が一気に進。
  • 全体の空気は暗めで、血生臭さと緊張感が強い。
  • それでも会話や設定の運びは比較的読みやすく、さくさく進む場面もある。
  • 終盤は「続きが気になる」引きが強く、余韻より次巻への期待が残る。

キャラクターへの評価

  • 紅蓮は特殊な力と立場に振り回されつつ、自分の拠り所を探している印象。
  • 琴音は心理の揺れや病みの進行が目立ち、ヒロイン像が不穏な方向に傾いている。
  • 梨緒は距離の詰め方が強く、婚約者・相棒としての存在感が大きい。
  • 幼馴染や家族、周囲の大人たちにも怪しさがあり、誰が味方か読み切れない。
  • 主要人物それぞれに欠落や歪みがあり、きれいな善悪では割り切れない。

巻一覧

ミカヅチ
2010年2月 ISBN 9784840131353
この巻のあらすじ

高校生・神薙紅蓮は、姉のように世話を焼いてくる幼なじみ・笹原琴音との仲を冷やかされながらも、その存在に安らぎを感じていた。そんなある日、学校帰りの紅蓮は突然『鬼』に襲われる。圧倒的な暴力の前に死を覚悟した時、「さあ――お目覚めの時間だよ」と意識の底に呼びかける声が響き、紅蓮の中で眠っていた『力』が起動した。異形に変身した紅蓮は、すさまじい攻撃力で鬼を退ける。自らの身に起こった出来事に混乱する紅蓮の前に、古来より鬼を狩り出してきた組織〈御火槌〉の一員だという男が現れる。その時から、紅蓮の修羅の道が始まった――

ミカヅチ 2
2010年5月 ISBN 9784840134033
この巻のあらすじ

修羅奇兵として目覚めた紅蓮。なかば強制的に〈御火槌〉の一員とされた紅蓮は、ヤドリギ討伐の任を負うことになる。戸惑いながらも普段の学生生活に戻る紅蓮だったが、そんな彼の前に現れたのは、見知った転校生の少女――御杖代梨緒だった。「みつえしろ、りお、です。よろしくお願いします」しかも、梨緒は紅蓮の許嫁を名乗り、勝手に同棲まで始めてしまう。頭を抱える紅蓮。素知らぬ顔の梨緒。どこか浮かぬ顔の琴音。そして、そんな彼らを、不穏な瞳で見つめる者……。忍びよるヤドリギの脅威は、ゆっくりと、しかし確実に日常を侵していく――。榊一郎が贈る本格バトル・アクション第2弾!!

ミカヅチ 3
2011年2月 ISBN 9784840138123
この巻のあらすじ

ヤドリギと化した友人を自ら倒した哀しみを誤魔化すように、戦闘訓練に明け暮れる紅蓮。一方、紅蓮の家に通うことが減った琴音は、紅蓮への想い、そして梨緒への何ともいえない感情をもてあまし、煩悶と日々を過ごしていた。そんな折、誤って階段を踏み外した琴音は、病院に入院することになる。見舞いに訪れた病室で、久しぶりに琴音の家族と対面する紅蓮。そして、“御杖代の天女”――実の姉である雪緒と再会する梨緒。様々な家族のカタチが絡み合い、新たな哀しみの鎖を編んでゆく……。榊一郎が贈る本格バトル・アクション、血の絆に踏み込む第3弾!

ミカヅチ 4
2011年9月 ISBN 9784840142397
この巻のあらすじ

相変わらずの同棲生活を続ける紅蓮と梨緒。一方、次第に心に仄暗いものを募らせていく琴音。ぎくしゃくした三角関係に悩まされながらも、ヤドリギ事件はなりをひそめ、紅蓮たちはどこか平穏な日々を過ごしていた。そんな時、紅蓮と梨緒の前に、御杖代式修羅奇兵を名乗る姉弟、彩花と龍樹が現れる。「貴女達の役目はもう終わるわ。これからは私達がミカヅチの中心戦力であり、希望」 そして、図ったようにヤドリギ事件が発生する。初陣にはやる御杖代式修羅奇兵たちだったが――彼らは、まだ知らなかった。この戦いこそが、ミカヅチ崩壊の引き金となることを……。榊一郎の贈る本格バトルアクション、クライマックスへ至る第4弾!

ミカヅチ 5
2012年1月 ISBN 9784840143684
この巻のあらすじ

壊滅してしまったミカヅチ。生き残った者たちは、ヤドリギたちの包囲網をかいくぐりながら逃亡生活を送っていた。梨緒と二人で潜伏を続ける紅蓮は、ある時、琴音が失踪したことを知る。捜索の末、御杖代邸で再会をはたすのだが、幼なじみの様子はどこかおかしくて……。榊一郎が贈る本格バトルアクション、堂々完結!

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