日本国最南端の沖縄を舞台に、元天才の沙藤葉が、自分が書いた「災厄論文」に由来する現象へ向き合う現代SF連作。葉は天才を自称しつつ、隣に住む濱門陸や現地アイドルの照瑠、海底基地で出会う少女アンジェリンなど、周囲の人物と関わりながら生活する。物語は、論文名に対応する破壊者、黄金火山、文明喰らいといった事態を軸に進み、沖縄の日常圏から海底基地、砂漠へと舞台を広げる。未完成だった論文の記憶を取り戻すところから、葉の過去と世界規模の異変がつながっていく構成になっている。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 元天才の主人公が、沖縄のゆるい日常と世界規模の危機を行き来する落差が強い。
- 天才であることの重圧、記憶の揺らぎ、過去の自分の仕事との向き合い方が物語の芯になっている。
- ふだんの会話は噛み合わなさやボケ味があり、キャラ同士の掛け合いが読みやすさにつながっている。
- 後半に入ると一気にシリアス寄りになり、SF的な発想と災厄論文まわりの設定が効いてくる。
- 3巻完結でも構成のまとまりや読後感を評価する声が目立つ。
こんな人におすすめ
- 天才キャラの苦悩や、才能と凡人の間で揺れる話が好きな人。
- 日常コメディから急にハード展開へ切り替わる作品を楽しめる人。
- 沖縄を舞台にした、少し変わった群像劇やボーイミーツガールを読みたい人。
- SF設定や災厄論文のような、理屈のある危機ものに惹かれる人。
- 3巻でまとまる完結作を手早く読みたい人。
人を選ぶポイント
- 前半の日常パートと後半の非日常パートの落差が大きく、噛み合いの悪さを感じやすい。
- 沖縄の住人たちの出番が後半で薄くなり、日常側の魅力をもっと見たかった。
- 展開が急ぎ足で、もう少し巻数や余白がほしかった。
- 重苦しい空気や人間の醜さが前面に出るため、軽快さだけを期待するとしんどい。
- 一部のキャラの扱いが不憫で、救いの少なさが印象に残りやすい。
テンポ・読後感
- 序盤は沖縄でのドタバタや会話劇が中心で、軽めに読める。
- 中盤以降は一気にスケールが上がり、緊張感の強い展開へ切り替わる。
- 日常のまったり感と、終盤のハードさの振れ幅が大きい。
- 読後感は重さだけで終わらず、最後は少し温かさや納得感が残る。
- 全体としてはテンポが速く、勢いで読ませるタイプ。
キャラクターへの評価
- 沙藤葉は、頭の切れと不器用さが同居した元天才として強く印象に残る。
- 陸や沖縄側の人物は、世話焼きで寛容な受け皿として好意的に見られている。
- ノーラは一貫して天才への執着が強く、存在感のある相棒として受け止められている。
- 又吉は巻き込まれ役として不憫さが際立ち、同情を集めやすい。
- 主要人物全体に、純粋さゆえに他者を傷つける危うさがあると見られている。
巻一覧
この巻のあらすじ
日本国の最南端、沖縄──沙藤葉はサイハテの地に降り立った! そこで出会ったのは隣に住む世話焼き美少女の濱門陸や、現地アイドルの照瑠など賑やかな近所の人々。彼女たちに対し「ぼくは天才だ! 構うな!」と葉は主張するものの誰も信じずに、しぶしぶながらも楽しい生活を始める。だが未完成の論文“破壊者”が完成していた記憶を葉が取り戻した時、世界滅亡のシナリオが動き始める。葉は救世主となり、世界を救えるのか!?
この巻のあらすじ
とある理由で沖縄に暮らしている元天才の沙藤葉。彼が世話焼き美少女の濱門陸に頼まれた依頼は、引きこもりを外に出すこと!? そんな簡単なことをさせるなんて……と絶望していたら、かつて提唱した世界を破滅に導く災厄論文のひとつ『黄金火山』が、噴火の兆候を見せているという。噴火を止めるため海底基地“ゴールド・ピット”に連行される葉だが、そこにはかつて葉が弄んだ、噴火を予言する少女アンジェリンが住んでおり!?
この巻のあらすじ
新種の地中生物【ワーム】が発見された。だがそれは葉がかつて書いた【災厄論文】の一つだったのだ! 人類文明を喰らい尽くすその生物を止めるため、沖縄で就職活動中の元天才・沙藤葉は砂漠へと向かうが――。
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