ローマ大学に留学する玄須聖人は、教授の依頼でヴァチカン秘密記録保管所や図書館を訪れ、企画展に必要な幻の資料や、蔵書に残る手がかりを探す。調査の途中では、ドイツとオーストリアの猟奇殺人、オペラ会場で見つかる刻印入りの本、イギリスの屋敷、悪魔祓い師の転落死など、宗教史と古文書に結びついた事件が続く。聖人と神父マリクが、教会内部の立場や伝承、暗号化された記録を照合しながら真相へ近づく、ヴァチカン周辺を舞台にした連作ミステリー。事件ごとに聖杯伝説や悪魔信仰、教会の役職、海外の屋敷へ題材が広がり、蔵書の情報が別々の事件をつないでいく。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- ヴァチカンや秘密記録保管所、図書館まわりの舞台設定に惹かれる。
- キリスト教や西洋史、魔女狩り、聖杯伝説などの知識要素が物語に散りばめられている。
- 聖人・マリク・斉木の掛け合いが読みどころになっている。
- 事件ものとしては軽めで、読みやすさやテンポのよさを評価する声がある。
- 舞台の雰囲気と現代的な仕掛けの組み合わせを面白く感じる。
こんな人におすすめ
- 宗教史や西洋の伝承、図書館ものの空気感が好きな人。
- 重厚な本格ミステリより、ライトに読める事件ものを求める人。
- 男性キャラ中心の関係性やトリオのやり取りを楽しみたい人。
- 知識の断片を拾いながら読むタイプの作品が合う人。
- ダン・ブラウン系の雰囲気を期待しつつ、軽めの読後感でも気にならない人。
人を選ぶポイント
- ミステリとしての意外性や謎解きの深さは控えめに受け取られている。
- 主人公が流されやすい、幼く見える、存在感が薄いと感じる読み手がいる。
- 地の文の説明や雑学の出し方に、くどさや軽さを覚える声がある。
- 事件の動機や展開があっさりしていて、物足りなさにつながる場合がある。
- タイトルの要素が本筋で強く効いていないと感じる読み手がいる。
テンポ・読後感
- 全体はサラサラ読める軽快さがある。
- うんちくや宗教知識は入りつつも、重苦しさは抑えめ。
- 殺人描写は比較的薄めで読みやすい一方、冒頭や一部は陰湿さが強い。
- 中盤までは引きがあり、終盤でオカルト寄りに振れる印象がある。
- 舞台の格調に対して、展開はライトで親しみやすい。
キャラクターへの評価
- 聖人は素直で巻き込まれ体質、運を引き寄せるタイプとして見られている。
- 27歳にしては幼く、可憐さやゆるさが目立つと受け止められている。
- マリクは頼れる相手として好感を持たれやすく、聖人との関係も見どころになっている。
- 斉木は知識面の支え役として存在感がある。
- 大叔父の枢機卿や周辺のサポート陣も含め、キャラの組み合わせを楽しむ読み方が目立つ。
巻一覧
この巻のあらすじ
ローマ大学に留学中の玄須聖人(くろすせいと)は、教授の依頼でヴァチカン秘密記録保管所を訪れ、企画展に向けて幻の資料を探すことに。その頃、ドイツとオーストリアで魔女狩りを彷彿とさせる猟奇殺人が起こる。悪魔信仰者の存在がちらつくなか、疑惑の目は教皇庁にも向けられる。図書館の膨大な蔵書に謎を解く鍵があると調べ始める聖人と神父のマリク。だが、事件の真相は意外なところに……。
この巻のあらすじ
ヴァチカン聖庁の枢機卿を大叔父にもつ玄須聖人(くろすせいと)は、ローマ大学留学中。ダビデ像に似た美丈夫のマリク神父と友達になり、オペラ公演に出掛けることに。会場では、奇しくもヴァチカン図書館の蔵書の刻印がある本を拾い、なぜか惨殺死体まで発見してしまう。本の持ち主を突き止め、イギリスの屋敷を訪ねるのだが――聖人とマリクが、暗号化された「聖杯」の秘密を読み解き、真相に迫る!
この巻のあらすじ
ローマで暮らす玄須聖人(くろすせいと)の前に人間が降ってきた。それは、悪魔祓い師(エクソシスト)を務める神父の転落死だった。事件に遭遇した聖人を案じ、友人のマリク神父が駆けつけるが、「悪魔」の存在をめぐり口論となり、絶交宣言を下されてしまう。国籍や宗教を超えた特別な友の信頼を取り戻そうと聖人が苦悩するなか、マリクは新たなエクソシストに任命される――聖域を揺るがすビブリオミステリー!
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