恐怖と戦慄が味わえる!ホラー・サスペンス・デスゲームライトノベル5選

皆さんは普段どんなライトノベルを読んでいますか?

一口にライトノベルと言ってもジャンルは様々。極上のスリルとサスペンスが味わえる名作も、たくさんあるのをご存知でしょうか。中にはサイコパスな殺人鬼や異形の怪異が牙を剥き、登場人物たちを脅かす作品も存在し、絶体絶命の窮地に立たされた彼等がどうやって突破口を切り開くか、生死の行方に注目が集まります。

魅力的なキャラクター達が死と隣り合わせの極限状況を生き抜く為、仲間と力を合わせ知恵を絞るストーリーは、我々をぞくぞくさせてくれますよね。今回は筆者が読んだライトノベルの中から、皆さんにおすすめしたいホラー・サスペンス・デスゲーム作品をご紹介していきます。

目次

ほうかごがかり

基本情報
著者
甲田学人
イラスト
potg
レーベル
電撃文庫
刊行年
2024-2026
巻数
7巻
映像化
属性・特徴
  • ホラー・伝奇物
編集部短評

「学校の怪談」「じわじわ恐怖に浸食されるようなホラー系作品」を求めるあなたに!一風変わった設定による、ここでしか味わえない恐怖感が見どころです。

最初にご紹介するのはラノベ界におけるホラーの第一人者、甲田学人の最新作『ほうかごがかり』。本作は学校の怪異を記録する「ほうかごがかり」に選ばれてしまった子供たちの運命を描いた作品で、令和の『学校の怪談』の幕開けにふさわしい、背筋の凍るような本格的ホラー描写が楽しめました。

ほうかごがかりのメンバー、それぞれが抱える現代的な悩みと怪異の結び付きも見所。ルッキズムに苦しむ娘の人格を尊重せず子役として売り出す母親、女っぽい容姿が原因でいじめられる息子にユニセックスな私物を強制する母親など、過干渉な毒親に抑圧される思春期の子供の描き方が素晴らしく、巧みな心理描写が終始重苦しいプレッシャーとヒリヒリする緊張感を与えていました。

お互い大事に想うが故のすれ違いや行き過ぎた自己犠牲精神が惨劇を引き起こし、不条理な怪異の犠牲者が増える後半は、やるせなさに打ちのめされます。

七不思議を全て描き切ることで封印に挑む啓の狂気には、彼自身が怪異と成り果てたような底知れぬ凄味を感じ、鳥肌が止まりませんでした。

フェノメノ 美鶴木夜石は怖がらない

基本情報
著者
一肇
イラスト
安倍吉俊
レーベル
星海社FICTIONS
刊行年
2012-2016
巻数
11巻
映像化
属性・特徴
  • 現代
  • キャラクターが魅力的
  • シナリオが良い
  • 雰囲気が良い
  • 女性が活躍
  • 青春
  • 復讐
  • ダーク
  • オタク
  • 人外
  • 妖怪・あやかし
  • ホラー・伝奇物
  • 個性的
  • 人を選ぶ
  • 最後まで読まないとダメ
  • 狂気
  • 死生観
  • ヤンデレ
  • 衝撃の結末
  • 善と悪
  • 幽霊
  • バディ
  • 問題児
編集部短評

嘔吐癖のあるミステリアスな美少女と平凡学生の出会いから始まるオカルト奇譚。

地方から上京してきたお人好し大学生と嘔吐癖のある美少女が心霊スポットを探訪し、オカルトの深淵を覗き込む本作の醍醐味は、等身大のリアリティーを感じられる語り口とゾクゾクする怪異の描写。謎のカウントダウンが刻まれる家や肝試し中に人が消える廃病院のエピソードは、まさかの種明かしに度肝を抜かれます。

過去の壮絶な体験がきっかけで恐怖心が欠けてしまった闇深ヒロイン・夜石と、自他ともに認めるヘタレでありながら人ならざる存在への優しさを忘れない凪人の、友人以上恋人未満のバディ関係にもぐっときました。

童顔巨乳眼鏡っ子な凪人の先輩にして、博覧強記なオカルトサイト管理人・クリシュナも魅力的。全五巻で完結なのも長すぎず短すぎず、手に取りやすいのではないでしょうか。

本作が気に入った方は、一肇がガガガ文庫から出した『幽式』もぜひチェックしてください。主要キャラが出揃った三巻以降の怒涛の展開を乗り越えれば、最高のカタルシスが待っています。

死亡遊戯で飯を食う。

基本情報
著者
鵜飼有志
イラスト
ねこめたる
レーベル
MF文庫J、富士見ドラゴンブック
刊行年
2022-2026
巻数
10巻
映像化
属性・特徴
  • キャラクターが魅力的
  • 読みやすい
  • 主人公が魅力的
  • 世界観が良い
  • タイトルが良い
  • テンポが良い
  • ご都合主義
  • 仕事
  • 女性が活躍
  • 主人公が個性的
  • デスゲーム
  • ダークヒーロー・ヒロイン
  • 主人公がかっこいい
  • ヒロインがかっこいい
  • くじけないキャラクター
  • 個性的
  • 死生観
編集部短評

「いつ誰が死ぬか分からないデスゲーム作品」「かわいい女の子たちが命を懸けて争う物語」 デスゲームものの醍醐味はそのままに、独自の設定で個性的な作品に仕上がった話題作!

社会不適合者の主人公・幽鬼が、デスゲームに出会ったことで生きる実感を手にする本作は、騙りのテクを駆使し読者の予想を裏切る展開がお見事!常に生き残ることを優先し、その必要があればドライ&シビアに仲間を切り捨てていく幽鬼のスタンスは、究極の合理思考と言うしかありません。バニーガール・体操服・メイドを筆頭に、タイプ別の美少女たちが毎回披露する、マニアックなコスプレも眼福。

キャラの背景をくどくど掘り下げず、語られざる余白は読者の想像に委ねる、大胆な省略の手法もスマート。大量に人が死ぬ殺伐としたストーリーと裏腹にグロさ控えめなのは、デスゲーム運営が参加者に施した、ある肉体改造のお陰でしょうか?

デスゲームを勝ち抜くごとに強くなる、幽鬼のクールな生き様に痺れてください。

登場人物のほぼ全員が十代~二十代の若い女の子なので、百合百合な関係性に萌える読者にもおすすめ。無理心中に等しい自殺願望や殺人衝動に駆られ、欲望全開でゲームの行方をひっかき回す、倫理観のぶっ壊れたサイコパスも多いです。アニメ『悪魔のリドル』が好きだった方は、おそらく波長が合うのではないでしょうか。

昨日の敵は今日の友、逆もまたしかりで、元チームメイトと運命的な再会をするイベントには滾りました。ねこめたるの美麗なイラストも華やぎを添えています。

竜胆の乙女

竜胆の乙女

基本情報
著者
fudaraku
イラスト
レーベル
メディアワークス文庫
刊行年
2024
巻数
1巻
映像化
属性・特徴
  • 世界観が良い
  • 女性が活躍
  • 女性向け
  • 和風
  • 恋愛
  • 妖怪・あやかし
  • ホラー・伝奇物
  • 人を選ぶ
  • 最後まで読まないとダメ
  • 成長物語
編集部短評

物語は二度進化する。驚天動地のどんでん返しが仕掛けられた珠玉のラブストーリー。

審査員絶賛、ネタバレ厳禁の問題作。和風ホラーな雰囲気が立ち込める前半は、明治終わりの金沢で暮らす三人の美男子が、「おかととき」と称す謎の化け物にもてあそばれるシーンで占められています。おかかときのご機嫌取りの為、夜毎催される狂った宴は猟奇と耽美の真骨頂!

成す術なく化け物の嬲りものにされる美男子トリオと、彼等を救済すべく奔走する菖子の正義感の強さが、素晴らしいコントラストを描き出すのに注目してください。

『わたしの幸せな結婚』に通じる雅な世界観と端麗な文章は、おぞましくも美しい、怪奇と幻想の世界に読者を連れ去ってくれるはず。一気にジャンルが変わる、後半のどんでん返しも必見。菖子はイケメンに囲まれているので、乙女ゲープレイヤーもお気に召すかもしれません。

衝撃の結末はぜひあなた自身の目で見届けてください。

「Occultic;Nine -オカルティック・ナイン-」シリーズ

基本情報
著者
志倉千代丸
イラスト
pako
レーベル
オーバーラップ文庫
刊行年
2014-2017
巻数
3巻
映像化
属性・特徴
  • 現代
  • 主人公がダメ
  • 世界観が良い
  • 女性が活躍
  • 主人公が個性的
  • 学園
  • サスペンス
  • 群像劇
  • 青春
  • 異能・超能力
  • ダーク
  • オタク
  • 人外
  • ホラー・伝奇物
  • 後味が悪い
  • 個性的
  • 人を選ぶ
  • 狂気
  • 眼鏡
  • ヤンデレ
  • 善と悪
編集部短評

都市伝説×怪異×ブロガー!いずれ劣らぬエキセントリックな9人が巻き込まれる前代未聞のオカルト騒動。

本作はオカルトまとめブログ管理人の高校生にJK占い師、幽体離脱した男の生霊に憑かれたゴスっ娘にミステリアスお姉さま系カルト同人作家、お喋り好きな童顔刑事やロジカルモンスターのエリート大学生ほか、総勢9名の思惑が錯綜する群像劇。

周到に張り巡らされた伏線やキャラ同士の意外な接点、二転三転するストーリーにハラハラドキドキが止まりません!

かの有名な「コトリバコ」など、洒落怖生まれの呪物の使い方も大変効果的で、恐怖を盛り上げるのに貢献していました。ホラーゲーム『死印』さながら一芸に秀でた奇人変人が大集合し、怪異に挑む話が好きな人は必読。

現在進行形の臨場感たっぷりなネット民の反応やブログのコメ欄のやりとり、加速度的に話が膨らんで収拾が付かなくなる炎上の顛末に共感せずにいられません。

また、作中においてラジオが重要な役割を果たすので、普段からラジオを聴いてる人にもおすすめしたいです。

吉祥寺がモデルになっているのも親しみやすい要因でしょうか、読後は井の頭恩賜公園に聖地巡礼したくなります。うざくてうるさいヘタレ主人公が覚悟を決める終盤と、ロケットおっぱい天然ヒロインの二面性も最高でした。

まとめ

以上、恐怖と戦慄が味わえる!ホラー・サスペンス・デスゲームライトノベル5選をご紹介しました。筆者が自信をもって取り上げた作品なので、どれもハズレはないと断言します。

『ほうかごがかり』は人気イラストレーターによるコミカライズが決定済み、今後のシリーズの展望に期待が高まります。『Occultic;Nine -オカルティック・ナイン-』は2016年にアニメ化されたので、小説と比べて違いを探してみるのも面白いかもしれません。

全部の作品に共通するのは、面白さと怖さを両立させる卓越したストーリーテリング。

驚天動地の怪異の正体や予想を覆す黒幕の思惑など、どんでん返しが連続する意外性ある展開でもって、最後まで読者を引き付けるプロの技には唸らざる得ませんでした。

皆さんはどの作品がお気に入りでしょうか?

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