土砂災害で9年間行方不明だった青年・祇王芯夜が、大学生として戻った現代日本を舞台に、怪異めいた相談の真相を探る共感覚ミステリです。芯夜は「怪異は人が作るもの」と考え、寺に現れる火の玉や、鬼子母神、火前坊といった伝承に結びつく出来事を、共感覚を手がかりに検証していきます。中心には、幼なじみで同居人の矢鳥笙との関係と、芯夜自身が抱える秘密があります。伝承・呪い・人の思惑が交差する事件を軸に、現代の都市と寺社を舞台へ広げる構成です。1巻完結の単巻作品です。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 共感覚を軸にしたミステリーで、怪異の正体を追う展開が読みやすい。
- オカルト、ホラー、因習めいた空気が混ざり、雰囲気重視でも楽しめる。
- 主人公と幼なじみの掛け合いがやわらかく、関係性の可愛さが印象に残る。
- 事件の裏に家同士の確執や過去の事情が重なり、読み進めるほど深みが出る。
- 人間の業や「怪異は人がつくる」という感触が強く、後味に残る。
こんな人におすすめ
- オカルト寄りのミステリーや怪異譚が好きな人。
- 人間関係の重さや家の事情が絡む話を読みたい人。
- 幼なじみ同士の距離感や会話を楽しみたい人。
- さらっと読めるだけでなく、少し重めの空気も欲しい人。
- 続編があれば追いたくなるタイプのシリーズを探している人。
人を選ぶポイント
- 軽快な見た目より内容は重く、家の事情や過去の傷がかなり濃い。
- 怪異の裏に人間の悪意や因習が出てくるため、後味は明るくない。
- 物語の密度に対してサラッと感じる人もいて、説明や展開の粗さが気になる場合がある。
- ドロドロした空気やホラー寄りの場面が苦手だと読みづらい。
- 期待した「共感覚」のイメージと違うと感じる可能性がある。
テンポ・読後感
- 全体はテンポよく進み、一気読みしやすい。
- 事件ごとに怪異の謎をほどきながら、じわじわ重さが増していく。
- 前半はミステリー寄り、後半ほどホラーと因習の色が濃くなる。
- さらっと読める一方で、内容は意外とえぐくて重い。
- すっきり感より、じっとりした余韻が残る。
キャラクターへの評価
- 芯夜は「生き神様」と見られる特異さがありつつ、無防備で可愛い一面もある。
- 笙は支える側として存在感が強く、会話の相性の良さが目立つ。
- 2人の距離感は親しさが自然で、甘え合う雰囲気が好評。
- 登場人物全体に生きづらさや重い背景を抱えた印象がある。
- 人物の関係性が事件の謎とつながっていく構成が印象的。
巻一覧
共感覚探偵 奇々怪界は認めない
この巻のあらすじ
その“呪い”に共感しましょうーー。 現代の生き神様が「作られた怪異」の真相を暴く、共感覚ミステリ!
土砂災害で行方不明になった9年後、奇跡の生還を果たした祇王芯夜。大学生になっても「生き神様」と噂される芯夜のもとに、同居人で幼なじみの矢鳥笙を経由して奇怪な相談が舞い込んだ。それはお寺に夜な夜な浮遊する火の玉で、目撃者は体調を崩し、ついに死者まで出たという。怯える女性に、芯夜は「怪異は人が作るもの」と一刀両断し、真相解明に動き出す。だが芯夜には、ある秘密があって…。
心を読むあやかし「サトリ」の呪い。 夜な夜な浮遊する火の玉。 子どもをさらう鬼子母神。 炎に包まれた「火前坊」
「共感覚」を持つ青年による“非”怪奇事件簿 開幕!!
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