『わたしたちの怪獣』は、怪獣出現や時間遡行、吸血鬼、ゾンビ襲来などの異常事態を、現代の都市や学校、映画館に置き換えて描く四編の短編集。表題作では、妹が父を殺した夜に姉のつかさが東京へ向かい、怪獣災害のただ中で死体を運ぶ。ほかに、犯罪や災害をさかのぼって防げる未来を扱う話、居場所を失った少女と吸血鬼の邂逅、Z級映画の上映会中に街へゾンビが現れる話を収録し、日常の場へ非日常が入り込む局面をそれぞれ別の人物の視点で追う。一冊全体としては、家族、孤独、災厄への対処が、各編ごとに異なる状況設定の中で組み替えられていく。
構造レビュー
こんな人におすすめ
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AI分析(あらすじ)
怪獣もの、現代ホラー、時間遡行を含む短編集が気になる人。
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 日常の中に怪獣や吸血鬼、ゾンビが入り込む設定が新鮮。
- 破滅的な状況でも淡々と進む語り口が読みやすい。
- 生きづらさや孤独を抱えた人物の内面描写が印象に残る。
- ほろ苦さの中に、わずかな希望や前向きさが差し込。
- 映画やSFのモチーフが多く、連想が広がる。
こんな人におすすめ
- SFをあまり読まないが、入りやすい作品を探している人。
- 日常と非日常がじわじわ混ざる物語が好きな人。
- しんどさや孤独を抱えた登場人物の話に惹かれる人。
- 怪獣、吸血鬼、ゾンビ、B級映画モチーフが好きな人。
- 短編集で少しずつ雰囲気の違う話を楽しみたい人。
人を選ぶポイント
- 明るいだけの物語ではなく、いじめや疎外感など重い要素がある。
- 登場人物の不器用さや焦燥感が合わないと読みにくい。
- すっきりした解決より、余韻や曖昧さが残る。
- 映画ネタやSFの文脈が多く、好みが分かれやすい。
- 作品ごとの温度差があり、刺さる話とそうでない話が出やすい。
テンポ・読後感
- 文章は比較的読みやすく、テンポは軽快。
- 大きな事件が起きても、語りは落ち着いていて淡々としている。
- 不穏さがじわじわ積み重なり、終盤で独特の後味が残る。
- ほろ苦さの中にユーモアやポップさが混ざる。
- 破滅感があっても、読後は暗さだけで終わらない。
キャラクターへの評価
- みんな何かしらの孤独や生きづらさを抱えている。
- 善悪がはっきり分かれず、加害と被害が揺れ動く。
- 不器用で、追い詰められるほど人間味が出る。
- 若さゆえの焦燥や、現実への居心地の悪さが目立つ。
- その弱さの中に、ふと光る瞬間がある。
巻一覧
この巻のあらすじ
「彼は、キングや村上春樹に感染して 産まれた小説界のデル・トロだ。」--小島秀夫(ゲームクリエイター) 「ヒデミス!2023 小島秀夫が選んだミステリー・ゴールデン・ダズン+1」より
第55回星雲賞日本短編部門受賞作収録 『このホラーがすごい!2024年版』ランクイン
運転免許証を取得したつかさが家に帰ると、妹が父を殺していた。テレビからは東京湾に怪獣が出現したという前代未聞のニュースが流れている。つかさは妹を守るため、東京へ父の死体を棄てに行くことを思いつく。短編として史上初めて日本SF大賞の候補作となり、第55回星雲賞を受賞した表題作など全四編。日常のなかに立ちあらわれる非日常の世界の恐怖と希望を描く傑作短編集。著者あとがき=久永実木彦
■収録作品 「わたしたちの怪獣」 妹が父を殺した。姉は怪獣が出現し壊滅状態となった東京に、父の死体を棄てに行く。第55回星雲賞日本短編部門受賞作
「ぴぴぴ・ぴっぴぴ」 時を遡って犯罪や災害を防ぐことができるようになった未来。動画投稿サイトにアップされた、起きるはずのない事件の映像の正体とは
「夜の安らぎ」 家にも学校にも居場所を見つけられない孤独な少女と、ある日街に現れた美貌の吸血鬼の邂逅
「『アタック・オブ・ザ・キラートマト』を観ながら」 伝説的な“Z級”映画の上映会中、街にゾンビが出現。映画館に籠城した観客たちの運命は
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