『狼と香辛料』の流れをくむシリーズで、賢狼ホロと行商人ロレンスの娘ミューリと、聖職者を目指す青年コルが中心になる。舞台は王国と教会、選帝侯が絡む中世風の世界で、教会の不正、異端審問、公会議、聖典印刷、新大陸調査などの案件に二人が関わっていく。各地を移動しながら、港町、海賊の島、修道院、大学都市、聖堂都市へ場が広がり、宗教、政治、学問、流通がひとつの線でつながる。二人は家族に近い距離から旅を始め、任務と求愛が重なる中で、周囲の勢力や伝承に巻き込まれていく。

構造レビュー

こんな人におすすめ

この項目をレビュー
  • AI分析(あらすじ)

    教会政治や中世風の制度、旅先での交渉を追う物語に関心がある人。コルとミューリの関係変化が並走する作品を探す人。

    内容を通報

    不適切な内容を運営に知らせます。虚偽の通報はお控えください。


    レビューを読む

作品Q&A

まだ Q&A がありません。最初の質問を投稿してみませんか?

質問を投稿するにはログインしてください。

質問を投稿

会員の質問は公開されます。回答は他の会員も投稿できます。

読者の声

読者レビューをもとに AI が要約した内容です。

作品の魅力

  • コルの不器用さと、ミューリの機転や行動力の対比が読みどころ。
  • 教会改革、公会議、印刷術、新大陸など、巻を追うごとに話のスケールが広がる。
  • 王国・教会・選帝侯・人ならざる者が絡む駆け引きが濃く、読み応えがある。
  • 事件の収束が強引すぎず、現実的な落としどころに着地する構成が好評。
  • 前シリーズの面影や因縁が随所に見え、続編としてのつながりも楽しめる。

こんな人におすすめ

  • コルとミューリの関係性をじっくり追いたい人。
  • 政治・宗教・交易が絡む群像劇や交渉劇が好きな人。
  • 前シリーズ『狼と香辛料』の空気感を引き継ぐ続編を求める人。
  • 旅と事件解決が両立する、知的なファンタジーを読みたい人。
  • 人外キャラや、年長者に見守られる若い主人公たちが好きな人。

人を選ぶポイント

  • コルがヘタレ気味に見える場面があり、頼もしさより不安定さが前に出る巻もある。
  • ミューリの出番が少ない巻では、彼女目当てだと物足りなさが残る。
  • 物語の規模が大きく、宗教や政治の話が多めで軽い冒険譚を期待すると重く感じる。
  • いくつかの伏線はすぐには回収されず、続巻前提の引きが強い。
  • 結末や事件の着地はすっきりしても、主人公たちの先行きは余韻を残す形が多い。

テンポ・読後感

  • 会話と交渉で進む場面が多く、じわじわ緊張感を積み上げるテンポ。
  • 追い詰められてからの逆転や、最後の落としどころが気持ちいい。
  • シリアスな政治劇の中に、コルとミューリの軽やかなやり取りが差し込まれる。
  • 旅先ごとに雰囲気が変わり、港町や大学都市、島々など舞台の彩りが豊か。
  • 余韻は明るめで、読み終わると前向きな高揚感が残る。

キャラクターへの評価

  • コルは真っ直ぐで誠実だが、肝心な場面で情けなさや無自覚さが出やすい。
  • それでも自分なりの筋を通し、正しい着地点を探す姿が評価されている。
  • ミューリは可愛さだけでなく、兄を押し出す強さと頼もしさが際立つ。
  • 兄妹以上恋人未満の距離感が甘く、微笑ましさと危うさが同居する。
  • エーブやルティア、カナンなど脇役も存在感が強く、群像劇として厚みがある。

巻一覧

新説 狼と香辛料 狼と羊皮紙
2016年9月 ISBN 9784048923569
この巻のあらすじ

『狼と香辛料』、ついに新シリーズ開幕! ホロとロレンスの娘ミューリの旅の物語。

聖職者になる夢を志す青年コルは、恩人のロレンスが営む湯屋『狼と香辛料亭』を旅立つ。ウィンフィール王国の王子に誘われ、教会の不正を正す手伝いをするのだ。そんなコルの荷物には、狼の耳と尻尾を有した美しい娘ミューリが潜んでおりーー? かつて賢狼ホロと行商人ロレンスの旅路に付き添った放浪少年コルは青年となり、二人の娘ミューリと兄妹のように暮らしていた。そしてコルの旅立ちを知ったお転婆なミューリは、こっそり荷物に紛れ込んで家出を企てたのだ。 『狼』と『羊皮紙』。いつの日にか世界を変える、二人の旅が幕を開ける!

新説 狼と香辛料 狼と羊皮紙 II
2017年3月 ISBN 9784048927543
この巻のあらすじ

港町アティフでの聖書騒動を乗り越えた青年コルと、賢狼の娘・ミューリ。恋心を告げて開き直ったミューリから、コルは猛烈に求愛される日々を送っていた。 そんな中、ハイランド王子から次なる任務についての相談が。今後の教会勢力との戦いでは、ウィンフィール王国と大陸との海峡制圧が重要になってくる。そのため、アティフの北にある群島に住む海賊たちを、仲間にすべきかどうか調べて欲しいというのだ。 海賊の海への冒険に胸を躍らせるミューリであったが、コルは不安の色を隠せない。なぜなら海賊たちには、異端信仰の嫌疑がかけられていたのだ。彼らが信じるのは、人々が危機に陥ると助けてくれるという“黒聖母”。不思議な伝説が残る島で、二人は無事任務を遂行することができるのかーー。

新説 狼と香辛料 狼と羊皮紙 III
2017年9月 ISBN 9784048933384
この巻のあらすじ

聖職者志望の青年コルの旅の連れは、「お嫁さんにしてほしい」と迫ってくる賢狼の娘ミューリ。海賊の島から出た二人は、嵐に巻き込まれウィンフィール王国の港町デザレフにたどり着く。 教会が機能していないその町で、コルは「薄明の枢機卿」と呼ばれ、まるで救世主のような扱いを受けることに。 そしてコルはミューリの求愛に向きあうべく、自らを「兄様」と呼ぶことを禁止し、関係を変化させようとするのだった。 そんなコルたちの前に、イレニアと名乗る商人の娘が現れる。彼女はなんと羊の化身であり、“ある大きな計画”に協力してほしいと持ちかけてきてーー?

新説 狼と香辛料 狼と羊皮紙 IV
2019年3月 ISBN 9784049122015
この巻のあらすじ

ウィンフィール王国第二位の港湾都市ラウズボーン。ニョッヒラを出て初めての大都市に心躍らせる賢狼の娘ミューリと、教会変革の使命を胸に燃やすコルだったが、二人を待ち受けていたのは、武装した徴税人たちだった。 ハイランドの機転で窮地を脱した二人。どうやら「薄明の枢機卿」と讃えられるコルの活躍が、皮肉にも王国と教会の対立に拍車をかけていることを知る。 このままでは、戦争を避けられない。打つ手無しの中、コルに助け船を出したのは、ロレンスのかつての好敵手、女商人エーブだった。 神をも畏れぬ守銭奴は、果たして敵か味方か。コルは教会、王国、商人の三つ巴の争いに身を投じるーー!

新説 狼と香辛料 狼と羊皮紙 V
2020年5月 ISBN 9784049124521
この巻のあらすじ

神をも畏れぬ女商人エーブの謀略を見事に退け、王国と教会による戦争の危機を回避したコルとミューリ。 騒動も落ち着く頃、コルは自らを慕ってくれるミューリとの関係をはっきりさせなければとあれこれ知恵をひねり、ある方法を思いつく。 そして調べもののため、かつて訪れたブロンデル修道院を目指す道中、コルとミューリは行き倒れの少年ローズと出くわすことに。彼はミューリの尻尾が飛び出るほど高名な聖クルザ騎士団の見習い騎士で、世界最強の騎士団が、悪名高い“薄明の枢機卿”のせいで壊滅状態だと訴えてきてーー!? 一時の休暇のはずが、またしても大事件勃発のシリーズ第5弾!

新説 狼と香辛料 狼と羊皮紙 VI
2021年3月 ISBN 9784049136241
この巻のあらすじ

破滅へと向かう聖クルザ騎士団の窮地を救ったコルとミューリ。彼らの騎士としての在り方に絆の答えを見つけたコルたちは、二人だけの騎士団を結成する。 憧れの騎士という肩書きに夢中になるミューリだが、立場上コルに素直に甘えられなくなり、頭を悩ませることに。そこにハイランドから、麦の大生産地・ラポネルの調査依頼が舞い込む。 賢狼の娘ミューリは麦の産地と聞いて意気込む。しかしその地の元領主ノードストンには、悪魔と取引しているという不穏な噂があった。そして、王国と教会の争いを解決する可能性を秘めた新大陸発見への手助けを“薄明の枢機卿”コルに持ち掛けてきてーー!?

新説 狼と香辛料 狼と羊皮紙 VII
2021年12月 ISBN 9784049140408
この巻のあらすじ

死者の乗る船が渡来する港町・ラポネルでの騒動を後にして、コルとミューリは再びラウズボーンへの帰路につく。 教会の不正を糺し、王国との争いを収める決意を新たにするコル。賢狼の娘ミューリはというと、理想の騎士冒険譚を執筆するのに大忙しな様子で。 そして、ラウズボーンへと戻った二人を待っていたのは、ハイランドと教皇庁の書庫管理を務めるカナンだった。カナンは“薄明の枢機卿”コルによる聖典俗語翻訳をさらに世に広めるため、教会が禁じた印刷術の復活を持ち掛ける。 さっそく職人を探すこととなったコルとミューリ。だが、教会から追われる身の職人は協力する代わりに、『心を震わせる物語』を要求してきてーー!?

新説 狼と香辛料 狼と羊皮紙 VIII
2022年8月 ISBN 9784049144604
この巻のあらすじ

いがみ合う王子たちを馬上槍試合をもって仲裁したコル。ウィンフィール王国内での争いが終息したのも束の間、コルたちの前に使者が現れる。使者の目的は八十年ぶりに開催される公会議に、“薄明の枢機卿”の出席を請うものだった。 公会議開催の真偽確認をカナンに任せ、コルとミューリは聖典印刷の計画を進めるべく、資材の確保と新大陸の情報を求めて大学都市へ向かう。 そこはかつてコルが放浪学生として過ごした街。だが、その街を二分する大騒ぎが勃発し、その中心には"賢者の狼"と名乗る人物までいてーー!?

新説 狼と香辛料 狼と羊皮紙 IX
2023年7月 ISBN 9784049151466
この巻のあらすじ

狼の化身ルティアが抱えていた心の呪縛を解き、教科書を巡るアケントでの争いに終止符を打たせたコル。目的であった聖典印刷の目処も立ち、いざ公会議に向け、コルたちは準備を始めるのだった。 全世界の聖職者が集う公会議、来るべき論戦を優位に進めるべく、一人でも多くの味方集めが重要となる。だが、その出鼻をくじくように“薄明の枢機卿”の名を騙る偽者が現れたとの報せが届く。 聖堂都市エシュタットの圧政に立ち向かう“薄明の枢機卿”の名の許に建てられた希望の街オルブルク。かねてからの謙遜が仇となり、自分が本人であると証明できないコルは決断を迫られるーー。

新説 狼と香辛料 狼と羊皮紙 X
2024年4月 ISBN 9784049155587
この巻のあらすじ

エシュタットを騒がせた“薄明の枢機卿”を騙る偽者を成敗し、身に余るふたつ名を背負う覚悟を決めたコル。傍らに並び立つ、人呼んで太陽の聖女・ミューリもどこか誇らしげな様子。 公会議に向けた準備も大詰めのところ、二人の下にエーブの部下で羊の化身・イレニアが投獄されたとの報せが届く。 しかも投獄先は山岳都市ウーバン、七人の選帝侯のうちの一人、傭兵王を名乗るデュラン選帝侯が治める要害の地。 姉と慕う彼女の窮地を救わんと鼻息荒いミューリは、早速イレニアを助けに行こうと計画を練るが、どうやらイレニアは選帝侯お抱えの天文学者を誘拐した罪に問われていてーー。

すべての巻を見る(全13巻)
新説 狼と香辛料 狼と羊皮紙 XI
2024年9月 ISBN 9784049158021
この巻のあらすじ

蝕の予言を巡り争ったルウィック同盟を説き伏せ、見事に天文学者アマレットの奪還を成し遂げたコルとミューリ。 しかしそれは、デュラン選帝侯の威信をかけた計画が白紙に戻ることを意味していた。苦難の中、アマレットがもたらした一縷の希望ーーかつて古代帝国軍の北への行軍を阻んだとされる月を狩る熊が月を落とした地の伝承だった。 もし教皇庁まで通ずる新道の開削が為せば、侯の権威と命脈を保ち、教皇庁の喉元に刃を突きつけることとなる。 ゴブレアとバーリンドの選帝侯も加わり、南北に分断する要衝の調査に乗り出したコルとミューリ。だが、二人の前に月を狩る熊の伝承者が立ちふさがるーー!

新説 狼と香辛料 狼と羊皮紙XII 羊たちの宴<上>(12)
2025年4月 ISBN 9784049161830
この巻のあらすじ

コルを殉教者に仕立て上げようとした異端審問官ローシェと選帝侯たちの非道な計画は、空から駆け付けたディアナの協力により砕かれた。 無傷の生還という偉業は、帝国内に薄明の枢機卿の名声をますます轟かせ、コルを一目見ようとウーバンは謁見を願う者たちで溢れかえることに。 そして、多忙な兄を支えるミューリの下にも真面目で頑固なコルを説得してほしいと陳情が集まり……。 そんな中、薄明の枢機卿の暗殺計画が再び持ち上がって!? 上下巻でお贈りする、賢狼の娘と若き羊皮紙が世界を変える運命の前夜祭!

新説 狼と香辛料 狼と羊皮紙XIII 羊たちの宴<下>
2025年11月 ISBN 9784049165944

星評価・感想

構造レビューと同じ星評価・感想欄に保存されます。平均・中央値は上の「構造レビュー」欄に表示されます。 構造レビューを書く

星評価 *

まだ感想はありません。