神奈川県の海辺の町を舞台に、終わらない冬と異常気象が続く世界で高校生の天城幸久と真瀬美波が秘密の交際を重ねる物語。雪に閉ざされた日常、リモート授業、食料や燃料への不安が広がるなかで、二人は雪かきを手伝いながら人目を避けて会う。物語は、変わってしまった世界の生活感と、学校では隠された関係のあいだで進む二人の距離を中心に描く。1巻完結の単巻作品としてまとまっている。
構造レビュー
編集部判定 判定なし
短評・キャッチコピー
この項目をレビュー編集部
凍て付く冬に覆われた世界で運命に背いた少年少女の行く末。
編集部
一面の氷雪に覆われゆっくりと滅びゆく世界。最近町に引っ越した一人暮らしの女子高生・真瀬美波の雪かきを手伝ってるうちに彼女と親しくなった主人公は、やがて美波と付き合い始めるのだが、二人が秘密のデートを重ねる間も異常気象は深刻化していき……。
こんな人におすすめ
この項目をレビュー編集部
滅びが予定された世界を生きる、等身大の少年少女に寄り添いたい人 四季の中で冬が一番好きな人 幻想的な終末観に浸りたい人 日常と非日常を同時に味わいたい人 青春を思い出したい人
-
AI分析(あらすじ)
- 現代日本を舞台にした恋愛ものを読みたい人 - 異常気象や終末感のある生活描写に関心がある人 - 高校生同士の秘密の関係を軸にした物語が気になる人
著者情報
この項目をレビュー編集部
石川博品は日本のラノベ作家。『石川博品のおしゃべりブログ』にて新刊告知や近況報告を行っている。小説家になろうやカクヨムでも執筆中。代表作は以下。 * 『ボクは再生数、ボクは死』 KADOKAWA 2020 * 「たとえぼくたちの青春ラブコメがまちがっていたとしても、」(『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。アンソロジー4 オールスターズ』ガガガ文庫 2020) * 「その答えは風に吹かれている」(『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。アンソロジー1 雪乃side』ガガガ文庫 2020) * 『海辺の病院で彼女と話した幾つかのこと』 KADOKAWA 2018 * 『先生とそのお布団』 ガガガ文庫 2017 * 「7月のちいさなさよなら」(『ショートストーリーズ 僕とキミの15センチ』 ファミ通文庫 2017) * 『メロディ・リリック・アイドル・マジック』 ダッシュエックス文庫 2016 * 『後宮楽園球場』第2巻 ダッシュエックス文庫 2015 * 『明日の狩りの詞の』 星海社FICTIONS 2015 * 『四人制姉妹百合物帳』 星海社文庫 2014 * 『後宮楽園球場』 スーパーダッシュ文庫 2013 * 「地下迷宮の帰宅部」(『部活アンソロジー 「春」』 ファミ通文庫 2013) * 『ヴァンパイア・サマータイム』 ファミ通文庫 2013 * 「平家さんって幽霊じゃね?」(『ホラーアンソロジー 黒』 ファミ通文庫 2012) * 『クズがみるみるそれなりになる「カマタリさん式」モテ入門 』 ファミ通文庫 2011 * 『耳刈ネルリと十一人の一年十一組』 ファミ通文庫 2009 * 『耳刈ネルリと奪われた七人の花婿』 ファミ通文庫 2009 * 『耳刈ネルリ御入学万歳万歳万々歳』 ファミ通文庫 2009
イラストレーター情報
この項目をレビュー編集部
syo5は日本のイラストレーター兼映画監督。美しい自然や廃墟の描写でファンを獲得した。公式サイトでは近況報告や新刊告知を行っている。イラストを手掛けたラノベは以下。 ・「ウィンズテイル・テイルズ」(門田充宏/集英社文庫)1.2巻装画イラスト担当 ・「穂束栞は夜を視る」(嗣人/産業編集センター)装画担当) ・「領怪神犯」(木古おうみ/角川文庫)装画担当 ・「コドクな彼女」(北田龍一/GCノベルズ)イラスト担当 ・「湘南生まれ、おとぎ話育ち」(村崎羯諦/小学館文庫)装画担当 ・「新 心霊探偵八雲 赤眼の呪縛」キャラクターイラスト ・「彗星を追うヴァンパイア」(河野裕/KADOKAWA)装画担当 ・「そして誰もいなくなるのか」(小松立人/東京創元社)装画担当 ・『深愛』(菊川あすか先生著/ポプラ文庫)上下巻装画担当 ・「最後の医者は海を望んで君と生きる」(二宮敦人/TO文庫)装画担当 ・「あなたの死体を買い取らせてください」(著/村崎羯諦 、小学館文庫)装画担当 ・「芥子はミツバチを抱き」(角川文庫/藍内友紀)装画担当 ・「烙印」(幻冬社/天野節子著)新装版装画担当 ・「夏の約束、水の聲」(新潮文庫nex/椎名寅生)装画 ・「迷宮山荘は甘く香る」(文芸社文庫/田畑農耕地)装画 ・「太陽のあくび」(有間カオル/メディアワークス文庫)装画担当 ・「道然寺さんの双子探偵」装画担当 ・『嘘が見える僕は、素直な君に恋をした』(著:桜井美奈)装画担当 ・『英雄の忘れ形見』(著:風見祐輝)イラスト担当。 ・「あの日、茜色のきみに恋をした」(著:街みさお)イラスト担当
編集部
オーソドックスな青春恋愛ストーリー。冬に閉じ込められた世界で出会い、恋に落ちた少年少女の心情変化やエピソードの積み重ねがじっくり掘り下げられ、没入感があった。日常的なやり取りが非日常を引き立てる仕掛けも上手い。
作品Q&A
合わない人・注意点は? ストーリー
回答を書く
評価されるポイントは? ストーリー
回答を書く
質問を投稿するにはログインしてください。
質問を投稿
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 異常気象で「冬」が終わらなくなった閉塞的な世界観と、雪・曇天・無彩色の街並みが生む冷たく美しい情景描写を高く評価する声が多い。
- 大きな事件が少ないながら、雪かきや密かなデートなどささやかな日常を重ねる二人の関係に、蝋燭の明かりのような小さな温かさを感じる。
- コロナ禍を想起させる「理不尽な冬」を通じて、当たり前の人の営みや恋愛を続ける尊さに触れられる。
- 重い空気感と軽妙な掛け合いの落差が、二人のやり取りをより際立たせている。
- SF的な設定を想像させつつ、等身大の青春小説として読めるバランスを好む読者も多い。
こんな人におすすめ
- 幻想的な終末観や、閉塞感のある静かな空気感の作品が好きな人。
- 派手な展開より、二人の日常や何気ない会話をじっくり追いたい人。
- 理不尽な時代を生きる少年少女に寄り添いたい人。
- 冬・雪の描写や、冷たい世界観の中の小さな希望を味わいたい人。
- 現代社会の不安や停滞感に共感しながら読みたい人。
人を選ぶポイント
- ドラマチックなシナリオや大きな転換を求める人には物足りない。
- 大きなトラブルが起きなくても、状況が静かに悪化していく描写に心がささくれ立つ、あるいは心臓に負担を感じる。
- 全体の雰囲気が暗めで、手放しに明るい未来を想像しにくい作品だ。
- 少年少女の描写が生々しく、読み手によっては距離を感じる。
- 出会いの経緯や恋愛の理由など、描写がやや不足に感じる。
テンポ・読後感
大きな事件が起きにくく、淡々と、雪のように静かに進む物語だという声が多い。終わらない冬に覆われた閉塞感と退廃感が漂う一方で、しっとりとした穏やかな文体や映画的な構成が心地よいと感じる読者もいる。ラノベ的ではない、やや文学的で寂寥感のある作風だという印象を持つ声もある。
キャラクターへの評価
- 天城幸久:未来への漠然とした不安を抱えながらも、美波を心の拠り所とする等身大の主人公だ。
- 真瀬美波:転校生でやや奔放さもあり、主人公を振り回すような魅力を持つヒロインだ。
- 二人はクラスメイトには秘密にしつつ恋人同然の関係を築き、雪かきをきっかけに出会った。
- 互いの存在が希望となり、不器用ながらも想いを深めていく様子に愛着を覚える読者が多い。
巻一覧
この巻のあらすじ
終わらない冬のなか、二人はデートする。
年が明けてからもずっと「冬」が続くという異常気象。 気温のあがらない夏、九月に降る雪。コメの収穫は絶望的で、原油価格は上昇し続け、消費は冷えこんでいる。もう世界は終わってしまったのかもしれないと、人々は日に日に絶望を深めていった。
神奈川県の出海町にある海水浴場も一面雪で覆われ、サーファーも釣り客もヨットのオーナーも姿を消した。この町で育った高校生、天城幸久にはこれまで想像もつかなかった光景だった。降り続く雪でリモート授業も今では当たり前になっている。世界はもうすっかり変わってしまったのだ。
雪かきスコップを手に幸久は近所のとある場所へとやってくる。 金属製の門をくぐった先には、前面が総ガラス張りの変わったデザインの家が建つ。その敷地内で雪かきをしている女の子がいる。高校からこの町へ越してきた同級生、真瀬美波だ。彼女はこの家にひとりで住んでいる。 幸久は彼女の家へと通い、雪かきを手伝うことが日課になっている。
幸久と美波はすでに交際しているのだが、学校ではほとんど会話もしないため、クラスメイトたちは誰もその事実を知らない。 雪に閉ざされた世界のなか、二人は秘密のデートを重ねていく。
星評価・感想
構造レビューと同じ星評価・感想欄に保存されます。平均・中央値は上の「構造レビュー」欄に表示されます。 構造レビューを書く
感想を投稿するにはログインしてください。
まだ感想はありません。
