瀬戸内海の島々を舞台に、古い儀礼、家ごとの来歴、土地に残る禁忌が殺人事件と結びつくシリーズ。遺体の前で記憶を失って目を覚ました人物、大学で民俗を扱う調査者、呪術師の血筋を引く人物たちが、外部者を拒む共同体の中で起きた死や失踪をたどる。事件の手がかりは、巫女の秘儀、日本人形を使う術、手紙で予告された異変などに置かれ、土地ごとの事情が調査の進み方を左右する。赤江島、千駒島、壱六八島と舞台を変えながら、異なる伝承と人間関係が前面に出る。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 島流しの呪術師や土着信仰を軸にした、閉鎖空間の不穏さが強い。
- 連続殺人と因習が重なり、民俗学ミステリとしての空気感が濃い。
- 記憶喪失や出生の秘密が絡み、シリーズを通して人物の謎が引っ張る。
- 人形や巫女、儀式などの意匠が不気味で、舞台設定の印象が残る。
- 謎解きよりも人の業や因縁を前面に出した読後感が特徴的。
こんな人におすすめ
- 島もの、クローズドサークル、因習ホラー寄りのミステリが好きな人。
- 民俗学や土着信仰のモチーフに惹かれる人。
- 事件の解明だけでなく、登場人物の背景や関係性の変化を追いたい人。
- ラノベ寄りの軽い語り口でテンポよく読める作品を探している人。
- シリーズを順番に追って、伏線や出自の謎を回収したい人。
人を選ぶポイント
- 謎解きの比重は巻によって差があり、本格推理を強く期待すると物足りない。
- 因習やオカルト設定の作り込みに粗さを感じる場面がある。
- 主人公の軽い言動やふざけた語りが、重い事件と噛み合わないことがある。
- 登場人物や関係者の出し方が分かりにくく、整理しながら読む必要がある。
- 先の巻の内容に触れる記述があるため、シリーズは刊行順で読むのが無難。
テンポ・読後感
- 文章は軽めで読みやすく、サクサク進。
- 人が次々と死ぬ展開で、空気は重く陰惨。
- 叙情的でほろ苦い巻と、軽妙さが前に出る巻の差が大きい。
- 事件の緊迫感に対して会話が軽く、漫才っぽく感じる場面がある。
- 後味は悪めでも、余韻やシリーズの引きは強い。
キャラクターへの評価
- 真白は記憶喪失や出生の謎を抱えた、掴みどころのない主人公として見られている。
- 古陶里は民俗学に強く、物語の導線や感情面を担う存在として印象が強い。
- ふたりの関係性はシリーズを通して気にされており、過去の共有が大きな見どころになっている。
- 島の住人や一族は閉鎖的で、圧や狂気、妄執の強さが目立つ。
- 久保田女史の存在感が強く、今後の鍵やラスボス感として注目されている。
巻一覧
この巻のあらすじ
秋津真白(あきつましろ)は、伯母・赤江神楽(あかえかぐら)の遺体の前で目を覚ました。だが、全ての記憶がない。ここ赤江島は、呪術者として穢(けが)れを背負った祖先が暮らした島。屋敷には、ミステリー作家の神楽に招かれた8人が。真白の友人で民俗学研究マニアの古陶里(ことり)の他に、顧問弁護士、ジャーナリスト、担当編集者、旧知の三姉弟たち。伯母を殺(あや)めた犯人はこの中に……。真白と古陶里ペアが挑む、新感覚密室推理。
この巻のあらすじ
瀬戸内海に浮かぶ千駒島(ちこまじま)では、巫女が死者の魂を呼ぶ秘儀が今も行われている。その島から、僕が通う大学の研究室に、隠蔽された過去の事件と新たな死を予告する手紙が届く。祀りの期間は、よそ者を入れない決まりがある島へ、先生たちと共に調査に向かった。閉塞的な環境でも希望を抱く若者に安堵したのも束の間、一人が消えた――忌まわしい因習と連続殺人に挑む民俗学ミステリー。
この巻のあらすじ
古陶里(ことり)は、呪術師の末裔。なぜ秘密にしていた──民俗学オタクの幼馴染み・古陶里。彼女は、怪しい伝説のある島の調査に僕をいつも巻き込む。だが今回は実家のある壱六八(いろは)島(じま)に一人で向かった。彼女の一族は、平安時代から日本人形を介して人を操る呪術を執り行ってきたという。古陶里を追いかけて島を訪れた僕を迎えたのは、崖に吊された遺体。そこから殺人が連鎖し、容疑者とされた古陶里と僕とを繫ぐ衝撃の過去が浮かび上がる。
星評価・感想
構造レビューと同じ星評価・感想欄に保存されます。平均・中央値は上の「構造レビュー」欄に表示されます。 構造レビューを書く
感想を投稿するにはログインしてください。
まだ感想はありません。
