幼い頃から常に一緒に過ごしてきた親友どうしの関係が、入院中の少女の「恋がしたい」という願いをきっかけに揺れ始める青春小説です。物語の舞台は現代の学校生活と病院を行き来する日常で、中心人物は小説を書く少女しおり、彼女に願いを託すつむぎ、そして昔馴染みの男の子です。しおりは、つむぎのために二人の疑似恋愛を小説として書くことになり、現実の関係と創作の中の関係が重なっていきます。シリーズ全体では、友情、恋愛、創作行為がどう結びつくかを軸に、三人の距離感と気持ちの変化を描きます。単巻構成で、続編や外伝の情報はありません。親友の願いを小説に書くことで、現実の関係が変わり始める青春恋愛物語。現代の学校生活と入院生活を背景に、三人の距離と気持ちの変化を描く。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 幼なじみ同士の距離感と、すれ違いながらも離れきれない関係性が軸になっている。
- 「永遠」をめぐる考え方の違いが物語の核になり、感情のぶつかり合いが深い。
- 病弱なヒロインをめぐる重さがありつつ、読後は希望や温かさが残る。
- 小説を書く行為そのものが、気持ちの整理や関係の変化につながっていく構成が印象的。
- 終盤でテーマが噛み合っていく流れや、エピローグの余韻が強い。
こんな人におすすめ
- じっくり感情の揺れを追う青春百合が好きな人。
- すれ違い、執着、独占欲のある重めの関係性を読みたい人。
- 病気や入院を扱うシリアス寄りの物語に抵抗がない人。
- ライトノベルよりライト文芸寄りの、内面描写重視の作品を求める人。
- しんどさの先に少しでも救いや希望がある話を読みたい人。
人を選ぶポイント
- 序盤から終盤まで落ち着いた空気が続き、派手な展開は少なめ。
- 会話ややり取りが回りくどく、冗長に感じる部分がある。
- 互いを思う気持ちが強すぎて、重たく息苦しい印象を受けやすい。
- 病気や入院、後悔を含むため、明るい青春ものを期待すると重く感じる。
- 物語の核心に触れる情報は終盤まで明かされにくく、もどかしさがある。
テンポ・読後感
- 全体は静かで落ち着いた進行。
- 中盤までは不穏さと停滞感がじわじわ積み重なる。
- 終盤で感情の芯がつながり、一気に読み進めやすくなる。
- しんどさ、切なさ、尊さが同居する空気感。
- 読後は暗さだけで終わらず、やわらかな余韻が残る。
キャラクターへの評価
- しおりは相手を大事に思う気持ちが強く、そのぶん葛藤や負い目も抱えている。
- つむぎは願いの裏に強い意志と、簡単には言い切れない本音を隠している。
- 2人とも不器用で、思いやりがそのまますれ違いにつながっている。
- 男の子の存在は大きく前に出すぎず、関係を動かす要素として受け止められている。
- どの人物も一生懸命で、感情の重さがキャラクターの魅力になっている。
巻一覧
この巻のあらすじ
親友の恋を、わたしは小説に閉じ込める。
「ずっと一緒に――隣にいてくれる?」「うん。永遠に」幼い頃に交わした約束。それ以来、わたしとつむぎは何をするにも二人一緒で、変わらない関係のはずだった。それなのに――。 「私、恋がしたいんだ。しおりはそれを小説に書いて?」 体が弱く入院中のつむぎが口にした『お願い』は、彼女と、わたしの昔馴染みの男の子との疑似恋愛を小説に書く、というもので――。 一つの『お願い』から変わり始める、わたしたちの関係。恋と小説の中に、つむぎが求めるものとは? わたしと彼女、そして彼とで紡ぐ青春物語。
※「ガ報」付き!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
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