地方都市の高校を舞台に、冴えない男子高校生・紙木咲馬と、周囲から完璧に見られている幼馴染・槻ノ木汐を中心に、恋愛感情、家族の事情、性別や役割への違和感が交差する青春群像劇です。咲馬はクラスメイトの星原夏希への思いをきっかけに、自分と汐の関係を見直していきます。物語は学校生活、文化祭、部活動、修学旅行などの日常の場面を通して進み、登場人物それぞれの感情の衝突と変化を軸に展開します。シリーズ全体では、個人の告白が周囲の関係を揺らし、家族や友人を巻き込みながら、関係の組み替えが進んでいきます。全5巻で完結します。シリーズは本編5巻で構成されています。各巻は同じ高校生活の流れの中で、恋愛、家族、部活動、修学旅行へと話題が広がります。
構造レビュー
編集部判定 良作
短評・キャッチコピー
この項目をレビュー編集部
幼馴染の美少年がある日スカートを穿いた。彼が好きなのは……僕?
編集部
性自認の不一致と周囲の偏見に葛藤するトランスジェンダーの幼馴染をヒロインに据え、高校生男女の三角関係を描いたラノベ。
こんな人におすすめ
この項目をレビュー編集部
トランスジェンダー問題に関心がある人 美少年と美少女の間で揺れる、三角関係の行方が気になる人 地方都市特有の閉塞感を味わいたい人 LGBTへの理解を深めたい人
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AI分析(あらすじ)
- 高校を舞台にした恋愛と人間関係の変化を読みたい人 - 幼馴染、三角関係、家族の事情が絡む物語に関心がある人 - 学園行事や部活動を通して人物関係が動く作品を探している人
著者情報
この項目をレビュー編集部
八目迷は日本のラノベ作家。思春期の少年少女の心情をセンシティブに描いた、瑞々しい青春ストーリーに定評がある。代表作は『夏へのトンネル、さよならの出口』『きのうの春で、君を待つ』『琥珀の秋、0秒の旅』他。人気漫画『葬送のフリーレン』のノベライズ、『小説 葬送のフリーレン前奏』も執筆した。
イラストレーター情報
この項目をレビュー編集部
くっかは日本のイラストレーター。センチメンタルな透明感が魅力的な美少女イラストで人気を集める。代表作は以下。 『恋に至る病』 『私が大好きな小説家を殺すまで』 『夏へのトンネル、さよならの出口』 『終わらない冬、壊れた夢の国』 『特別:データ編集/GeneralUserForm/きのうの春で、君を待つ』 『特別:データ編集/GeneralUserForm/琥珀の秋、0秒の旅』
メディアミックス状況
この項目をレビュー編集部
2023年7月にamazonからオーディオブックが配信された。
編集部
令和だからこそ成立した全く新しい青春ラブストリー。少年同士の恋愛を扱っているものの、ヒロインの性自認が女性であるのでBLにカテゴライズするのは気が引けるのが正直な所。汐を取り巻くクラスメイトたちの成長、美しく切ないラストが胸を打った。
作品Q&A
このラノでノミネートされたことはありますか? シリーズ全体
評価されるポイントは? ストーリー
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ミモザの告白は何巻までありますか? シリーズ全体 会員の質問
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読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 幼馴染の性自認の変化をきっかけに、学校・部活・友人関係がどう揺れるかを丁寧に描いている。
- 「友人」「恋人」など、言葉一つでは言い表せない関係性の曖昧さや、お互いの本音を探り合う過程に引き込まれる。
- トランスジェンダーを題材にしつつ、特定のラベルや直接的な表現を避ける配慮と、リアルな人間ドラマの両立が評価されている。
- 家族(特に妹の視点)や周囲の反応など、複数の立場から「理解」と「受容」の難しさを見せる構成が印象的だ。
- 重いテーマながら読みやすく、読後に人間関係や生き方について考えさせられる作品だ。
こんな人におすすめ
- LGBTや性自認・性別の壁をめぐる問題に関心がある読者。
- 幼馴染・三角関係の行方や、距離感の変化をじっくり追いたい人。
- 高校生活の偏見、孤立、友情の揺れなど「痛みのある青春」を味わいたい人。
- 家族の再編や兄妹関係といった、身近な人間関係の葛藤にも触れたい人。
- キャラクターの心理描写や造形の解像度の高さを重視する読者。
人を選ぶポイント
- 学校での拒絶や対立、家族内の軋轢など、読む側も息苦しさや辛さを感じる場面が多い。
- 正解のないテーマを扱うため、視点によって受け取り方が分かれ、戸惑いや解釈の余地が残る。
- 主人公の行動が時に極端・未熟に映る場面があり、感情の揺れとセットで描写されている。
- 周囲人物の怒りや孤立、傷つけ合いの描写が痛ましく、精神的にキツいと感じる読者もいる。
- 配慮表現の影響で、一部の台詞に不自然さを感じる。
テンポ・読後感
- 日常の延長線上から、告白や対立、修学旅行などを経て関係性が段階的に深まっていく展開だ。
- 学校編の波紋から、家族の過去を振り返るパートへ視点が広がり、物語の厚みが増していく印象がある。
- 一文字ずつ噛み締めるような、じわじわと沁みる読み心地だ。
- ドキドキ感や緊張感のある場面と、重く考えさせられる静かな場面が交互に来るバランスだ。
- ライトノベルとしては軽快さよりも、人間関係の機微を丁寧に追う落ち着いたテンポだ。
キャラクターへの評価
- 汐は人間的な可愛らしさと、周囲との距離感の難しさが同居するキャラだ。
- 咲馬は素直で行動力がある一方、一線や距離感の取り方に迷いや極端さもある主人公だ。
- 世良は寄り添う友人として心強く、場を動かす存在として好意的に語られることが多い。
- 妹・操は繊細で家族を大切にする一方、変化への受容に苦しむ視点として共感と痛みを呼ぶ。
- 西園やアリサ、風助など、受け入れられない感情や対立を抱える人物も、心理の過程がリアルだ。
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巻一覧
この巻のあらすじ
その告白が、世界を変える。
とある地方都市に暮らす冴えない高校生・紙木咲馬には、完璧な幼馴染がいた。 槻ノ木汐ーー咲馬の幼馴染である彼は、イケメンよりも美少年という表現がしっくり来るほど魅力的な容姿をしている。そのうえスポーツ万能、かつ成績は常に学年トップクラス。極めつけには人望があり、特に女子からは絶大な人気を誇っているーー。
幼馴染で誰よりも仲がよかった二人は、しかし高校に進学してからは疎遠な関係に。過去のトラウマと汐に対する劣等感から、咲馬はすっかり性格をこじらせていた。
そんな咲馬にも、好きな人ができる。 クラスの愛されキャラ・星原夏希。彼女と小説の話で意気投合した咲馬は、熱い恋心に浮かれた。 しかしその日の夜、咲馬は公園で信じられないものを目にする。
それはセーラー服を着て泣きじゃくる、槻ノ木汐だった。
『夏へのトンネル、さよならの出口』『きのうの春で、君を待つ』で大きな感動を呼んだ<時と四季>シリーズのコンビ、【八目迷×くっか】が挑む新境地。とある田舎町の学校を舞台にした、恋と変革の物語。
この巻のあらすじ
変わりゆく三角関係。いま舞台の幕が上がる
衝撃的な一学期が終わり、咲馬たちは夏休みに突入する。 いつもと少し違う、だけど何気ない日常の最中に、ふと頭をよぎる『あの出来事』。ちゃんと向き合わなければならない、そう思う咲馬だが、今は目を逸らすことしかできなかった。
そんな夏休みのある日。咲馬は、汐と夏希の三人で水族館へ行くことになる。三人は暗黙の了解のように『あの出来事』には触れず、楽しい時間を過ごす。だがなんでもないように振る舞っていても、過去はなかったことにはならない。
「二人は、付き合ってるんだよね?」
夏休みが終われば、その先には文化祭が待ち受ける。三人はそれぞれの想いを胸に、文化祭の準備を始める。実行委員の仕事、そしてロミオとジュリエット。行き違い続けた感情が交わるとき、舞台の幕が上がる。
『夏へのトンネル、さよならの出口』のコンビ「八目迷 × くっか」が贈る、待望の青春小説第2弾。今日的な問題に切り込んだテーマ性と衝撃的な結末から、続刊を希望する声が相次いだ話題作。
この巻のあらすじ
闘争と激情。火花散る第三巻。
文化祭を終えてから咲馬たちは平穏な学校生活を送っていた。最初はクラスメイトに避けられがちだった汐も、今ではすっかり馴染んでいる。汐がクラスの人気者に返り咲く日も近いーーそう思った矢先。咲馬たちの教室に、かつて汐が所属していた男子陸上部の能井風助が訪れる。
「勝負しろ。俺が勝ったら、男子陸上部に戻ってきてもらう」
長距離走者として汐のライバル的存在だった能井は、汐に勝負を挑む。ブランクのある汐には不利な条件。だが汐は、その勝負に乗ってしまう。
一方、クラスの問題児・西園アリサが、世良慈と衝突する。挑発を繰り返す世良に、怒りを募らせる西園。溜め込んだ鬱憤は理性を浸食し、やがて彼女は思いも寄らない凶行に走る。
「舐めんな、クズ野郎」
大切なものを守るために。あるいは何かを勝ち取るために。彼ら彼女らは、ぶつかり合う。 暴走する感情の行き着く先はーー。
『夏へのトンネル、さよならの出口』八目迷×くっかのコンビで贈る〈恋と変革の物語〉『ミモザの告白』第三弾。
この巻のあらすじ
絆と呪縛、ままならない家族の物語
「ずっと、操の優しいお兄ちゃんでいてね」
槻ノ木汐の妹ーー操は、汐のことを軽蔑している。 昔は、誰よりも慕っていた兄だった。 だがあの日、汐がセーラー服を着ているところを目撃した瞬間に、かつての憧憬は消え去った。
なぜ、そんな姿をしていたのか。原因はなんなのか。兄の変化はいつ訪れたのか。それとも、最初からそうだったのか。
理由を知るため、操は回想する。現在から過去に遡りながら、汐の生涯を辿った。 父の再婚。紙木咲馬との邂逅と別離。最愛の母の死。そして、兄と結んだ約束。 汐の抱える葛藤が見えてくるにつれ、槻ノ木家に刻まれた悲哀も明らかになっていくーー。
この巻のあらすじ
ミモザの告白、完結。
咲馬の衝撃的な告白から、日々は流れる。咲馬と汐は以前よりも二人で過ごす時間が増え、その関係をより深いものにしていった。 だがそこに、咲馬が最も苦手で忌避する人間が介入してくる。巧みな話術で周囲を翻弄する詐欺師のような男、世良。彼は咲馬の価値観を揺るがすような事態に巻き込んでいく。
世良の思惑に振り回されながら、椿岡高校二年生の生徒たちは、修学旅行を迎えた。
初の北海道で盛り上がる咲馬たちだったが、そこにも世良の魔の手が忍びよる。 世良との決着、そして汐との関係に最大のターニングポイントが訪れる。 咲馬たちの旅路は、まったく予想外の方向へと進行していった。
二人の青春に、一つのピリオドが打たれる。 恋と変革の物語は終わり、そして、新たな時代がやってくる。
※「ガ報」付き! ※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
星評価・感想
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