今はまだ「幼馴染の妹」ですけど。 せんぱい、ひとつお願いがあります
- 著者
- 涼暮皐
- イラスト
- —
- レーベル
- MF文庫J
- 刊行年
- 2020-2021
- 巻数
- 4巻
- アニメ化
- —
- 読み放題状況
- BOOK☆WALKER: 1巻まで
高校を舞台に、幼馴染の妹を名乗る後輩や、同級生として現れる少女たちとの関係を軸に進む学園恋愛シリーズ。主人公の冬月伊織は、相手が見せる表の顔と本音のずれを知ったうえで、〈星の涙〉と呼ばれる不思議な力がもたらす記憶の欠落や認識の変化に向き合っていく。灯火、まなつ、小織、陽星といった人物それぞれに別の事情や願いがあり、会話やすれ違いの積み重ねから関係が少しずつ更新される。日常の学園生活に、願いの対価や過去の出来事が重なり、物語は失われた記憶の理由と元の時間へ戻る手がかりを探る方向へ広がっていく。七年前の時点を扱う場面もあり、同じ出来事を別の立場から見直す構成になっている。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 星の涙を軸にした願いと代償の仕組みが、ラブコメの顔をしながらSFやミステリ寄りの読み味を生。
- 伏線の置き方と回収が細かく、何気ない会話や描写が後から効いてくる構成が評価されている。
- ヒロインごとに願いの重さや事情が異なり、切なさとエモさが強く残る。
- 物語が進むほど過去の関係や認識のズレが明かされ、考察しながら読む楽しさがある。
- 完結巻まで読むと、散らばっていた要素がまとまって着地する満足感がある。
こんな人におすすめ
- ラブコメだけでなくSFやミステリ的な仕掛けも楽しみたい人。
- 伏線回収や考察をしながら読む作品が好きな人。
- かわいさだけでなく、重めの感情や切なさも受け止めたい人。
- ヒロインごとの事情や関係性の変化を追うのが好きな人。
- 先の読めない展開や、意外性のある構成を求める人。
人を選ぶポイント
- 明るい学園ラブコメを期待すると、想像以上に重い展開に驚く。
- 願いの代償がかなり厳しく、読後感に苦味が残る巻がある。
- 途中で前提がひっくり返るため、軽い気持ちで読むと感情を持っていかれやすい。
- 登場人物や設定が多く、巻をまたぐと把握し直しが必要になる。
- 物語の核心に触れるほど、ネタバレなしで語りにくいタイプの作品。
テンポ・読後感
- 序盤はラブコメらしい軽さがあるが、すぐに違和感と不穏さが混じってくる。
- 中盤から謎や過去が少しずつ明かされ、終盤で一気に感情を揺さぶる流れが多い。
- テンポは軽快でも、内容はかなり濃く、読後に重さと余韻が残る。
- 巻ごとにヒロインや焦点が切り替わり、毎回別の切なさが前面に出る。
- 最終的には、苦さを含みつつも綺麗にまとまる印象が強い。
キャラクターへの評価
- 伊織は冷たく見えても優しさがにじみ、無自覚に人を助けてしまう印象が強い。
- ヒロインたちは見た目や振る舞いの可愛さと、抱えている事情の重さの落差が大きい。
- 灯火は賑やかさや可愛さが目立つ一方、要所で芯の強さが見える。
- まなつは正統派の魅力と強い存在感があり、登場後に流れを変える力がある。
- 小織や陽星は、正体や関係の謎がほどけるほど切なさが増す存在として受け止められている。
巻一覧
この巻のあらすじ
双原灯火。幼馴染の妹で、同じ高校に入学してきた後輩でもある。自称・あざとい小悪魔系。自称・温もり大好きスキンシップガチ勢。そして「自称・先輩を慕う美少女」だそうだ。そんな小悪魔系(?)美少女後輩は、今日も早朝からわざわざ僕を迎えに来ている。ポイント稼ぎに余念がないな。 「せんぱい! 手! 手繋ぎましょう! 温もりくださーい!」 けれども僕は、僕だけは知っている。灯火が本当は照れ屋な子犬系で、手が触れるだけで赤面し、僕をからかいながらも内心テンパっていることを。小悪魔キャラは演技でしかなく、僕に近づく口実でしかないことも。そして——今はまだ、僕を好きではないことも。【電子限定!書き下ろし特典つき】
この巻のあらすじ
天ヶ瀬まなつ。同じ学校の一年生で、幼馴染の妹・双原灯火のクラスメイトでもある。同級生曰く、天真爛漫な完璧美少女。上級生曰く、守ってあげたくなる正統派。そして「うちの高校で彼女にしたい後輩No.1」でもある。そんな学校の人気者である彼女と、学校の不人気者である僕は恋人同士というわけだ。つくづく幸せ者だな。 「いおりん先輩! 遊びに行きましょう! 楽しみにしてたんですからっ!」 つまりは僕は、僕だけが知っている。いつも明るく振る舞う彼女がふとした瞬間に見せる儚げな表情や、少し油断してぼーっとしている瞬間を。望まれる「美少女」を演じるのが上手い、素の彼女の魅力は僕にしか見せないことも。けれど――今の僕は、何か大事なことを忘れてないだろうか。 【電子限定!書き下ろし特典つき】
この巻のあらすじ
生原小織。怪しげな露天商ナナさんの店でバイトをしている、正体不明・詳細不明・神出鬼没の後輩……のはずだった。そんな彼女が、病院で眠り続ける「思い出せない僕の親友」と同じ名前・顔をしているという。この不可思議な状況、「生原小織」は間違いなく《星の涙》を使っている、はずだ。 「私の――生原小織の願いを否定してほしいんだ」 僕は何もかもを忘れてしまっていた。「生原小織」の素顔、口調、性格、彼女と僕の関係。彼女が何を想い、何を願って《星の涙》に縋ってしまったのか。それら全てに、全ての感情に蓋をしてきたのだ。そして――そもそも対価を払ったのは誰だったのか、ということにも。 【電子限定!書き下ろし特典つき】
この巻のあらすじ
久高陽星。小中学校時代からの友人。星の涙の力で、冬月伊織を認識できなくなった少女。そして僕が救ったと勘違いしていた、もう一人の幼馴染。 そんな彼女と僕は、あの丘の上で突然光に包まれ、気がつくと「七年前の七月七日」らしきところにいた。そこで「七年前の伊織と流希」と出会い…… 「未来のぼくによろしくね、伊織くんっ!」 「過去の世界」には、僕らの知っている世界と少しずつ違うところがあった。元の時間に戻るための「鍵」は何か? 「鍵」を探すために、これまで目を背けてきたふたりの幼馴染と、自分の願いと、過去の全てと向き合って、──解決編を始めよう。【電子限定!書き下ろし特典つき】
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