東京を襲った平成大震災の後、超能力を持つ子供が急増した世界を舞台にしたサスペンスアクション。能力を持たない中学生の「ぼく」と、港区第二十二中学校でも指折りのサイコキネシス使いである幼なじみ・はるかを中心に、夏休み前の理科室で起きた武装集団の占拠事件が進む。学校はただの立てこもりではなく、正体不明の組織と暗殺計画が結びついた状況へ変わっていき、震災後に広がった超能力者社会の輪郭も見えてくる。物語は中学の理科室という日常の場から始まり、窓を破って侵入した武装男たちによって一気に封鎖空間へ変わる。生徒たちは指示を待つしかない状況に置かれ、主人公は無能力者として、能力者であるはるかと距離のあるまま事態に向き合う。学校占拠の裏にある目的、武装集団の正体、暗殺計画の対象が少しずつ明かされ、現代東京と超能力が同居する世界の前提が事件の中で組み立てられていく。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 学校に武装集団が乱入する極限状況から始まる、密室サスペンスの緊張感が強い。
- 前半のハラハラ感から後半の大きな種明かしまで、展開の振れ幅が大きい。
- 超能力バトルとセカイ系、純愛要素が一冊にまとまっている。
- 説明過多や粗さはあるが、終盤で印象が反転する構成が刺さる。
- タイトルの意味が読後に変わって見える仕掛けが印象に残る。
こんな人におすすめ
- 中二病っぽい設定や直球のラノベ展開が好きな人。
- 学校占拠、密室、狂気の空気感を楽しみたい人。
- セカイ系や「世界か好きな相手か」の構図に惹かれる人。
- 多少の文章の粗さより、後半の勢いと真相開示を重視する人。
- 1冊でまとまる読み切り感のある作品を求める人。
人を選ぶポイント
- 序盤は説明が多く、文章の粗さやぎこちなさが目につく。
- 戦闘描写や設定の細部に物足りなさを感じやすい。
- かなり説明的で、読む人を選ぶ作風。
- 終盤の方向転換やセカイ系的な広がりが合わないと評価が割れやすい。
- 表紙や挿絵の印象と本文の雰囲気が一致しにくい。
テンポ・読後感
- 前半は閉鎖空間のサスペンスで、じわじわ緊張が高まる。
- 中盤以降は一気に加速して、畳みかけるように読ませる。
- 学校パートの動と、その後の静かな頭脳戦の切り替えが効いている。
- 全体にB級感や荒削りさはあるが、勢いで押し切る力がある。
- 読後は怖さと切なさが残る、ぞわっとする後味。
キャラクターへの評価
- 非能力者の主人公は地味だが、極限で踏ん張る軸として見られている。
- ヒロインは守る対象としての存在感が強く、恋愛面の印象も残る。
- 主要キャラの狂気や保身が、物語の不穏さを押し上げている。
- 主人公の行動に説得力の弱さを感じる声がある一方、終盤で見方が変わる。
- 一部のキャラは説明不足でも、関係性のまとまりは好意的に受け止められている。
巻一覧
この巻のあらすじ
世界のために、彼女は死ななくてはならない
東京を襲った平成大震災以降、超能力を持った子供が爆発的にたくさん生まれるようになった。ぼくは全くの無能力者だけど、幼なじみのはるかは強力。港区第二十二中学校のなかでも指折りのサイコキネシス使い。そしてかわいい。夏休み直前のある日、ぼくら2年5組は理科室で実験中。そのとき突然、窓ガラスを破って武装した男が飛び込んできた。マシンガンライフルを構えて言う。 「全員指示があるまで動くな」 学校は謎の武装集団に占拠された。やがて明らかになる彼らの正体と驚くべき暗殺計画───
第4回小学館ライトノベル大賞ガガガ文庫部門優秀賞受賞の本作は、ゲスト査員竜騎士07先生も、審査していることを忘れてハマってしまったと激賞! 圧倒的な緊張感と息つく間もない展開のサスペンスアクション!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
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