悪魔が人間社会に“隣人”として溶け込む世界を舞台に、監査官のバドと悪魔の相棒リッチが、法を逸脱した悪魔に関わる事件を追うサスペンス・ハードボイルド作品。舞台は寂れた町や雪と氷に閉ざされた街など、事件ごとに異なる土地へ広がり、悪魔同士の法、秘密結社「清装局」、自警団の対立といった要素が絡む。中心人物は、悪魔に魂を売った男バドと正真正銘の悪魔リッチで、立場の異なる二人が捜査を進める構図になっている。シリーズ全体では、悪魔社会の秩序とその外側で起こる事件を軸に、各地の関係者や組織を巡る物語が展開する。2巻構成で、同じ監査官コンビが別の事件に向き合う形でまとまっている。悪魔が人間社会に“隣人”として存在する世界で、監査官のバドと悪魔のリッチが法を逸脱した事件を追うサスペンス・ハードボイルド。寂れた町や雪原の街など、事件ごとに舞台が変わる。

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  • AI分析(あらすじ)

    - 悪魔や人外が社会制度の中にいる設定が好きな人 - 事件捜査を軸にしたハードボイルドが好きな人 - 秘密結社や自警団が絡む対立構図に関心がある人

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作品の魅力

  • ハードボイルドの空気を前面に出した、渋めのラノベとして読める。
  • 悪魔設定を足しつつも、ファンタジーに寄りすぎない硬派な味わいがある。
  • バドとリッチの凸凹コンビ、特にリッチのツンデレ気味な立ち回りが印象に残る。
  • 雨、雪、ピアノ、ジャズを思わせる描写が雰囲気づくりに効いている。
  • 表紙や挿絵のセンスが作品のムードと合っていて手に取りたくなる。

こんな人におすすめ

  • おっさん同士の会話や渋いセリフ回しが好きな人。
  • 王道の事件もの、殺人事件の調査、謎解きの流れを楽しみたい人。
  • 萌えやヒロイン中心より、男同士の相棒感や不器用さを読みたい人。
  • いつものラノベ表紙や学園ハーレムに飽きている人。
  • ハードボイルド入門として、重すぎない読み口を求める人。

人を選ぶポイント

  • 事件の真相や展開は予想の範囲に収まると感じやすい。
  • 説明口調が多く、会話で状況を整理する場面が目立つ。
  • 伏線の張り方や終盤のまとめ方に粗さを感じる箇所がある。
  • 女性キャラや華やかな要素は少なく、表紙の印象と中身に差がある。
  • かなり渋い作風なので、派手な能力バトルや大きな驚きを期待すると物足りない。

テンポ・読後感

  • 事件を追いながら一気に読ませるテンポで、全体は比較的読みやすい。
  • 乾いた会話と重たい空気が混ざり、終始しっとりした雰囲気がある。
  • 雪や雨、夜の街の描写が効いていて、オシャレで煤けた印象が強い。
  • ラストに向けて盛り上げる構成で、読後は苦味と納得感が残る。
  • 作品全体の手触りは、派手さよりも渋さと哀愁が中心。

キャラクターへの評価

  • バドは不器用で人間くさく、葛藤や動揺が見えるところが魅力になっている。
  • リッチは苦労人っぽさやツンデレ感があり、相棒としての存在感が強い。
  • タイロンやデュヴィヴィエなど、脇の男キャラにも強い印象が残る。
  • 悪魔でありながら情けなさや後悔を抱える人物像が、作品の核として受け止められている。
  • 女性キャラは少なめでも、出番のある人物は切なさや存在感で印象に残る。

巻一覧

隣人は真夜中にピアノを弾く
2013年9月 ISBN 9784094514391
この巻のあらすじ

この世界には悪魔が“隣人”として存在する。

バーで出会った男は、私の身の上話を聞きたがった。 そして私は、その男……悪魔に魂を売った――。

何者かの手によって一人の“悪魔”が殺された。その事件を調査すべく、とある寂れた町へと派遣されたバド。そして、その相棒となる男の名はリッチ、彼は正真正銘の悪魔だ。悪魔たちは人間社会を基盤にその中に溶け込み、彼らなりの法を順守しながら“隣人”のように存在している。その法を逸脱した者を取り締まるのが監査官の役目だ。死んだ“悪魔”の関係者たちと接触し事件の真相を追うバドとリッチの前に、悪魔狩りを行う秘密結社「清装局」が立ちふさがる……。“悪魔に魂を売った男”と“悪魔”という立場上相容れないコンビが魅せるサスペンス・ハードボイルド。

「武装神姫」の世界をハードボイルドタッチで描き切ったノベライズシリーズ(『武装神姫 LOST DAYS』ほか)が、高い評価を受けた著者・陸凡鳥渾身のオリジナル・ハードボイルド作品。

※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。

隣人は真夜中にピアノを弾く 2
2014年2月 ISBN 9784094514698
この巻のあらすじ

雪と氷の街で奏でられる悪魔の鎮魂歌。

ツンドラの雪原と原生林に覆われた銀世界。20年前に逃亡した悪魔ヴィクトル・ドュヴィヴィエが発見されたとの報を受け、バドとリッチは防寒着を身にまといこの地へやって来た。彼らの上司であるレイ・Cと共に働いていた過去を持つドュヴィヴィエは、大悪魔にも引けをとらない桁外れの戦闘力を持つ大物だ。しかし、彼らが捜し当てたデュヴィヴィエは、悪魔としての能力を完全に失っていた。彼の身に一体何が起こったのか? ともあれ、確保に成功したバドとリッチだったが、そのデュヴィヴィエを奪還しようとする者が現れる。それは街の自警団のトップに立つ男だった……。雪と氷に閉ざされた街と、街を支配する自警団たち。ひとりの悪魔を巡って巻き起こる自警団同士の覇権争い。銀世界を舞台に起こる惨劇に男たちの叫びがこだまする。 “元人間の悪魔”と“悪魔”の監査官コンビが、悪魔の法を逸脱した者を裁く! サスペンス・ハードボイルド第2弾!

※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。

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