1999年末の世界同時多発テロ《拡大人的破壊》を起点に、事件の告発者である“救済の女王”九重白雪と、九重探偵事務所の所長代理・今近衛久遠を軸に進む物語です。舞台は現代を基調にしつつ、世界最強を謳われた男を召喚する《プログラム》のような特殊な力が介在する世界で、少女・七歳美郁をめぐる護衛と追跡が中心になります。事件後の社会、探偵事務所、刺客、召喚能力が交差し、過去の大事件と現在の対立が物語を動かします。シリーズ全体では、個人の護衛劇から、事件の背景にある力関係や人物同士の因縁へと広がっていきます。単巻の本編としてまとまっており、続編・外伝・短編の情報はありません。 なお、第2回小学館ライトノベル大賞・佳作受賞作です。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 中二病全開の設定と、虚構・紛い物・本物をめぐる発想の飛び方が強い。
- 物語の説明を絞ったまま勢いで押し切る構成が、独特の引きとして機能している。
- 美郁の一人称の毒舌がかわいく、軽妙さと品のよさが印象に残る。
- バトルや急展開の見せ方が派手で、読み進める勢いを作りやすい。
- 過去編を含めて、キャラ同士の関係や掛け合いに熱量がある。
こんな人におすすめ
- 設定過多でも勢いで読める作品を好む人。
- 中二病的な発想や超展開を楽しめる人。
- 毒舌ヒロインや一人称の語りを重視する人。
- バトルだけでなく、関係性のねじれや会話劇も読みたい人。
- 多少の無理や説明不足より、独自性を優先したい人。
人を選ぶポイント
- 情報量が多く、世界観説明が薄いので読みづらさが出やすい。
- 設定の勢いが強く、展開にご都合感や無理やり感を覚える場面がある。
- 物語が冗長に感じられる巻や、テンポが落ちる箇所がある。
- 登場人物の感情に入り込みにくい、名前や設定が頭に残りにくい。
- シリーズの区切り方や続きの出方に不満が残りやすい。
テンポ・読後感
- 序盤から大きな事件を置き、説明より先に物語を走らせるタイプ。
- 急展開と設定の後出しが続き、読後感は勢い重視でかなり濃い。
- バトルは派手だが、巻によってはインフレ感や予定調和も目立つ。
- 過去編はややハードボイルド寄りで、空気が少し落ち着く。
- 全体として、軽快さと虚無感が同居する不思議な読後感。
キャラクターへの評価
- 七歳美郁は、毒舌でかわいく、語りの魅力が強い。
- 白雪は存在感が大きく、過去編では特に印象を持って読まれている。
- 外木場や久遠との関係は、対決や役割のねじれ込みで注目されている。
- キャラの容赦のなさや、幸せになりにくい配置が強く意識されている。
- 主人公格が複数いて、ダブル主人公的な見え方も評価されている。
巻一覧
この巻のあらすじ
1999年末に起こった世界同時多発テロ《拡大人的破壊》。破壊を実行した男の名は外木場外郎。そして彼を告発した、“救済の女王”九重白雪。事件から数年、九重探偵事務所の所長代理・今近衛久遠のもとに、白雪からの葉書が届く。「世界で二番目に強い刺客を送ってみました――」遣わされてきた男の狙いはひとりの少女・七歳美郁だった。彼女を護るため、久遠は自らに与えられた力を解放する。それは世界最強を謳われた男をこの世に召喚する《プログラム》だった!第2回小学館ライトノベル大賞・佳作受賞作。
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