30年ぶりに現れた勇者をめぐり、魔王軍が“勇者を育てて最後に倒される”という秘密の役割を担うファンタジーシリーズ。舞台は、人間側と魔王軍のあいだに取り決めがある世界で、勇者協会や選抜魔王軍の運営、特許取得や調査業務まで絡む。中心人物のエルブランコたちは、勇者の育成や現場の尻ぬぐいに追われながら、組織としての魔王軍を回していく。物語は、勇者戦の現場とその周辺にある仕事、対人関係、組織の事情を軸に進み、最終巻ではその働き方や自分の歩みを見つめ直す流れへ広がる。全3巻でまとまる。 2巻では勇者戦を辞退した魔王軍の別業務、3巻では勇者戦の打ち切りと組織の解散が描かれる。 3巻で完結する。 2巻では勇者戦以外の業務、3巻では組織の解散後の動きが扱われる。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 魔王軍側から勇者ものを描く発想が新鮮。
- 勇者と魔王の“出来レース”を裏側から見る構図が目を引く。
- ファンタジーに社畜・お仕事ものの要素を重ねた切り口が独特。
- 仕事の理不尽さや組織のしんどさを、RPG設定に置き換えた見せ方が印象的。
- シリアス寄りの展開の中に、要所で引っかかる面白さがある。
こんな人におすすめ
- ひねりのあるファンタジーやメタ視点の勇者ものを読みたい人。
- 社畜・お仕事ものの空気感をファンタジーで味わいたい人。
- 勇者サイドではなく魔王軍サイドの苦労話に興味がある人。
- ぬるいコメディより、理不尽さや胃の痛さも含めて楽しめる人。
- ひと味違う新人賞作品を探している人。
人を選ぶポイント
- タイトルや装丁から想像する軽快なギャグ作品とは受け取りにくい。
- ブラックな職場描写や理不尽なやり取りが続き、読後感が重め。
- 前半のストレスが強く、爽快感を求めると物足りない。
- キャラの言動にイライラしやすく、相性が分かれやすい。
- 期待したコメディ感やカタルシスが薄いと感じやすい。
テンポ・読後感
- 序盤は社畜描写が濃く、じわじわ重さが積み上がる。
- 基本は軽いノリだが、ところどころでシリアスが差し込まれる。
- 中盤までストレスフルで、読んでいて疲れる。
- 後半で少し収束し、しんみりした手触りに寄る。
- 全体としては、ドタバタよりも世知辛さが前に出る。
キャラクターへの評価
- 魔王軍側の人間味や苦労が強く印象に残る。
- ウニベルの空気を読まない言動や肝の据わり方が目立つ。
- 勇者はダメさだけで押すタイプではなく、見え方が途中で変わる。
- 上司・部下・取引先・協会側の人物に理不尽さを感じやすい。
- キャラのブレや役割の薄さを気にする声もある。
巻一覧
この巻のあらすじ
正直、勇者より魔王軍の方が大変そうだよね。
「一体こいつはどうやって冒険をしようというのか! もう勘弁ならんぞ!」 「落ち着いて。僕たちが根気よく勇者を育てていくしかないんじゃない?」 30年ぶりに現れた勇者を前にして、魔王軍は大混乱。そいつは伝説の武器を前に平然とこん棒を選択するような、ただのバカ。 次々と奇跡的な愚行を繰り返すダメ勇者。 そんな勇者を目の前に、魔王軍は絶望の淵に立っていたのだ。
モンスターは勇者に倒される事で、より優秀なモンスターへと転生する。彼らは勇者を育成し、旅を盛り上げ最後に倒されることを夢見て過ごす。 それが彼らの仕事であり、人間との間に結ばれた秘密裏の決め事なのだ。 ――たとえ勇者がどんなにバカであったとしても。
だから、魔王軍だって楽じゃない。 選んだ勇者のバカさ加減を棚にあげ「コレじゃ勇者が育たないよ! 職務怠慢じゃないの?」とクレームをくれる人間サイドのお偉いさん。 天才的なダメっぷりで、どれだけイージーな状況も覆すミラクル勇者。 きわめつけに、新入りモンスターのうっかりミス。 それでも文句は言ってられない。 嗚呼、仕事ってなんだろう……。
第10回小学館ライトノベル大賞審査員特別賞受賞のファンタジー社畜コメディ!!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
この巻のあらすじ
勇者と戦わない魔王軍って何してるの?
「先輩先輩、ここで働いてる人間って、真面目に仕事してるわりに基本的に目が死んでますね。やはり協会がブラックだという噂は本当だったのですね!」 「黙ってろ! 怒られるぞ!」 前回の選抜魔王軍としての仕事から数か月。 次の勇者が現れたが、ゴルディアス魔王軍は今回の勇者戦を辞退した。 そんな中、魔王軍の経営を支えるために、アマリージョの開発した新アイテムの特許取得が急務であった。 しかし、なかなかそれを受理しない勇者協会。 そして流れてくる、勇者と今回の選抜魔王軍・テリブレ軍の黒い噂。 特許取得の交換条件として提示されたテリブレ軍の調査のために、潜入を試みるエルブランコとウニベルだったが……?
相も変わらず高圧的な勇者協会。 常識破りのボンボン勇者。 挙句に二言目には拳の飛び出す、極悪非道な選抜魔王軍の尻ぬぐい。
それでも愛する自軍のために、今日も粉骨砕身がんばります! 頑張っただけ結果が出るなんて、そんなきれい事はやめてくれ……。
第10回小学館ライトノベル大賞・審査員特別賞受賞作。 うだつの上がらぬ日々におくる、ファンタジー社蓄コメディ第二弾!!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
この巻のあらすじ
モンスターたちの生きる意味。それは――。
新たな勇者戦がはじまっていた。 再び担当魔王軍となったゴルディアス軍は、エルブランコを責任者として任命し、事にあたっていた。 しかし、そこでエルブランコはとんでもないスキャンダルに巻き込まれる。 ホテルの前で週刊誌に撮られた勇者との密会写真。 それを発端に勇者戦は打ち切り。 ゴルディアス軍は解散にまで追い込まれることになった。
悲嘆に暮れるエルブランコ。 スラムに消えるエルブランコ。 自分を捨てて、第2の人生を歩み始めたエルブランコ。
そんな彼の元に、かつての部下・ウニベルがやってくる。 スキャンダルの本当の意味。 勇者協会と人間という闇が孕んだ、汚い手段。
エルブランコは矮小な自分を見つめ直し、再び立ち上がる。 それでゴルディアス軍が元に戻るわけでは無いことを知りながら……。
働くなんて辛いこと。 それでも、過ごした時間は確かに自分が歩いた道。 だから、それが失敗だったとしても、やってきたことを否定なんてしなくていいじゃないか。
自分が自分を認めなくて、誰が認めてくれるんだ。 あらゆる理不尽をはねのけろ! ファンタジー社畜コメディ完結編。 ――社蓄はついに、答えを見つける。
※「ガ報」付き!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
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