就活に行き詰まった莉子が伊勢の門前町で『居酒屋お伊勢』に迷い込み、神様が見える酒をきっかけに、神様たちが集う店で働くことになる物語。舞台は伊勢神宮周辺の路地裏の居酒屋で、神様や付喪神、お掃除神など人ならざる存在が日常的に出入りする。中心人物は店主の松之助と、店で働く莉子、看板猫のごま吉、キュキュ丸。神様の悩みや事情に向き合いながら、食事と酒を通じて関係が少しずつ変化していく。シリーズ全体では、伊勢の行事や季節の移ろいを背景に、店に訪れる神々や人間関係の広がりが描かれ、最終巻では莉子の生活の転機も扱われる。短編的な話を重ねつつ、店と登場人物の関係が積み上がっていく構成。最後にごま吉視点の番外編が収録される。

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    - 和風の神様ものを読みたい人 - 居酒屋や食事を軸にした物語が気になる人 - 伊勢神宮や祭礼が出てくる作品に興味がある人 - 日常の中に神様がいる設定が好きな人

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作品の魅力

  • 伊勢神宮やおはらいまち周辺の空気感が細かく出ていて、読んでいると現地を歩きたくなる。
  • 神様たちが威厳一辺倒ではなく、食べる・飲む・愚痴る・だらける姿が親しみやすい。
  • 赤福、伊勢うどん、へんば餅、朔日餅など、土地の名物や食描写が強く、食欲を刺激する。
  • 居酒屋を舞台にした日常寄りのファンタジーとして、軽く読めてほっこりしやすい。
  • 伊勢の言葉や風習が物語に混ざり、観光気分と読み物の楽しさを両立している。

こんな人におすすめ

  • 伊勢神宮や三重の土地感を味わいながら読める作品を探している人。
  • 神様ものでも重厚さより、ゆるさや人間味を楽しみたい人。
  • 食べ物の描写が多い作品、読後にお腹が空く系の物語が好きな人。
  • 仕事終わりの一杯や、居酒屋の温かい空気に癒やされたい人。
  • 連作で少しずつ関係性が深まる、やさしいシリーズを追いたい人。

人を選ぶポイント

  • 神様の神秘性や荘厳さを強く求めると、かなり人間くさく感じる。
  • 大きな事件や重い展開を期待すると、日常寄りで物足りなく映る。
  • 恋愛の進展はゆっくりめで、はっきりした山場を求めると控えめに感じる。
  • 地元の食や地名の魅力が中心なので、伊勢に関心が薄いと刺さりにくい。
  • シリーズ後半まで読む前提だと、巻ごとの雰囲気の近さを単調に感じる場合がある。

テンポ・読後感

  • 全体は軽快で読みやすく、肩の力を抜いて進められる。
  • ほっこり、温かい、やさしい空気が前面に出る。
  • にぎやかな神様たちの会話で、ゆるい笑いが続く。
  • 料理や土地の描写が入るたびに、場面がふわっと明るくなる。
  • 事件性よりも、日常の積み重ねで心地よさを作るタイプ。

キャラクターへの評価

  • 莉子は元気で親しみやすく、少し抜けたところも含めて愛されている。
  • 松之助は距離の縮まり方が気になられる存在で、恋の相手として注目されている。
  • トヨさんは食欲旺盛で行動的、場を明るくする人気者として見られている。
  • 月読尊はミステリアスさに加えて、意外と残念で可愛い面が印象に残る。
  • 神様たちは総じて個性的で、威厳よりも愛嬌や人間味が強く受け止められている。

巻一覧

神様の居酒屋お伊勢
2017年12月 ISBN 9784813703761
この巻のあらすじ

就活に難航中の莉子は、就職祈願に伊勢を訪れる。参拝も終わり門前町を歩いていると、呼び寄せられるように路地裏の店に辿り着く。『居酒屋お伊勢』と書かれた暖簾をくぐると、店内には金髪の店主・松之助以外に客は誰もいない。しかし、酒をひと口呑んだ途端、莉子の目に映った光景は店を埋め尽くす神様たちの大宴会だった!? 神様が見える力を宿す酒を呑んだ莉子は、松之助と付喪神の看板猫・ごま吉、お掃除神のキュキュ丸と共に、疲れた神様が集う居酒屋で働くことになって……。

神様の居酒屋お伊勢 〜笑顔になれる、おいない酒〜
2018年6月 ISBN 9784813704843
この巻のあらすじ

伊勢の門前町、おはらい町の路地裏にある『居酒屋お伊勢』で、神様が見える店主・松之助の下で働く莉子。冷えたビールがおいしい真夏日のある夜、常連の神様たちがどんちゃん騒ぎをする中でドスンドスンと足音を鳴らしてやってきたのは、威圧感たっぷりな“酒の神”。普段は滅多に表へ出てこない彼が、わざわざこの店を訪れた驚愕の真意とはー。笑顔になれる伊勢名物とおいない酒で、全国の悩める神様たちをもてなす人気作第2弾!「冷やしキュウリと酒の神」ほか感涙の全5話を収録。

神様の居酒屋お伊勢 〜花よりおでんの夜桜日和〜
2019年4月 ISBN 9784813706694
この巻のあらすじ

伊勢神宮の一大行事“神嘗祭(かんなめさい)”のため、昼営業をはじめた『居酒屋お伊勢』。毎晩大忙しの神様たちが息つく昼間、店には普段は見かけない“夜の神”がやってくる。ミステリアスな雰囲気をまとう超美形のその神様は、かなり癖アリな性格。しかも松之助とも親密そう…。あやしい雰囲気に莉子は気が気じゃなくて――。喧嘩ばかりの神様夫婦に、人の恋路が大好きな神様、個性的な新顔もたくさん登場!大人気シリーズ待望の第3弾!莉子と松之助の関係にも進展あり⁉

神様の居酒屋お伊勢 〜〆はアオサの味噌汁で〜
2019年9月 ISBN 9784813707585
この巻のあらすじ

爽やかな風が吹く5月、「居酒屋お伊勢」にやってきたのは風の神・シナのおっちゃん。伊勢神宮の「風(かざ)日祈(ひのみ)祭(さい)」の主役なのにお腹がぷよぷよらしい。松之助を振り向かせたい莉子は、おっちゃんとごま吉を引き連れてダイエット部を結成することに…! その甲斐あってお花見のあとも春夏秋とゆっくり仲を深めていくふたりだが、突如ある転機が訪れるーーなんと莉子が実家へ帰ることになって…⁉ 大人気シリーズ、笑って泣ける最終巻!ごま吉視点の番外編も収録。

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