古い屋敷の一角で探偵事務所を営む元役者の猪目空我と、執事として人間界に留まる死神を中心にした現代ファンタジー。死神は寿命が見え、幽霊の姿も見え、死にゆく人に願われた場合は三回だけ「カーテンコール」で延命に応じられる。空我は推理力より雰囲気を売りにしつつ、屋敷のお嬢様や周囲の事情に巻き込まれ、心霊がらみの依頼へ向き合う。物語はこの特殊な能力と探偵事務所の関係を軸に、押しかけメイド、爆弾をほしがる少年、避暑地の少女たち、外国から来た死者など、訪れる人物ごとの事情を拾いながら、死者・幽霊・失われかけた時間に関わる出来事を連作として積み重ねていく。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 死神執事、大家のお嬢様、脳筋気味の探偵が同居する関係性が強い。
- 事件や相談が普通に見えてひと癖あり、会話の掛け合いで読ませる。
- 連作短編として、各話ごとの小さな驚きや余韻が残る。
- ふざけた空気と切なさが同居し、軽さだけで終わらない。
- 美形キャラや表紙の印象どおり、キャラクターの見せ方が目立つ。
こんな人におすすめ
- キャラ同士の掛け合いを中心に楽しみたい人。
- 探偵ものの体裁に、ファンタジーや死神要素が混ざる作品が好きな人。
- ほのぼのとシニカルさが同居する空気感を好む人。
- 謎を少しずつ拾いながら読む連作短編が合う人。
- 筋肉系・脳筋系の主人公や、美形キャラの存在感を楽しみたい人。
人を選ぶポイント
- 設定の説明が足りず、飲み込みにくいまま進む場面がある。
- カーテンコールの仕組みや回数設定に引っかかる読者がいる。
- 視点や人物の動きが追いにくく、読みにくさを感じることがある。
- 物語の毒気や重さを期待すると、やや物足りなく映る場合がある。
- キャラの好みが合わないと、感情移入しづらいまま終わりやすい。
テンポ・読後感
- 連作短編らしくテンポは軽快で、会話の勢いで進。
- ふわっとした日常感の中に、ふと不穏さや切なさが差し込。
- 右往左往する賑やかさがあり、全体はにぎやかで読みやすい。
- 章ごとに雰囲気が変わり、最後に少しぞわっとする余韻が残る。
- ほっこり寄りだが、シニカルさや物悲しさも混ざる。
キャラクターへの評価
- 探偵は筋肉質で単純、でも真っ直ぐさが好感につながっている。
- 死神執事は美形で、無機質さと人間味の揺れが印象に残る。
- お嬢様は冷たさや謎を抱えつつ、存在感が強い。
- 脇役や再登場キャラも濃く、メイド化した人物などの意外性が目立つ。
- キャラの関係性が進むほど面白くなる。
巻一覧
この巻のあらすじ
死神執事と顔だけ探偵の謎ときファンタジー。
役者くずれの猪目空我は、かつてスタイリッシュな探偵役で人気を博した美形男子。とくに探偵としての能力があるわけではないが、とある事情で俳優業を廃業した今、ほかにやれることもないので、見た目重視の雰囲気探偵事務所を開業することにした。そこで格安賃料で借りたのは、とある古い屋敷の一角。ちなみにこの屋敷の住人は謎めいた年若いお嬢様と、彼女のお世話をする美しい執事のみ。ここに怪しさ爆発の大家と店子が誕生した。 一方、お屋敷のお嬢様に仕える執事にも秘密があった。それは彼の正体が死神だということ。その特殊能力としては、まずはひとの寿命が見え、さらに幽霊の姿を見ることもでき、たとえば死にゆく人に願われた場合、三回だけ「カーテンコール」と呼ばれる延命に応じることができる。彼は仕事だけが生きがいの自称エリート死神なのだが、過去の仕事での唯一の汚点を払拭するため、執事姿で人間界に留まっているらしい。 三者三様、それぞれの利害が一致して、なし崩し的に空我と死神は心霊がらみの依頼を解決することになるのだが……。
この巻のあらすじ
雰囲気探偵と死神執事の不可思議なぞとき!
雰囲気重視で推理などろくにしない探偵・猪目空我は、古めかしい屋敷の一角で探偵事務所を開いている。まるで繁盛していないが、家賃が格安なのでなんとか操業できているのだが、くだんの屋敷の住人はワケアリお嬢様と、その側に近くに仕える自称・エリート死神の執事のみ。肝心の猪目は推理力に乏しいので、この怪しい探偵事務所でなぞときをするのは、主に美形執事の役割だ。執事は死神らしく、死者の霊を見る特殊能力がある。中でも特筆すべきは「カーテンコール」という力で、死にゆく人に願われると三回だけ延命に応じることができるというもの。この能力による不思議な出来事や、猪目のもとに舞い込んだ依頼を、彼らは力を合わせたり合わせなかったりしながら、解決しようとするのだが……。 静かな屋敷に唐突に現れる押しの強い押しかけメイド、爆弾をほしがる制服姿の少年、少女たちの避暑地でのひと夏の思い出、外国からホームステイにやってきた死者。死神執事の「カーテンコール」で現れる謎めいた人物たちは、やがて真実の路を通って彼方へ還ってゆく。エリート死神執事×ハリボテ探偵が贈る、人生最後の謎とき「やりなおし」ファンタジー、第2弾!
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