秦王朝末期の中国に転移した31歳の会社員・田中が、田中という名の一族と誤認されたことから田氏一族に迎えられる歴史ファンタジー。田中は弁舌と機転を使って斉国の再興や外交に関わり、田横・田栄らと行動を共にしながら、項羽、劉邦、章邯、張良、范増、宋義といった楚漢戦争の人物たちへ接点を広げていく。陳勝と呉広の反乱、秦軍の進軍、斉と楚の関係調整など、複数の勢力の動きが重なる中で、田中は使者や交渉役として各陣営の間を移動する。現代人の視点で戦乱の中国を追う構成で、史実の人物と転移者の立場が交差する。シリーズ全体では、田中の立場が変わるたびに戦局と人間関係の輪が広がっていく。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 楚漢戦争の流れをかなり丁寧に追いながら、田中の視点で歴史の空気を味わえる。
- 史実寄りの展開に、タイムスリップものらしいズレや暗躍がほどよく混ざる。
- 田中の口のうまさ、機転、お人好しさが軽妙で読みやすい。
- 田横や蒙琳など周囲の人物との信頼関係が温かく、感情面の見どころがある。
- タイトルのインパクトに負けない、古代中国史の入口としてのとっつきやすさがある。
こんな人におすすめ
- 項羽と劉邦、楚漢戦争の時代背景を物語で追いたい人。
- 中国史に詳しくなくても、歴史ものの導入として読みたい人。
- なろう系・タイムスリップものの読みやすさを求める人。
- 史実の人物が少しずつ顔を出す構成を楽しめる人。
- 主人公の人間関係や信頼の積み重ねを重視する人。
人を選ぶポイント
- 項羽と劉邦本人の出番はかなり少なめで、タイトル印象とは差がある。
- 序盤は反乱前後の準備や状況説明が多く、山場の到来はゆっくり。
- 地の文や描写は簡潔で、歴史小説らしい重厚さを強く期待すると物足りない。
- 物語が史実に沿うぶん、大きく歴史をひっくり返す展開は控えめ。
- 途中で区切られる巻もあり、続き待ちのもどかしさが残る。
テンポ・読後感
- 展開はじっくりめで、群雄割拠に入るまでの積み上げが長い。
- 会話中心でテンポは軽く、難しい歴史部分も読み流しやすい。
- 史実の流れに沿う安心感と、要所でのハラハラが同居している。
- 戦場や決断の場面では熱量が上がり、感情を動かされやすい。
- コミカルさとシリアスさの切り替えがあり、重すぎない読後感。
キャラクターへの評価
- 田中は有能で口が立つ一方、抜けたところや人懐っこさが魅力になっている。
- 田横は田中を強く信頼して支える存在として印象が強い。
- 蒙琳は田中の背中を押す役回りで、物語の転機に関わる。
- 項羽は危うさと勢い、劉邦は曲者感がそれぞれ際立つ。
- 周囲の人物も田中を受け入れていく温度感があり、関係性の良さが目立つ。
巻一覧
この巻のあらすじ
古代中国×アラサー会社員 前代未聞の英雄譚!
田中【たなか】(31歳・会社員)はある日突然、秦王朝末期の中国にタイムスリップ。 見知らぬ地を彷徨うなか、後の斉王・田横【でんおう】と出会い、 田中【でんちゅう】という名の一族の者と勘違いされ召し抱えられることに。
持ち前の弁舌を生かして重用され、田横らと親交を深める田中は、現代に帰るために、 そして田家の未来を変えるために時代のうねりに身を投じていく……。
新たな視点で楚漢戦争を描き出す、「小説家になろう」で話題沸騰の新機軸歴史ファンタジー。
※電子版は書き下ろしショートストーリー『田広と蒙琳、あと田中』の特別付録つきです。
この巻のあらすじ
会社員の田中【たなか】は秦王朝末期の中国にタイムスリップ。 田中【でんちゅう】という名に勘違いされて田【でん】一族に迎えられ、得意の弁舌と機転で活躍し、再興した斉国で外交を担うことに。 陳勝と呉広の反乱で大陸全土が揺れるなか、使者として反乱軍のもとに向かう田中は、沛県で劉邦と出会い登用の誘いを受けるが……。 一方、窮地に立つ秦では、眠れる名将・章邯が動き出す! ますます場違いな田中さんが大奮闘の大河歴史ファンタジー、怒涛の第2弾。
この巻のあらすじ
秦の名将・章邯が反乱軍を蹂躙するなか、ついに項梁が挙兵し奮い立つ項羽。
張良との出会いを経て、楚王の助力を得るため留へ向かう劉邦。
田中(タイムスリップした元会社員)もまた、田横とともに一族の対立勢力である田假らを追い留へと赴く。
そこでついに出会いを果たした項羽と劉邦、あと田中。
運命の歯車は大きく動き出し、斉国にも厳しい戦いと試練の時が訪れる。 歴史のうねりが止まらない、邂逅と共闘、そして別れの第3巻!
この巻のあらすじ
秦軍が数多の反乱軍を蹂躙するなか、章邯により王・田憺が討たれた斉国であったが、 田栄・田横兄弟らの必死の抗戦により九死に一生を得る。
斉と楚の関係改善のためにあえて無官の身となり、楚軍を率いる項梁へ会いに向かう田中。 項羽と劉邦に再会し、范増や宋義といった要人たちとも交わりを持ったことで、項梁の死を避ける道を見出した田中は、のちの“三傑”とも出会うこととなり…。
コミカライズも大好評! 大河歴史ファンタジー、気炎万丈の第4巻!
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