月島亮史は、夜間バイトで暮らす吸血鬼。湯ヶ崎町では幽霊少女の舞、半吸血鬼のシスター・レレナ、使い魔猫ツキと同居し、<蜘蛛>の残滓や<魂食>、吸血鬼の組織が起こす騒動に巻き込まれていく。レレナの母がローマから訪ねて来る話や、舞と同じ幽霊であるカズマとの接触、亮史の過去を知る上弦の登場などを通じて、人物の秘密と関係が少しずつ表に出る。舞台は学校、町、組織の本拠地、神社など現代の場所をまたぎ、吸血鬼の位階や人外の存在が日常に接続される。後日譚として『吸血鬼のひめごと』3冊と番外編SPが続く。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 現代日本に溶け込む吸血鬼という設定が、夜間バイトや輸血パックなど生活感のある描写で具体化されている。
- 吸血鬼、シスター、幽霊、使い魔の猫が同居する構図がにぎやかで、騒動の連鎖が読みどころになっている。
- 伏線やキャラ設定のつながりが丁寧で、読み進めるほど全体像が見えてくる構成が評価されている。
- 物語後半に向けてシリアスさが増し、怒涛の展開や重めの感情劇が印象に残りやすい。
- 文章の読みやすさや、要所の演出・戦闘描写の勢いを好意的に受け止める声がある。
こんな人におすすめ
- 吸血鬼ものでも、日常の仕事や生活感まで描く作品が好きな人。
- シスターや幽霊など、異能要素のある同居・共同生活ものを読みたい人。
- ほのぼのよりも、途中からシリアスに寄っていく物語を受け入れられる人。
- キャラ同士の感情のぶつかり合いや、重めの展開を楽しめる人。
- 1巻単体より、シリーズを通して伏線回収や変化を追いたい人。
人を選ぶポイント
- 序盤から中盤にかけて、ヒロイン同士の衝突や感情の荒さが目立つ。
- 女性キャラの言動が似通って見え、パターン化した印象を持つ読者がいる。
- コメディ寄りの軽さを期待すると、後半のシリアスさが重く感じやすい。
- 巻によっては展開の消化不良や、未回収の伏線が気になる。
- 挿絵や絵柄の好みが分かれやすい。
テンポ・読後感
- 序盤は設定説明と人物紹介を兼ねた導入で、やや静かに始まる。
- 物語が進むほどテンポが上がり、終盤は一気に押し切る勢いがある。
- 日常の軽さと、後半の重いドラマがはっきり切り替わる。
- 全体としては読みやすいが、巻によってはシリアス一色に寄る。
- 騒がしさの中に切なさが混じる、少しビターな読後感が残る。
キャラクターへの評価
- 月島亮史は、吸血鬼らしさよりも生活感や不器用さが前に出る主人公として見られている。
- レレナは健気さと不安定さが同居し、守られ役としても感情を揺らす存在として印象に残る。
- 舞は可哀想さや健気さが強く、感情移入されやすい一方で、扱いの重さが話題になりやすい。
- ツキを含む猫まわりの存在感が強く、場面の緩急や関係性のアクセントになっている。
- 男性キャラは好意的に受け止められやすい一方、女性キャラは感情表現の激しさで賛否が割れやすい。
巻一覧
この巻のあらすじ
湯ヶ先町に住む月島亮史は、夜間バイトで生活費を稼ぐ何の変哲もない青年にして、その正体は吸血鬼。使い魔の猫・ツキと共に、それなりに平穏な毎日を送っていた。 そこに突然現れた幽霊少女・雪村舞、そしてシスターのレレナ。居候同然に月島家に住みついてしまった二人の少女は、亮史を数々の騒動に巻き込んでしまう。さらに正体不明の化け物<蜘蛛>なるモノも現れて……。
この巻のあらすじ
<蜘蛛>を倒してから三週間。月島亮史に血を吸われ半吸血鬼となったシスターのレレナを訪ね、ローマよりはるばる母マリと大司教ガゼットがやって来た。レレナとしては「帰りたいけど帰れない」この状況を話すわけにもいかず、しかし母は恋しく……。激しく心が揺れ動く。 一方、湯ヶ崎町に美人吸血鬼姉妹が現われた。“亡者”である<蜘蛛>の痕跡を辿ってきたらしい。しかし彼女たちが遭遇したのは、月島亮史、その人だった――。
この巻のあらすじ
魂食(たまくい)。それが、『それ』の名前だった――。 レレナの母の帰国騒動から1週間。その後も故郷ローマの母と電話で楽しげに会話するレレナを見て、幽霊少女・舞はひとり孤独感を味わっていた。 なんであたしには誰もいないの――。 そんな舞の前に現われたのは、カズマと名乗る少年だった。彼も舞と同じく惨たらしい死の後に幽霊となった存在。舞はカズマに悩みを打ち明け、次第に心を通わすようになる。しかし、カズマが舞に近づいた真の目的は別のところにあった。彼の体には、幽霊の魂を狙う<魂食>が巣食っていたのだ。 舞の運命は!? その時亮史は……!?
この巻のあらすじ
組織の追っ手から逃れるため、湯ヶ崎町から引っ越すことを決めた月島亮史。 レレナが両親と住む予定の町に、その居を構えることにしたのだが、亮史が行動を起こす直前に組織はいち早く彼の居場所を突き止めた。吸血鬼の<従者>たちで組んだ部隊を湯ヶ崎町へ派遣したのだ。 その部隊のリーダーは亮史の過去を知る少女・上弦。彼女は、亮史と同じく常人を遥かに凌ぐ能力の持ち主、吸血鬼の<主人>(ミストレス)であった……。
この巻のあらすじ
組織に追い詰められ、学校に立て篭もった月島亮史。しかし校内に攻め込んだ<従者>達を待ち受けていたものは、夜の王たる<主人(マスター)>が持つ真の吸血鬼の能力だった。冷酷かつ残忍な吸血鬼本来の戦闘本能を楽しむかのように、亮史は次々と彼らを灰に帰していく。 一方、亮史と同じ<主人(ミストレス)>である上弦に追われていた半吸血鬼のレレナは、幽霊娘・舞、使い魔猫・ツキの協力によって逃げつづけていた。だがその彼女に、上弦の使い魔であるツルの影が忍び寄る。果たしてレレナは無事に夜の外へと逃げ切ることができるのか!?
この巻のあらすじ
上弦によって連れ去られたレレナは<組織>の本拠地に軟禁されていた。 彼女を救うため、亮史は幽霊少女・舞を偵察として送り出す。 敵の目を欺き、レレナの居場所を何とか突き止めた舞。 意気揚々と亮史の元へと帰還した。 一方本拠地内では<組織>の長・真田が密かにある作戦を練っていた。 それは、レレナを囮にして吸血鬼の主人である亮史を捕えるためのもの。 亮史は立ちはだかる新たな敵を倒し、無事レレナを奪還できるのか!? 遂に<組織>との本格的な戦闘が幕を開ける!
この巻のあらすじ
幽霊少女・舞を失った月島亮史は、失意の中、ある決心をする。 舞を殺した憎き敵である真田をこの手で抹殺するため、敵対していた上弦たちと手を組もうというのだ。 シスター・レレナや使い魔猫ツキとも決別。 「今までありがとう。 舞くんと、君と過ごした生活は、とても楽しいものだった」 ――そんな言葉を残し、亮史は吸血鬼の戦闘本能を研ぎ澄ませて、真田がいる本拠の奥へと歩を進めた。 そして……衝撃のラストを迎える!
この巻のあらすじ
魔性として発生したその瞬間から「上弦」という名を得るまで、そして運命の人・魎月(月島亮史)との壮絶な出会いを綴った短編『双月』。 幽霊少女・舞が亮史のために愛情料理を作る顛末を描いたドタバタコメディ『ラディカル・クッキング』。 純粋無垢な少女に囚われてしまった使い魔猫ツキの不運な一日を描いた『ブラック・マンデー』。 以上、番外編小説3編に加え、片瀬優の描くコミック3編も収録した『吸血鬼のおしごと』スペシャルバージョン!!
この巻のあらすじ
仲間たちとの哀しい別れから二年。“半吸血鬼”であるという秘密を隠して高校に通うレレナは、親友の絵里香にもそのことを打ち明けられずに悩んでいた。 ある日、レレナはクラスメイトの青磁と共に、学校の体育倉庫で少年の姿をした吸血鬼・朧と出会う。 朧は吸血鬼の中でも、最も力の強い “主人” であるにも関わらず、なぜか衰弱しているようで……!? 打ち明けられない秘密、人の欲望を喰らう化け物 “貪” の存在、そして新たなる仲間たち。 吸血鬼・朧との出会いが、レレナを再び “非日常” へと誘っていく……。 衝撃のラストが話題を呼んだ 『吸血鬼のおしごと』 の続編が、満を持して登場!
この巻のあらすじ
絵里香が姿を消してから二ヶ月。 夏休みに突入したレレナは、クラスメイトと祭りに出かけたりと、穏やかな日々を過ごしていた。 少年の姿をした吸血鬼・朧も、青磁の家に居候をはじめ、ひとまず大人しくしているようだった。 だが、夏祭りの次の日、神社で大量の血痕が見つかる。 欲望を喰らう化け物 『貪(とん)』 との関連を疑った朧は、レレナと青磁に調査への協力を頼む。 そして、『貪』 の手がかりを探す中、レレナは絵里香が見つかったとの知らせを受ける。 急ぎ現場へと向かうレレナだったが、向かった先で驚くべき人物と再会することになり……。 シスターで女子高生で “半吸血鬼” なレレナの運命は……!?
すべての巻を見る(全11巻)
この巻のあらすじ
かつての湯ヶ崎での生活を取り戻すため、舞はレレナを手に入れようと学校生活に入り込んできた。 舞は、レレナが自分の元に来なければ日常を壊すと宣言する。 大切な人を失いたくないレレナだが、舞の言葉に従うこともまた出来ないのだった。 そんな時、ツキシマがレレナと朧にあるゲームを持ちかけてくる。 それは、戦いの決着を朧とツキシマの 『命』 によって付けようというものだった。 哀しき過去に立ち向かうレレナが、最後に下す決断とは──!?
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