北鎌倉のアンティーク博物館を舞台に、呪いの専門家として働く学芸員・西紋寺唱真と、学芸員実習に入った大学生・宇河琴美が、持ち込まれる祟りや怪異の相談を調べる伝奇ミステリ。西紋寺は実践的呪術を蒐集・研究する変わり者で、琴美は助手兼実習生として調査や聞き取りに関わる。案件は呪いの絵馬、封印された術式、呪術を斡旋する人物の気配など、呪いの仕組みそのものに踏み込むものが中心。博物館という職場の実務、収蔵品の知識、呪術の由来の追跡が重なり、二人が怪事件の背景を追う。館に集まる相談を起点に、個々の怪異がどのような呪術とつながるのかを少しずつ掘り下げていく。現代の日本で、博物館と呪術研究が同じ場所にあるという構図が、物語の入口と調査の手順を支えている。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 呪いを民俗学・学術寄りにほどく切り口が新鮮。
- 博物館や学芸員の仕事ぶりが物語の軸になっていて、職業ものとしても読める。
- 西紋寺と琴美の凸凹コンビの掛け合いが軽快で、会話のテンポがよい。
- 伝承や呪術の蘊蓄が多く、知的好奇心をくすぐる。
- 事件ごとの見せ方に工夫があり、日常の謎っぽさと伝奇感が両立している。
こんな人におすすめ
- 伝奇ミステリや民俗学ネタが好きな人。
- 博物館・学芸員・研究者視点の作品を読みたい人。
- 変人の天才と振り回される相棒のコンビものが好みの人。
- 怖さよりも知識や掛け合いの面白さを楽しみたい人。
- ライトに読めるけれど設定の厚みも欲しい人。
人を選ぶポイント
- 呪いの題材は扱うが、雰囲気は軽めの話とかなり怖い話の差がある。
- 事件の仕掛けが似て見える、展開がややパターン化していると感じる人もいる。
- 主役2人の性格が強く、相性が合わないと押しの強さが気になる。
- ミステリの謎解きは重厚一辺倒ではなく、軽めに進む回もある。
- 伝承や蘊蓄が多いぶん、ストーリーの印象が薄く残ると感じる場合がある。
テンポ・読後感
- 全体は軽妙で読みやすく、会話のテンポが速い。
- 1話ごとに呪いの題材が変わり、知識の面白さで引っ張る構成。
- ふだんはコミカルだが、特定の話ではかなり不穏で背筋が冷える。
- 複数の事件があとでつながる作りに気持ちよさがある。
- 伝奇の不気味さと、相棒ものの気安さが同居している。
キャラクターへの評価
- 西紋寺は見た目の良さと毒舌、博識さの落差が強い。
- 琴美は運が悪いがへこたれず、言い返しもできる芯の強さがある。
- 2人は最初の相性の悪さから、次第に信頼感のある関係に寄っていく。
- 西紋寺は辛辣でも、懐に入ると面倒見のよさが見える。
- 琴美は巻き込まれ役に見えて、要所で場を動かす働きがある。
巻一覧
この巻のあらすじ
北鎌倉に建つアンティーク博物館に、その人はいる。眉目秀麗、博覧強記、慇懃無礼。博物館界のプリンスと呼ばれる名物学芸員・西紋寺唱真の実態はーー呪いの専門家。とりわけ「実践的呪術」を追求し蒐集する、変人だ。 運の悪い大学生・宇河琴美は、西紋寺のもとで実習を受けることに。だが、実習内容は呪いにまつわるものばかり。しかも怪しい事件が次々と持ち込まれーー。憧れの学芸員資格取得のため、西紋寺の実習生兼助手(?)として呪術の謎と怪事件に挑む!
呪いや祟りでお困りの方は、当館へ。「専門家」がご対応いたします。 北鎌倉の博物館に持ち込まれる呪いの奇奇怪怪を、天才学芸員が華麗に解き明かす伝奇ミステリ!
この巻のあらすじ
北鎌倉にあるアンティーク博物館。その主任学芸員である西紋寺唱真は、実践的呪術を研究する、呪いの専門家だ。 実習を終えた大学生の宇河琴美と西紋寺のもとに持ち込まれた奇妙な出来事。呪いの絵馬に名前を書かれた人物が祟りに見舞われたというのだ。 調査のすえ二人はある「呪術」に辿り着く。膨大な知識に裏打ちされたそれは、かつて西紋寺が発案し、その危険性から自ら封印したものと酷似していた。さらに呪いの方法を斡旋する謎の「コンサルタント」の存在が浮上しーー。
奇奇怪怪なる呪いの世界へ「専門家」がご案内します。北鎌倉の博物館が舞台の、伝奇ミステリ第2巻!
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