五年ぶりに故郷へ戻った禊が、街に残る不穏な噂と向き合うところから始まる現代ホラーシリーズ。かつて街を支配した緋崎ミコは、禊にとって青春の記憶と傷を同時に残した存在であり、その名が再び語られたことで、周囲では奇妙な出来事が続きはじめる。禊の前に現れるのは、死んだはずのミコだけではない。噂、呪い、殺意、執着が重なり、街にいる人々の関係も少しずつ揺らいでいく。個人の過去と街そのものに残った異変が絡み合い、同じ女王の名をめぐる歪んだ関係が中心に据えられている。2冊を通して、帰郷した少年と“ミコ”をめぐる異常な状況が描かれる。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 呪いを軸にしたダークなサスペンスと、歪んだ愛情が強く結びついている。
- ヤンデレ、サイコ、ホラーの要素が重なり、重苦しいのに先が気になる。
- ミコの執着と禊の揺れる感情が、関係性の読みどころになっている。
- 事件の不穏さよりも、二人の想いのぶつかり合いが印象に残る。
- 残酷さと純愛っぽさが同居する独特の空気感がある。
こんな人におすすめ
- ヤンデレや病み系の恋愛が好きな人。
- ダーク寄りのラブホラーやサイコサスペンスを求める人。
- 事件解決よりキャラ同士の関係性を重視して読む人。
- 重い展開や陰惨な雰囲気に耐性がある人。
- ひねった純愛、執着愛、共依存っぽい関係に惹かれる人。
人を選ぶポイント
- 明るく軽快なラブコメを期待するとかなり重い。
- ホラーやグロさを強く想像すると、実際は肩透かしに感じる場合がある。
- 登場人物が多く、名前や関係の把握に少し戸惑いやすい。
- ミコの歪み方が強く、好みが分かれやすい。
- 事件の謎解きより感情面が前に出るため、ミステリー重視だと物足りない。
テンポ・読後感
- 序盤から不穏さが続き、じわじわ気分を削る重さがある。
- 展開は止まらず、暗いのに飽きずに読ませる勢いがある。
- ホラー寄りの緊張感はあるが、過度な恐怖演出より心理の圧が強い。
- 全体の空気は陰鬱で、救いの少なさが印象に残る。
- それでも二人のやり取りには、時折年相応の柔らかさが差し込。
キャラクターへの評価
- ミコは執着が極端で、愛情が強すぎる危ういヒロインとして受け止められている。
- 禊は翻弄されながらも、自分の意思で向き合おうとする主人公として見られている。
- 二人の関係は怖さと切なさが同時に立つ、かなり濃い組み合わせとして印象づけられている。
- 周囲の人物は、重い空気をさらに濃くする役回りとして記憶されやすい。
- かわいさよりも、歪みや執着の強さがキャラの魅力として語られやすい。
巻一覧
この巻のあらすじ
「久しぶりね禊、わたしの可愛い飼い犬」 五年ぶりの故郷の街。禊が級友から告げられたのは、奇妙な噂だった。 “夕焼けの女王が還ってきた――” かつてこの街を支配し、禊たちの青春を黒く塗りつぶし、忘れられない傷を植え付けた女王・緋崎ミコ。 そして囁かれる女王帰還とともに、次々と不可解な事件が起こりはじめているというのだ。 ミコが帰ってくることなどありえない……。だが、禊の手で“殺した”はずの美しき女王は、再び目の前に現れ、妖しく微笑む。もう一度私を殺して、と。 ノロわれた街を舞台に、女王との淫らな黒い青春ホラーが幕を明ける――。
この巻のあらすじ
愛され、殺し、愛されーー街に溢れる呪いを喰らうミコと彼女を殺し続ける禊。そんなある日、禊を狙った凶悪で淫靡な《夕焼けの女王》が出没する。
「競争よ。だれがいちばんのミコか」 殺戮と狂気を振りまく小学生のミコ。 「ミコを探しにきて、ミコを愛してーー」 愛に妄執し禊を求める中学生のミコ。 「わたしこそが本物の“緋崎ミコ”」 妖艶な美貌で人を狂わす大人のミコ。
ミコを凌駕する偽物の女王たち。最も美しい愛を禊に捧げるため、街に殺戮の華を咲かせる。そして矛先は、禊だけではなく大切な仲間たちにも向けられーー。
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