『ユア・フォルマ』は、医療技術から発展した情報端末〈ユア・フォルマ〉を使い、脳に残る視覚・聴覚・感情の記録から事件を追う近未来SFクライムシリーズ。電索官エチカは、ヒト型ロボット〈アミクス〉のハロルドを相棒に、電子犯罪や連続襲撃、AIの出自、研究都市での潜入捜査に向き合う。捜査は単なる犯人探しにとどまらず、記録の扱い方、制度の隙、組織の隠蔽、個人が抱える秘密へとつながっていく。各巻で積み上がる事件が、エチカとハロルドの関係や、彼らを取り巻く政治的な対立も含めて広がっていく。
構造レビュー
編集部判定 良作
短評・キャッチコピー
この項目をレビュー編集部
電脳の糸に誘われて彼と彼女は出会った。
編集部
人類の脳に埋め込まれた縫い糸「ユア・フォルマ」や高性能アンドロイド「アミクス」が普及した近未来世界。他者と馴れ合わない天才電索官エチカが、アミクスの相棒ハロルドと共に巨悪に挑みます。
こんな人におすすめ
この項目をレビュー編集部
SFが好きな人 人間とアンドロイドの男女バディに萌える人 電脳犯罪に興味がある人 『Detroit Become Human』が好きな人 クーデレ女主人公が好きな人 ハンサムな男性型アンドロイドにエスコートされたい人
メディアミックス状況
この項目をレビュー編集部
如月芳規作画のコミカライズが角川コミックエースから3巻まで発売中です。CV花澤香菜×小野賢章によるプロモーション動画も公開されています。 2024年にはアニメ化が発表されました。詳細な情報はX公式アカウントで配信中です。
受賞歴
この項目をレビュー編集部
編集部
人間とアンドロイドの即席バディが電脳犯罪の捜査に取り組む過程で陰謀に巻き込まれ、自らのアイデンティティーや過去の見直しを迫られる重厚なストーリーは、緻密な伏線が張り巡らされていて大変面白く読めました。 ハロルドの食えない性格やエチカの反発も愛しいです。
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読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 脳内ログを手がかりに事件を追う「電索官×アミクス補佐官」のバディ捜査が、近未来SFとクライムの両方を楽しめる。
- 巨大な陰謀や思考操作・電子犯罪をめぐる硬派なプロットが、巻を追うごとに重みを増していく読み応えがある。
- エチカとハロルドの距離の取り方やすれ違い、再び近づいていく過程が丁寧に描かれており、関係性の変化自体が大きな見どころだ。
- 作者の文章の明瞭さや、台詞・小道具のリフレインなど、物語を導く演出が上手い。
- アミクス前提の比喩や世界観の設定が、暗さとキレを両立させている。
こんな人におすすめ
- 近未来SFやサイバー犯罪、デジタル社会の監視・プライバシー問題に興味がある読者。
- 人間とアンドロイド(アミクス)の男女バディもの、甘酸っぱい距離感をじっくり味わいたい読者。
- 事件が連鎖し、黒幕や組織の根が深い長編ミステリー・サスペンスを好む読者。
- クーデレ気味の女性主人公と、献身的な男性型アミクス相棒の組み合わせに惹かれる読者。
- 硬派な捜査ドラマや、感情と仕事が交錯するSFクライムを求める読者。
人を選ぶポイント
- 固有名詞や設定、過去事件の参照が多く、刊行間隔が空くと前巻の記憶が薄れやすい。
- シリーズ後半は陰謀の深さや追い詰められる展開が増え、重く切ない読み味になる巻がある。
- お互いを想うからこその突き放しや対話不足で、もどかしさや苦しさを感じる場面が続く。
- 中心コンビの恋愛・感情面の進展は、事件ペースに比べて慎重(牛歩)に感じる読者もいる。
- 情報化社会の粛清や監視のリアリティについて、設定に疑問や違和感を覚える声も一部ある。
テンポ・読後感
- 全体としてはSFクライムドラマとして緊張感が高く、手がかりから事件が連鎖する展開に読み引き込まれる。
- 軽口のあるバディ日常と、過去の因縁や悪夢的な事件など、明るさと暗さが巻によって揺れ動く印象がある。
- コンビ解消や別行動、再び組むなど、二人の関係が段階的に更新されていく構成が続く。
- 一つの事件が終わっても、より大きな真実や組織の影が残り、次巻への期待を持たせる長編のテンポだ。
- 読後は「続きが気になる」「息をつく暇がない」といった、濃い読み応えを感じた。
キャラクターへの評価
- エチカは電索官としての能力や立場に揺れながらも、秘密を抱えて相棒を守ろうとする一面が強く、人間関係の不器用さも含めて印象に残る。
- ハロルドは献身的で、相手を思うあまり距離を取ったり感情を抑えたりする描写が、切なさとともに好意的に語られる。
- 離れていてこそ互いを意識し、事件を通じて絆や理解が深まっていく二人の変化を追うのが楽しい。
- 過去の師や疑似家族、再登場するハッカーなど、相棒以外の人物も事件とハロルドの内面を支える存在として記憶に残る。
- 表紙イラストの美しさや、キャラクターごとの変化が丁寧に積み重ねられている点も、シリーズ愛につながっている。
巻一覧
この巻のあらすじ
★第27回電撃小説大賞《大賞》受賞作!!★ 最強の凸凹バディが贈る、SFクライムドラマが堂々開幕!!
脳の縫い糸〈ユア・フォルマ〉--ウイルス性脳炎の流行から人々を救った医療技術は、日常に不可欠な情報端末へと進化をとげた。 縫い糸は全てを記録する。見たもの、聴いたこと、そして感情までも。そんな記録にダイブし、重大事件解決の糸口を探るのが、電索官・エチカの仕事だ。 電索能力が釣り合わない同僚の脳を焼き切っては、病院送りにしてばかりのエチカにあてがわれた新しい相棒ハロルドは、ヒト型ロボット〈アミクス〉だった。 過去のトラウマからアミクスを嫌うエチカと、構わず距離を詰めるハロルド。稀代の凸凹バディが、世界を襲う電子犯罪に挑む! 第27回電撃大賞《大賞》受賞のバディクライムドラマ、堂々開幕!! 序 章 吹雪 第一章 機械仕掛けの相棒 第二章 散らばったままのキャンディ 第三章 記憶と機憶、その軛 第四章 証明は、痛みと共に 終 章 雪融け
この巻のあらすじ
★第27回電撃大賞《大賞》受賞のSFクライムドラマ★ 哀切怒濤の第2弾開幕ーー!!
再び電索官として。歩み出したエチカに新たな事件が立ちはだかる。RFモデル関係者連続襲撃事件ーー被害者の証言から容疑者として浮上したのは、他ならぬ〈相棒〉ハロルドの名前だった。
「きみの思考に入り込めたらいいのに」 「あなたに潜れたらどんなにいいか」
ままならない状況に焦るほど、浮き彫りになるとの絶対的違い。埋められない溝に苦しみながらも捜査を続ける二人を待ち受ける衝撃の真相、そしてエチカが迫られる苦渋の選択とはーー! 序 章 秘密 第一章 むしられた花弁 第二章 ブラックボックス 第三章 わたしたちは、扉のない小部屋にいる 第四章 女王の三つ子 終 章 共犯
この巻のあらすじ
★第27回電撃小説大賞《大賞》受賞のSFクライムドラマ・第3弾★!
--あの日、自分は選択を間違えた。 エチカ自らの意思で抱えた、ハロルドの敬愛規律にまつわる秘密。その重圧からか、電索能力が突如急低下してしまう。 電索官としての復帰が絶望的な状況の中、一般捜査員として新事件の捜査に臨むエチカ。そこで目にしたのは、新たな「天才」と組むハロルドの姿でーー。 エチカとハロルドが別々の場所で追うのは、「思考をのぞける人間」を自称するハッカー〈E〉。ネット掲示板に国際刑事警察機構の秘匿事項を次々書き込み、 【真実を追求せよ】とユーザーを扇動する〈E〉の真の標的とはーー!?
【STORY】 序 章 仮面 第一章 千切れた糸 第二章 交錯する夜 第三章 火の花 第四章 群衆の見た夢 終 章 虚構
★コミックス単行本第1巻も好評発売中★ 序章 仮面 第一章 千切れた糸 第二章 交錯する夜 第三章 火の花 第四章 群衆の見た夢 終章 虚構
この巻のあらすじ
電子犯罪捜査局を標的とした一連の事件の首謀者とされたAI「トスティ」。しかしその開発者は世界のどこにも実在しない人物だった。開発者の正体を探すエチカとハロルド。ハッカーから足を洗ったビガも本格的に捜査に加わるが、一向に足取りを掴むことができない。そんな中、アミクスを狙った殺傷事件が発生。その手口は、かつてハロルドの恩師ソゾンが惨殺された「ペテルブルクの悲劇」と酷似していて……。第27回電撃小説大賞《大賞》受賞の本格SFクライムドラマ、波乱の第4弾! 序章 贖罪 第一章 悪夢の靴音 第二章 再演 幕間 I wanna go home with you. 第三章 丘をのぼる羊たち 第四章 地下室の夜明け 終章 萌芽
この巻のあらすじ
★第27回電撃小説大賞《大賞》受賞のSFクライムドラマ・第5弾★! --いつか私の「秘密」が公になったとしても、どうかかばわないで下さい。 敬愛規律の「秘密」を頑なに守るエチカと、彼女を共犯にしたくないハロルド。対話を避ける二人の溝は深まっていた。 そんな中、解読が続けられていた謎のAI「トスティ」が、ドバイの技術研究都市「ファラージャ・アイランド」で開発された可能性が浮上する。所有者の人格を反映した分身アミクス「ego」が浸透する都市への潜入捜査は、その環境の特殊さから困難を極める。研究都市に住む天才少年・ユーヌスの協力もあり、徐々に真相に近づくエチカたちだが、同行していたビガの身に異変がおこってーー。 エチカとハロルドが出会ってから一年、彼らの長い冬が、また始まる。
【STORY】 序 章 雪暗 第一章 閉ざされた研究都市 第二章 亀裂 第三章 地中の蛹たち 第四章 終曲、そして序曲 終 章 反故 序 章 雪暗 第一章 閉ざされた研究都市 第二章 亀裂 第三章 地中の蛹たち 第四章 終曲、そして序曲 終 章 反故
この巻のあらすじ
令状のない電索の咎で謹慎処分を受けたエチカ。しかしトールボットが存在を明かした「同盟」への関与が疑われる人物の、相次ぐ急死が発覚。検出されたキメラウイルスの出所を探るため、急遽捜査に加わることにーー。 序章 岐路 第一章 六つの沈黙 第二章 謀略 第三章 反攻 第四章 破滅の盟約 終章 ハングアップ
この巻のあらすじ
「エチカ。あなたが私に抱いているのは、特別な『愛情』ですか?」 RFモデルのシステムコードが全世界に公開され、ハロルドの廃棄処分が決定。追い打ちを掛けるように、エチカまでが謂れのない職権濫用罪で逮捕される。 全てを覆す一手など見つからないと希望を失いかけていた最中、エチカはシュロッサー局長の隠蔽行為をはじめとする「同盟」の綻びに気がつきーー。 「同盟」の軋轢、レクシー博士の裏切り、エチカの父、チカサトの存在。欠けていたピースが一つの答えへと収束する中で、最後に眼に映る「機憶」とはーー。 序章 暗礁 第一章 審判の天秤 第二章 泥船 第三章 道標 第四章 残照の十字架 終章 枢軸の軋轢
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