構造レビュー

編集部判定 名作

ストーリーの良さ S (4) レビュー

理由・補足

編集部

大佐が遺した言葉の意味を知りたい一心で仕事に取り組むヴァイオレットは勿論のこと、彼女と関わる人々のドラマも大変見ごたえあり。親子愛・家族愛を軸にしたハートフルなエピソードが多く、自然と涙腺が緩みました。

キャラクター S (4) レビュー

理由・補足

編集部

恩人の大佐と引き離されたヴァイオレットが、一人の女性として生き方を模索しながら自立を図るさまを応援したくなりました。そんな彼女を支える職場の上司や友人たち、依頼人の優しい眼差しが素敵。喪失と再生をテーマにした、濃密なヒューマンドラマが堪能できます。

設定・世界観 S (4) レビュー

理由・補足

編集部

時代背景は20世紀初頭。国名や地名は架空なものの、文化的背景は近代ヨーロッパを彷彿とさせます。自動手記人形と呼ばれる代筆業が、戦後に台頭した婦人職の代表例として市民権を得ているのもポイント。牧歌的な田舎の風景が描かれたかと思いきや、大戦の爪痕から復興途上の国の様子も描写され、全体にノスタルジックな雰囲気が漂っていました。

話題性 SS (5) レビュー

理由・補足

編集部

第5回京都アニメーション大賞小説部門の大賞受賞作。大賞が出たのはコンテスト始まって以来の快挙。京都アニメーション制作の2018年アニメが大ヒットし、劇場版が制作されました。シリーズ累計発行部数は70万部を突破しています。

初心者向け B (2) レビュー

理由・補足

編集部

エンタメ特化のラノベよりは女性向けライト文芸を想起させる落ち着いた雰囲気。静謐で端正な文体は一般レーベルで出されても遜色ありません。

読後感の良さ A (3) レビュー

理由・補足

編集部

ヴァイオレットとギルベルトの想いが通じ合って終わるハッピーエンド。読後感は良いです。

テンポの良さ A (3) レビュー

理由・補足

編集部

緩急のペース配分は上手く取れています。

読みやすさ A (3) レビュー

理由・補足

編集部

情景描写が細かく会話文が少なめなので、人によっては読みにくいかもしれません。

短評・キャッチコピー

この項目をレビュー

編集部

自動手記人形の少女が紡ぐ、あなたに贈る手紙。

編集部

両腕を失った戦災孤児の少女が、依頼人の手紙を代筆する自動手記人形として新たなスタートを切る物語。主人公ヴァイオレットの成長を縦軸に、彼女に代筆を頼んだ人々の事情を横軸に、奥行きあるヒューマンドラマを織り上げて感動をもたらしました。 最初は人形のように表情と感情に乏しかったヴァイオレットが様々な人々と触れ合いを経て、大佐が遺した言葉の意味を理解し、自分の気持ちに確信を抱く所が良かったです。

こんな人におすすめ

この項目をレビュー

編集部

年の差恋愛にときめく人 主従恋愛が好きな人 感動的なヒューマンドラマを求める人 群像劇を求める人 涙腺崩壊したい人 人形のような美少女の変化を見届けたい人 手紙に特別な思い入れがある人

メディアミックス状況

この項目をレビュー

編集部

第5回京都アニメーション大賞小説部門の大賞受賞作。

編集部

年の差恋愛や元主従の男女の純愛が好きな人は読んで損なし。お仕事もの小説としても読みごたえ抜群で、ヴァイオレットが縁を結んだ依頼人全てに幸せになってほしいと願ってやみません。情感豊かな心理描写が深く静かに胸を打ちました。

作品Q&A

評価されるポイントは? ストーリー
ベストアンサー
【おすすめキャラクター】 ヴァイオレット・エヴァーガーデン 無口無表情な戦災孤児の少女。幼い頃にギルベルト少佐に預けられ、彼に戦術を叩き込まれて育ちました。兵士としては一流ですが常識に疎く、世間知らずな面も持ち合わせます。戦場でギルベルト少佐とはぐれたのち、失った両腕を義手に挿げ替え、自動手記人形として再出発を果たしました。

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読者の声

読者レビューをもとに AI が要約した内容です。

作品の魅力

  • 「愛とは何か」を知らない少女が、代筆を通じて人の想いに触れながら少しずつ心を獲得していく成長譚だ。
  • 恋人愛にとどまらない家族愛・友情・歪んだ信仰心など、さまざまな形の「愛」を描く群像劇として評価されることが多い。
  • 連作短編の構成が巧みで、代筆依頼ごとのエピソードが主人公像を深めていく読み味だ。
  • 繊細で美しい文章・情景描写があり、手紙に託された言葉の重みが感情を揺さぶる。
  • アニメ版とは展開や人物配置が異なるが、それぞれに良さがあり原作も十分に味わえるという比較評価が多い。

こんな人におすすめ

  • 手紙や代筆を通じた人間ドラマに惹かれる読者。
  • 無表情な少女の変化を見届けたい人、涙腺崩壊系の感動を求める人。
  • 年の差・主従関係のもどかしい関係性にときめく人。
  • アニメ視聴済みで原作の違いや掘り下げ方を比較したい人。
  • エピソードごとに登場人物の愛を描く連作形式が好きな人。

人を選ぶポイント

  • アニメ版と前提・再会の描き方・人物の立ち位置がかなり異なるため、映像版と同一の体験を期待すると戸惑う。
  • 下巻は上巻より代筆エピソードの比重が減り、特定の関係性の深掘りや事件に寄るため、連作短編の読み味を求めると物足りないと感じる意見もある。
  • 戦争や過去の過酷さを含む描写があり、重い場面には覚悟が必要だ。
  • 文庫版では校閲ミスが目立つ、設定の説明が不足して疑問が残るといった指摘がある。
  • アクション描写はそこまで力強くないため、映像での迫力を求めるならアニメ視聴が向く。

テンポ・読後感

  • 上巻は代筆仕事を軸にした連作短編で、過去の断片が徐々に浮かび上がる構成が好評だ。
  • 下巻は戦後の現在と過去の回想が交錯し、人間関係のドラマや事件展開が濃くなる印象を持つ読者が多い。
  • 平易ではない文体ながら読みやすく、少女文学のような華やかな描写と戦場の冷たさの対比が印象的だ。
  • ほろっと涙する場面と考えさせられる場面が混在し、全体的にじんわり感動が続く読み味だ。
  • 下巻は登場人物が増え賑やかになる一方、再会に向けた地ならし感を感じる。

キャラクターへの評価

  • ヴァイオレットは人形のような少女から感情を理解していく変化が最大の魅力で、読者の心を映す存在だ。
  • ギルベルト少佐との関係はもどかしくも物語の核で、原作では視点の取り方により人物への印象が和らぐ。
  • ラックス、ホッジンズ社長、カトレアなど郵便社の仲間が魅力的で、恩義や家族愛の描写に惹かれる。
  • ディートフリート兄やベネディクトなど、一見冷たく見えても複数の顔を持つ人物が多いと感じる読者が多い。
  • 依頼人や外伝登場人物(王女と恋文など)の短編も切なく印象に残り、シリーズ全体の人間模様を厚くしている。

巻一覧

ヴァイオレット・エヴァーガーデン 上巻
2015年12月 ISBN 9784907064433
ヴァイオレット・エヴァーガーデン 下巻
2016年12月 ISBN 9784907064440
ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝
2018年3月 ISBN 9784907064815
ヴァイオレット・エヴァーガーデン エバー・アフター
2020年3月 ISBN 9784910052045

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