国民ナンバー制度の導入後に経済格差が広がった日本を舞台に、お金に関わる異能力「マイダスタッチ」をめぐる超常経済犯罪を追うシリーズです。超常経済犯罪対策室エイプスの職員・水町袈裟郎と、大富豪の令嬢で女子高生捜査官の一万田こがねが、異能を使った事件の捜査にあたります。物語は、能力者による犯罪、富裕層に広がる奇病、新しい通貨の研究、カジノ特区での不正など、経済と異能が結びついた事件を軸に進みます。捜査を通じて、個別事件の背後にある制度や利害関係が少しずつ見えていき、国家規模の問題へ広がっていきます。シリーズ全体では、経済犯罪の捜査と異能の仕組みを手がかりに、社会構造の変化を描く構成です。3巻までで、事件の舞台は都市の現場から経済特区のカジノへと広がります。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- お金に関する異能力を軸にした設定が新鮮で、経済犯罪や異能バトルの組み合わせが目を引く。
- 財閥令嬢や対策チームなど、バディもの・チームものとしての掛け合いが読みどころになっている。
- 事件解決だけでなく、政治や経済の話題をラノベらしく取り込む発想が面白い。
- テンポよく読めて、軽快さやコメディ寄りのノリを楽しめる。
- 伏線の張り方や回収、アイデアの独自性を評価する声がある。
こんな人におすすめ
- 経済×異能バトルの変化球ラノベを読みたい人。
- バディの掛け合い、特に主人公とお嬢様ヒロインの組み合わせが好きな人。
- 事件もの・刑事ものの雰囲気をラノベで楽しみたい人。
- 多少粗さがあっても、設定の面白さやテンポを重視する人。
- 続刊前提でシリーズの伸びしろを追いたい人。
人を選ぶポイント
- 世界観や設定は面白い一方、物語の盛り上がりが地味に感じられる場面がある。
- 解決の仕方がやや強引、雑、偶然頼みと受け取られる箇所がある。
- コメディ寄りに振り切れていないため、ノリ切れない人には熱量が足りなく映る。
- キャラが濃く、時事・政治ネタの扱いは好みが分かれやすい。
- 1巻より勢いが落ちる、クライマックスが薄いと感じる読者もいる。
テンポ・読後感
- 全体の進行は速めで、読みやすく一気読みしやすい。
- 事件ごとの展開は軽快だが、終盤はやや駆け足に感じられることがある。
- シリアスな筋立てにコメディや掛け合いが混ざるため、重すぎない。
- 異能の代償や金銭のやりくりが入るので、独特のせわしなさがある。
- 王道の骨格に変化球の設定を載せた、安定感と珍しさが同居した読後感。
キャラクターへの評価
- 主人公は復讐心や目的意識がはっきりしていて、能力面では不憫さや非力さが目立つ。
- お嬢様ヒロインは箱入り感やズレた言動が魅力で、掛け合いの中心になっている。
- こがねは地味にずれている、善良で可愛いといった印象が強い。
- 個性の強い登場人物が多く、誰が誰か分からなくなるほどではない。
- キャラの濃さが魅力になる一方、やや作り物めに感じる読者もいる。
巻一覧
この巻のあらすじ
超・近未来の超常経済犯罪捜査ファイル!
国民ナンバー制度の導入以降、経済格差が拡大した日本。 苦しい生活を強いられた人々の中からは、お金に関連した異能力「マイダスタッチ」を得る者が出始めた。それ以降、異能力を用いた犯罪が多発し、その犯罪を組織的に行う「アライアンス」が結成されていった。
彼らを取り締まるために設置された超常経済犯罪対策室・通称「エイプス」。そこに所属するドケチでモテない職員、水町袈裟郎は父親をアライアンスに殺され、その犯人を追い求めていた。しかし、その足取りは掴めぬまま。
そんなある日、お金を爆発させる能力者が立てこもった現場で運命の出会いを果たす。大富豪・一万田家の令嬢、一万田こがねである。自分が使ったお金のキャッシュフローを認識できる「マイダスタッチ」を持つ彼女は、エイプスにその能力を買われて袈裟郎とコンビを組む。そして二人は事件を捜査していく内に、国を巻き込んだ恐ろしい陰謀を知る――。
果たして袈裟郎は、父を殺した犯人を見つけ出し、こがねと共に国家の破綻を止めることができるのか!
アニメ『ONE PIECE』のテレビシリーズ脚本を手がけるなど、気鋭の脚本家・ますもとたくやが送る、異能経済クライムシリーズ開幕!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
この巻のあらすじ
劣化する通貨とは。新たな経済犯罪に挑む。
国民ナンバー制度の導入以降、経済格差が拡大した日本。 その環境下で生まれた「マイダスタッチ」と呼ばれる経済異能。 それに伴う異能経済犯罪に対抗するために、専門捜査部署・エイプスが正式に発足した。 彼らが犯罪を追う日々のなか、閑静な住宅街の一角にある豪邸で、一人の老人の腐乱死体が見つかった。 その捜査の中で、若きエイプス職員・水町袈裟郎は富豪たちの間で蔓延しはじめたという奇病の情報を得る。 身体の一部が壊死しはじめ、いずれ死ぬが、自身の保有している財産を使い切ればそれが治る、という奇妙な病。 一方、エイプスの設立などと重なり、経済弱者によって形成されたデモ団体・イージスの活動が活発化し始める。そのイージスから、死んだ老人の元に届いていたという一通の脅迫状。その捜査線上にあがった、黒野雨彦という学生。彼は「自由貨幣」と呼ばれる新しいお金の研究をしていたという。 自由貨幣――時間と共に劣化するというお金とは……?
経済格差を是正しようという良心が、いらぬ悲劇を呼びこんだ。 大富豪の令嬢かつ女子高生捜査官の一万田こがねと、ドケチな水町袈裟郎のコンビが贈る、異能経済クライムシリーズ第二弾!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
この巻のあらすじ
カジノに潜む甘い罠。エイプス最大の事件。
国民ナンバー制度の導入以降、経済格差が拡大した日本。その環境下で生まれた「マイダスタッチ」と呼ばれる経済異能。それに対する異能経済犯罪専門捜査部署・エイプスは日々奮闘を続けていた。
そしていま彼らが向かうのは、真っ暗な夜の大阪湾に、色とりどりの照明が輝く島。人工島「夢洲」。長らく議論になっていたカジノ法案がようやく国会を通過し、候補地だったこの島が日本初の経済特区となってカジノが次々に建設されていた。
アジア最大規模のカジノに世界中から観光客が集まり、その経済効果は政府の予想をはるかに上回った。……しかし、周辺地域の治安の悪化など、様々な問題が生じ、その中でも最たるものが「能力者」によるカジノでの不正。そして、能力者を取り締まる政府機関であるエイプスに出動要請が下ったのだった。
これまでの物理攻撃系の能力者たちと異なり、カジノを荒らす能力者達はイカサマに能力を使用する知能犯たち。潜入捜査を覚られぬよう、袈裟郎たちは一般客としてカジノに紛れ込む。
そして浮き彫りになる「ジャンケット」の存在。その裏側に、袈裟郎は己の最大の因縁ともいえる存在に対面する。
マネークライムシリーズ、堂々クライマックス!!
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※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
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