『ホーリー・アップル』は、1980年代のニューヨークを舞台にした警察連作で、気弱な巡査ハリーと、同じアパートに住む刑事ドイルを軸に進む。景気も治安も悪い“穴だらけの林檎”で、ハリーは仕事の失敗や昇格への迷いを抱えながら、犯罪多発地域や宝石街で起きる事件に向き合う。ドイルは有能だが強引で、捜査の相棒としても恋人としてもハリーの前に現れる。二人の同居に近い生活と現場でのやり取りを重ねつつ、警察の仕事、街の空気、関係の変化が並行して描かれる全3巻のシリーズ。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 80年代ニューヨークの空気感が濃く、街の治安や時代背景まで含めて読ませる。
- 警察ものとしての事件パートと、ハリーとドイルの関係の進展が両立している。
- ドイルの仕事中の硬さと私生活での甘さの落差が印象に残る。
- ルカやアリエルなど脇役も動きがあり、シリーズ全体の広がりを感じる。
- 文章が読みやすく、じんわり染みる、再読したくなる。
こんな人におすすめ
- 80年代アメリカやNYの雰囲気を味わいたい人。
- 警察小説風の骨格にBL要素が乗る作品が好きな人。
- じれったい関係が少しずつ近づく過程を追いたい人。
- ハードボイルド寄りでも、甘さや安心感のある関係性を求める人。
- シリーズものを長く追いかけるのが苦にならない人。
人を選ぶポイント
- 恋愛の進み方はゆっくりで、踏み出しの遅さが気になる場合がある。
- 事件や背景描写が厚く、軽快なラブコメ感を期待すると重めに感じる。
- 主人公の気弱さや相手役の強引さが好みを分けやすい。
- 作品の空気が海外刑事小説寄りなので、BL色の強さを先に求めるとずれが出る。
- 続刊前提の受け止め方が多く、シリーズ未完の不安を覚える読者もいる。
テンポ・読後感
- 事件の進行は落ち着いていて、派手さより積み重ねで読ませる。
- 会話や関係性の変化に甘さがにじみ、全体はしっとりした手触り。
- 背景描写は細かく、当時のNYに入り込む感覚が強い。
- ハードボイルドの緊張感と、私生活のやわらかさが同居している。
- 読後感は切なさよりも、少しずつ温度が上がる安心感が残る。
キャラクターへの評価
- ハリーは気弱で臆病に見えるが、慎重さや観察力、仕事ぶりに好感が集まる。
- ドイルは有能で皮肉屋、協調性は薄いが、身内には驚くほど甘い。
- 二人のギャップが強く、仕事では噛み合いにくくても私生活では相性が良い。
- 互いを守りたい気持ちが言葉に出てくる場面が印象的。
- ルカは危なっかしいが愛嬌があり、脇役として場を明るくする。
巻一覧
この巻のあらすじ
「でも……愛してるよ……」去ってしまった恋人に未練たらたらの気弱な巡査ハリー、31歳。そして、彼が住む80年代のニューヨークは、治安も景気もなかなかよくならない“穴だらけの林檎”だ。ハリーは街と同じように、仕事も恋愛も負け組、だけどかっこいい男が好き。そんなハリーの前に颯爽と現れた刑事ドイル。二人は偶然同じアパートに住み、ともに事件に挑むことになるが……。
この巻のあらすじ
どん底景気に古びて穴だらけのビッグ・アップル、NY。気弱な巡査ハリーは刑事ドイルとの突然の出会いから、同じアパートでの半同棲状態になり一ヵ月。有能だけれど傍若無人な捜査ぶりのドイルは恋も強引だ。甘いアパートでの生活は幸せだが、仕事では失敗つづきのハリーは、犯罪多発地域、シン・ストリート(罪の通り)の事件に急行する……。
この巻のあらすじ
臆病者で失敗続きのNY市警の巡査ハリー。刑事への昇格を打診されるものの、自信がもてず、すぐに返事ができない。昇格すれば、恋人でもある刑事ドイルが相棒になるからだ。公私を混同し、ドイルの足手まといになるのでは、という不安ばかりが募る。その翌日、宝石街で強盗事件が発生した!
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