ビブリア古書堂の事件手帖
- 著者
- 三上延
- イラスト
- —
- レーベル
- メディアワークス文庫
- 刊行年
- 2011-2026
- 巻数
- 12巻
- アニメ化
- —
- 読み放題状況
- Kindle Unlimited: 1巻まで
- Audible
- 11巻
鎌倉の片隅にある古書店「ビブリア古書堂」を舞台に、若い女店主・栞子と店員の青年が、持ち込まれる古書の来歴や書き込みを手掛かりに、相談事や行方不明の本、家に残る記憶をたどるシリーズ。古書そのものだけでなく、持ち主の事情、家族の因縁、昔の事件が本を通じてつながっていく。太宰治や横溝正史、夏目漱石など実在の作品名も物語の手掛かりとして扱われ、古書店の日常から旧家や過去の記録へ話が広がる。一冊ごとに独立した依頼を追いながら、古書と人の記憶が交差する構成になっている。後半では栞子に似た少女・扉子も登場し、同じ古書店から世代をまたぐ話へ広がる。
構造レビュー
編集部判定 良作
短評・キャッチコピー
この項目をレビュー編集部
様々な本とその持ち主や、偶然にもその本と出会った人たちとのストーリーが見逃せない。本は実在する有名な本であり、それにまつわる謎は、些細なことのようでとても奥深いものばかりになっている。読書が好き、本が好き、という人は見逃せない世界観。
編集部
古書に関して並外れた深い知識を持つ、古書店主が、持ち込まれた古書にまつわる謎を解いていく日常ミステリー。
著者情報
この項目をレビュー編集部
電撃文庫『ダーク・バイオレッツ』にてデビュー。ホラーからファンタジーまで、幅広い作風で縦横に活躍中。丁寧に紡がれる物語には根強いファンが多い。1971年10月21日神奈川県横浜市出身。大悪時代は文芸部に所属、古書店勤務を経てデビューに至る。 【電撃文庫】 ・デビュー作:ダーク・バイオレッツ(2002年6月-2004年3月/全7巻) ・シャドウテイカー(2004年6月-2005年6月/全5巻) ・山姫アンチメモにクス(2005年8月-2005年12月/全2巻) ・天空のアルカミレス(2006年4月-2007年6月/全5巻) ・モーフィアスの教室(2008年1月-2008年11月/全5巻) ・偽りのドラグーン(2009年8月-2011年7月/全5巻) 【メディアワークス文庫】 ・ビブリア古書堂の事件手帖(2011年3月-2017年2月/全7巻) ・ビブリア古書堂の事件手帖~扉子と不思議な客人たち~(2018年9月-既刊3巻)
メディアミックス状況
この項目をレビュー編集部
【漫画】全6巻 原作:三上延/キャラクター原案:越島はぐ/作画:ナカノ レーベル:角川コミックス・エース(2012年~2014年) 【漫画】全3巻 原作:三上延/キャラクター原案:越島はぐ/作画:交田稜 レーベル:アフタヌーンKC(2012年~2013年) 【漫画】既刊1巻(2024年8月現在) 原作:三上延/キャラクター原案:越島はぐ/作画:庭春樹 掲載サイト:ヤングエースUP(2024年2月~) 【ドラマ】(2013年1月14日~2013年3月25日放送/全11話) ドラマ名:「ビブリア古書堂の事件手帖」 原作:三上延 放送局:フジテレビ 主演:剛力彩芽 【映画】(2018年11月1日公開) 映画名:「ビブリア古書堂の事件手帖」 原作:三上延 主演:黒木華
作品Q&A
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読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
実在の名著や稀覯本を軸にした「本ミステリ」の面白さが、シリーズを通して高く評価されているという声が多い。古書が持つ主の人生や因縁を映し出す構成に、本好きならではの深みがあると感じる読者が目立つ。小さな手がかりから真相を見抜く推理や、作品引用の巧みさが「読後にその本も読みたくなる」と語られることもある。篠川家三代をつなぐ長編の仕掛けや、馴染みの登場人物が再登場する懐かしさも、長く読み続ける魅力として挙がる。
こんな人におすすめ
読書が好きで、古典文学や文豪・推理小説への関心がある人向きという声が多い。古書店や神保町の雰囲気に惹かれる人、本を介した人間ドラマを楽しみたい人にも合うとされる。ミステリ好きのうえ、シリーズを追いかけてキャラクターの成長や関係性の変化を味わいたい読者向けという意見もある。
人を選ぶポイント
巻を重ねるほど人間関係が複雑になり、初期のような気軽さから重くシリアスな色合いへ移っていくという指摘がある。一部の巻では結末の後味の良さ・悪さについて意見が分かれ、不穏な展開や計画的な仕掛けに「怖い」「不気味」と感じる声も見られる。智恵子の立ち位置や、シリーズ根幹の謎を巡る描写について、期待と落差が生じる場合もあるようだ。全巻の流れを追うには記憶の負担が大きいと感じる読者もいる。
テンポ・読後感
短編三話構成の巻と、一冊まるごと一テーマ(文豪・作品群)を扱う巻が混在し、読み方のリズムにバリエーションがあるという声が多い。プロローグとエピローグの仕掛け、シリーズ全体にかかる伏線が、続きへの期待感を高める傾向がある。リアルな年月の経過と物語内時間の進行が重なり、長く付き合ってきた読者ほど「時を共有している感覚」を味わえるとされる。終盤に向けて緊張感や不安が増し、落ち着いた日常描写と不穏な空気が交錯する印象もある。
キャラクターへの評価
栞子の本への洞察力と推理力、母系の血筋を受け継ぐ扉子の探偵役ぶりが好意的に語られることが多い。大輔との関係性や、夫婦としての円熟した様子を「ほっこりする」と感じる声がある。智恵子は相変わらず独特で、トリックスター的・敵役的な存在感として記憶に残るという評価が目立つ。恭一郎の監視役や扉子とのやり取りは微笑ましいコンビとして受け止められ、再登場する旧知の人物たちのその後も、シリーズ愛を深める要素とされる。
巻一覧
この巻のあらすじ
鎌倉の片隅でひっそりと営業をしている古本屋「ビブリア古書堂」。そこの店主は古本屋のイメージに合わない若くきれいな女性だ。残念なのは、初対面の人間とは口もきけない人見知り。接客業を営む者として心配になる女性だった。 だが、古書の知識は並大抵ではない。人に対してと真逆に、本には人一倍の情熱を燃やす彼女のもとには、いわくつきの古書が持ち込まれることも。彼女は古書にまつわる謎と秘密を、まるで見てきたかのように解き明かしていく。 これは“古書と秘密”の物語。
この巻のあらすじ
鎌倉の片隅にひっそりと佇むビブリア古書堂。その美しい女店主が帰ってきた。だが、入院以前とは勝手が違うよう。店内で古書と悪戦苦闘する無骨な青年の存在に、戸惑いつつもひそかに目を細めるのだった。 変わらないことも一つある──それは持ち主の秘密を抱えて持ち込まれる本。まるで吸い寄せられるかのように舞い込んでくる古書には、人の秘密、そして想いがこもっている。青年とともに彼女はそれをあるときは鋭く、あるときは優しく紐解いていき──。
この巻のあらすじ
鎌倉の片隅にあるビブリア古書堂は、その佇まいに似合わず様々な客が訪れる。すっかり常連の賑やかなあの人や、困惑するような珍客も。 人々は懐かしい本に想いを込める。それらは予期せぬ人と人の絆を表出させることも。美しき女店主は頁をめくるように、古書に秘められたその「言葉」を読みとっていく。 彼女と無骨な青年店員が、その妙なる絆を目の当たりにしたとき思うのは? 絆はとても近いところにもあるのかもしれない──。 これは“古書と絆”の物語。
この巻のあらすじ
珍しい古書に関する特別な相談──謎めいた依頼に、ビブリア古書堂の二人は鎌倉の雪ノ下へ向かう。その家には驚くべきものが待っていた。 稀代の探偵、推理小説作家江戸川乱歩の膨大なコレクション。それを譲る代わりに、ある人物が残した精巧な金庫を開けてほしいという。 金庫の謎には乱歩作品を取り巻く人々の数奇な人生が絡んでいた。そして、深まる謎はあの人物までも引き寄せる。美しき女店主とその母、謎解きは二人の知恵比べの様相を呈してくるのだが──。
この巻のあらすじ
静かにあたためてきた想い。無骨な青年店員の告白は美しき女店主との関係に波紋を投じる。彼女の答えは──今はただ待ってほしい、だった。 ぎこちない二人を結びつけたのは、またしても古書だった。謎めいたいわくに秘められていたのは、過去と今、人と人、思わぬ繋がり。 脆いようで強固な人の想いに触れ、何かが変わる気がした。だが、それを試すかのように、彼女の母が現れる。邂逅は必然──彼女は母を待っていたのか? すべての答えの出る時が迫っていた。
この巻のあらすじ
太宰治の『晩年』を奪うため、美しき女店主に危害を加えた青年。ビブリア古書堂の二人の前に、彼が再び現れる。今度は依頼者として。 違う『晩年』を捜しているという奇妙な依頼。署名ではないのに、太宰自筆と分かる珍しい書きこみがあるらしい。 本を追ううちに、二人は驚くべき事実に辿り着く。四十七年前にあった太宰の稀覯本を巡る盗難事件。それには二人の祖父母が関わっていた。 過去を再現するかのような奇妙な巡り合わせ。深い謎の先に待つのは偶然か必然か?
この巻のあらすじ
ビブリア古書堂に迫る影。 太宰治自家用の『晩年』をめぐり、取り引きに訪れた老獪な道具商の男。彼はある一冊の古書を残していくーー。 奇妙な縁に導かれ、対峙することになった劇作家ウィリアム・シェイクスピアの古書と謎多き仕掛け。 青年店員と美しき女店主は、彼女の祖父によって張り巡らされていた巧妙な罠へと嵌っていくのだった……。 人から人へと受け継がれる古書と、脈々と続く家族の縁。その物語に幕引きのときがおとずれる。
この巻のあらすじ
ある夫婦が営む古書店がある。鎌倉の片隅にひっそりと佇む「ビブリア古書堂」。その店主は古本屋のイメージに合わない、きれいな女性だ。そしてその傍らには、女店主にそっくりな少女の姿があったーー。 女店主は少女へ、静かに語り聞かせる。一冊の古書から紐解かれる不思議な客人たちの話を。古い本に詰まっている、絆と秘密の物語を。 人から人へと受け継がれる本の記憶。その扉が今再び開かれる。
この巻のあらすじ
ビブリア古書堂に舞い込んだ新たな相談事。それは、この世に存在していないはずの本ーー横溝正史の幻の作品が何者かに盗まれたという奇妙なものだった。 どこか様子がおかしい女店主と訪れたのは、元華族に連なる旧家の邸宅。老いた女主の死をきっかけに忽然と消えた古書。その謎に迫るうち、半世紀以上絡み合う一家の因縁が浮かび上がる。 深まる疑念と迷宮入りする事件。ほどけなかった糸は、長い時を超え、やがて事の真相を紡ぎ始めるーー。
この巻のあらすじ
春の霧雨が音もなく降り注ぐ北鎌倉。古書に纏わる特別な相談を請け負うビブリアに、新たな依頼人の姿があった。 ある古書店の跡取り息子の死により遺された約千冊の蔵書。高校生になる少年が相続するはずだった形見の本を、古書店の主でもある彼の祖父は、あろうことか全て売り払おうとしているという。 なぜーー不可解さを抱えながら、ビブリアも出店する即売会場で説得を試みる店主たち。そして、偶然依頼を耳にした店主の娘も、静かに謎へと近づいていくーー。
◆目次◆ プロローグ・五日前 初日・映画パンフレット『怪獣島の決戦 ゴジラの息子』 間章一・五日前 二日目・樋口一葉『通俗書簡文』 間章二・半年前 最終日・夢野久作『ドグラ・マグラ』 エピローグ・一ヶ月後 プロローグ・五日前 初日・映画パンフレット『怪獣島の決戦 ゴジラの息子』 間章一・五日前 二日目・樋口一葉『通俗書簡文』 間章二・半年前 最終日・夢野久作『ドグラ・マグラ』 エピローグ・一ヶ月後
すべての巻を見る(全12巻)
この巻のあらすじ
三つの時代をまたぎ紐解く、鎌倉文庫の謎
まだ梅雨の始まらない五月の終わりの鎌倉駅。よく似た顔立ちだが世代の異なる三人の女性が一堂に会した。 戦中、鎌倉の文士達が立ち上げた貸本屋「鎌倉文庫」。千冊あったといわれる貸出本も発見されたのはわずか数冊。では残りはどこへーー夏目漱石の初版本も含まれているというその行方を捜す依頼は、昭和から始まり、平成、令和のビブリア古書堂の娘たちに受け継がれていく。 十七歳の「本の虫」三者三様の古書に纏わる物語と、時を超えて紐解かれる人の想い。 プロローグ 第一話 令和編『鶉籠』 第二話 昭和編『道草』 第三話 平成編『吾輩ハ猫デアル』 エピローグ
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