『ダブルブリッド』は、特異遺伝因子保持生物「怪(あやかし)」と人間が共存する現代日本を舞台にしたホラーファンタジーシリーズです。銀髪と怪の力から恐れられる片倉優樹を中心に、特殊部隊EATや捜査第六課の任務、吸血鬼や人型兵器、各地で起こる異能事件が描かれます。物語は、優樹と山崎太一朗を軸に、人外の存在、復讐、組織の思惑、個々の選択が絡む形で広がっていきます。シリーズ本編に加えて、短編集『Drop Blood』では本編後の物語や短編群が収録されています。短編は本編の周辺事情や人物の背景を補います。短編は本編の補助線として機能します。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 人とアヤカシの境界を軸にした異種間バディものとして読める。
- 血みどろの戦闘や重火器、刃物の描写が強く、凄惨さが印象に残る。
- キャラクター同士の距離感や会話、関係の変化を追う楽しさがある。
- 短編集や後日談で各人物の掘り下げが入り、本編の余韻を補完できる。
- 物語の薄暗さや救いの少なさが、作品の持ち味として受け止められている。
こんな人におすすめ
- ダーク寄りのライトノベルや、痛みのある群像劇が好きな人。
- バトルだけでなく、人物の感情や関係性の変化を重視して読む人。
- 本編完結後の後日談や短編でキャラを掘り下げたい人。
- 異種族もの、バディもの、因縁や対立構造のある話に惹かれる人。
- 90年代〜00年代電撃系の空気感に懐かしさを覚える人。
人を選ぶポイント
- 文章がくどい、冗長に感じる場面がある。
- 本筋の進みが遅く、サイドストーリー寄りに見える巻がある。
- グロテスクで痛々しい戦闘描写が多い。
- 物語の救いが少なく、重苦しさが続く。
- 巻によっては展開が性急で、結末の受け止め方に好みが出る。
テンポ・読後感
- 序盤は日常や会話の空気を挟みつつ、徐々に不穏さが濃くなる。
- 戦闘は激しいが、全体の進行はじわじわと積み上げるタイプ。
- 途中で停滞感や欠落感が出やすく、読後感は重め。
- 短編や後日談では、しんみりした余韻やほのぼの感が強い。
- 暗さの中にキャラ同士の親密さや温度が差し込。
キャラクターへの評価
- 太一郎は変化の大きい人物として印象に残り、危うさや切なさが強い。
- 優樹は感情の抑圧や生き方の苦しさが深く読まれている。
- 大田は存在感が強く、会話や立ち回りを好む声が目立つ。
- 八牧や鵺のネジなど、脇役にも強い同情や愛着が向けられている。
- キャラクター同士のすれ違い、距離、信頼の積み重ねが見どころとして挙がる。
巻一覧
この巻のあらすじ
特異遺伝因子保持生物ー通称”怪(あやかし)”後を受け継ぐ少女、片倉優樹はその力と銀髪から「白髪頭」と呼ばれ恐れられていた。ある日、特殊部隊『EAT』へ協力中、優樹は1人の人間の青年と出会う。青年の名は山崎太一朗。『EAT』の一員である太一朗に直情的な言動に最初は不安感を覚える優樹であったが、徐々に彼の飾らない性格に好意を抱くように成なる。一方片倉優樹を付けねらう甲種”怪”が1人。その人物、3年前殺人鬼として日本を騒がせた高橋幸児と優樹とは浅からぬ因縁があった…。第6回電撃ゲーム小説大賞<金賞>受賞のホラーファンタジー、登場
この巻のあらすじ
あの事件から二週間が過ぎ、片倉優樹と山崎太一朗の生活につかの間の平穏な時間が戻ってきた。仕事が終わった後、太一朗と居酒屋で酒を飲んだその帰り道、優樹は首に血の付いた女性を見かける。訝しく思う優樹だったが、悪い予感のとおり、翌日、浦木から連絡が届いた。ひとりの吸血鬼を追って聖堂騎士団が日本にやってきたというのである――! そしてそのアヤカシと相対した片倉優樹の胸中に去来したモノとは――?
この巻のあらすじ
日本に降り立った大戦期の人型兵器――ナカ 中国から一見普通の親子連れに見えるふたりがやってきた。玄亮、趙蒼と名乗る彼らの目的は大戦期に造られた人型兵器ナカ零番の実験。だが、ナカの疑似脳にノイズが走った時、ナカの脳の奥に隠されていたプログラムの封印が解けた……。 一方、片倉優樹は自分の体調に違和感を感じていた。今までに無いことだが、頭痛を感じていたのである。そして優樹はその”異変”が、ナカの日本上陸と共に始まったと言うことを、知る由もなかった。 人型兵器とダブルブリッド――ふたつの運命が交錯したとき……。
この巻のあらすじ
出会った二人には、必ず別れが訪れる……高橋幸児の死体を乗せた輸送車が炎上、何故か死体は消え去っていた。一方、出向明けを間近に控え、ある決意を持って優樹のもとに向かった太一朗であったが、記憶を失ったままふらついている高橋幸児を見つける。その処遇を巡り、太一朗と優樹は対立し……!
この巻のあらすじ
その愛と憎悪が人を狂わせる――山崎太一朗の出向期間が終わり、再び捜査第六課で一人きりになった片倉優樹のもとに一報が入る。アヤカシが京都で殺されたというのである。調査のため、かつての同僚帆村夏純と京都に向かった優樹が見たものは……!
この巻のあらすじ
EATと米軍の共同演習に六課に在籍していた面々がアヤカシ役として協力することになり、優樹、大田、虎司、夏純、八牧が久しぶりに顔を合わせる。懐かしさも相まって演習の舞台となった無人島にはどこか弛緩した空気が流れていた。だが、その背後で米軍の恐るべき陰謀が進行していることを彼らは知る由もなかった……。 鵺のネジもまた愛すべき“彼”を殺した人間に復讐を果たすため、その無人島に来ていた。そしてその仇とは……!
この巻のあらすじ
元捜査第六課所属のアヤカシ――八牧はひとつの決断を下した。仲間を攻撃し命を奪う可能性のある“存在”、そいつをこの世から抹殺し仲間を守るために自分は考えうるすべての手段を使う――と。 一方、八牧が付け狙う“存在”――山崎太一朗は混乱していた。鬼斬りの寄生が進み、アヤカシが近づくたびに意識の連続性が断たれるようになったためである。山崎の必死の願いにも関わらずさらに意識の変容は進み、そして……! アヤカシの命を吸い、人間の魂を奪う鬼斬りの最初の一本――童子斬り。 今、その“童子斬り”を巡り、戦いが始まる――。
この巻のあらすじ
八牧は死んだ。山崎太一朗の手によって。 同時に、八牧が命を賭して張った罠が動き始める。 一方、八牧を失った元捜査六課の面々は、心に空いた虚無と向き合いながら、彼らの作法に従って行動を開始する。 ……復讐のために。その先に待っているであろう更なる虚無を直視することなく――。 超人気シリーズ待望の第8巻、登場!
この巻のあらすじ
悩みに悩んだすえ、安藤希に対して凶行に及ぼうとしたその瞬間、相川虎司は圧倒的な力で池に投げ込まれた。 兇人――“鬼斬り”に取り憑かれた山崎太一朗の手によって。 そして始まる人外のモノ同士の闘いは、安藤希に何を決断させるのか!? 一方、右目を失い、“左手”も失い、記憶も失いつつある片倉優樹は、傍観者としての立場を捨てないままただ語りつづける大田真章を前に、何を決断するのか。 数多くの決断を背に、破滅に向けて突き進む『ダブルブリッド』シリーズ。 ついにクライマックス直前!
この巻のあらすじ
記憶を失いつつある片倉優樹と、“童子斬り” に憑かれた山崎太一朗は、お互いのことがわからないまま、ぶつかり合い、傷つけあっていく。 かつて友以上の関係を作りつつあったふたりは、このままどちらかが倒れるまで戦い続けるのだろうか。 それとも──。 ついに明らかにされる “主” という鬼の陰謀と、彼らの計画 「Ωサーキット」 の全容。 己の寿命を悟った片倉晃の意思と、彼の所属する 「クロスブリード」 という組織の意味。 そして、「キマイラ」 と呼ばれる生命体の存在理由。 優樹と太一朗。 ふたりの決着に全ての最期が集う。 血を流し、肉を裂き、骨を砕いた先にあるものは何か。 大人気シリーズ待望の完結巻、ついに登場!
すべての巻を見る(全11巻)
この巻のあらすじ
X巻にて、ついに完結を迎えた人気シリーズ『ダブルブリッド』の待望の短編集が登場。今まで「電撃文庫MAGAZINE」などに掲載された短編『ビハインド』シリーズ4作品を一部加筆で再収録。そしてそのうちの1編である「こどもらしくないこどものはなし」に関わるサブエピソード2作と、怒涛の結末を迎えたX巻の「その後」の物語を描いた中編1作の計3作を特別書き下ろし。 「だから、死ぬまで生きていこう。死にたい死にたいって思いながら、生きていこう」 これは痛みを抱えて生きていくものたちの物語──。
星評価・感想
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ケイ 3 ヒトではない生き物『アヤカシ』の少女の、血と肉の飛び散るお話
第6回電撃ゲーム小説大賞金賞受賞作品なのですが、電撃文庫にしてはかなりグロ描写、出血表現の多いホラー小説です。
主人公の片倉優樹は『アヤカシ』と呼ばれる人ではない生き物として警察組織に籍を置き、のんべんだらりと過ごしています。そんな中警察内の対アヤカシ組織に属する山崎太一郎の出向先として選ばれ、真面目過ぎる彼とアヤカシとして奔放な彼女との間には少しづつ信頼関係が生まれていきます。その矢先、連続殺人犯であるアヤカシに襲撃され、それを糸口に片倉優樹の過去や正体を山崎太一郎が知っていくストーリーとなっています。とても分かりやすい文章を書かれていて、小説としては読みやすいです。
ただグロ表現や、作品内で主人公が終始嫌われている描写も多く、事件を解決しても他作品にあるようなすっきりした読了感は感じられないとも思うので、一般的には好き嫌いが分かれるので良作どまりかと思い、☆3です。 -
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