『ドリームバスター』は、人の夢に逃げ込んだ凶悪犯の意識を追うドリームバスター・シェンを中心に、夢と現実をまたぐ事件を描くアクション・ファンタジーシリーズです。舞台は、夢の中に逃げた意識を退治する仕組みがある世界で、地球側の人物と惑星テーラ由来の存在が交差します。物語は、悪夢に悩む人物の救出や、夢を利用した犯罪の追跡を軸に進み、各巻で異なる依頼や事件が扱われます。シリーズが進むにつれて、夢の仕組みや「場」の性質、時間に関わる特殊な領域など、設定の範囲が広がっていきます。収録形態としては本編に加えて中篇も含まれ、巻ごとに独立した事件を追いながら全体の世界設定が積み重なります。続編・外伝・短編の区分は、提示情報では明示されていません。
構造レビュー
作品Q&A
読者の声
読者レビューをもとに AI が要約した内容です。
作品の魅力
- 夢を入口に現実と異世界がつながる設定が独特で、世界観の広がりが大きい。
- 時間鉱山や時間素など、発想の飛び方が大きいSF要素が印象に残る。
- 事件、家族、恋愛、トラウマが同時進行し、読み進めるほど話がつながっていく。
- シェンやマエストロを中心に、登場人物の関係性の変化が見どころになっている。
- 現実の重さと冒険の面白さが両立していて、先が気になる構成。
こんな人におすすめ
- 夢や異世界を使った独特のファンタジーSFが好きな人。
- 伏線回収やシリーズ全体のつながりを追う読み方が好きな人。
- 家族、虐待、喪失感など重めのテーマも受け止められる人。
- キャラクター同士の関係性の変化を楽しみたい人。
- 物語の設定や世界観にじっくり浸りたい人。
人を選ぶポイント
- 説明が多い巻は世界観の把握に時間がかかる。
- 進行が淡々としていて、勢い重視だと重く感じやすい。
- 虐待や自殺、救いの薄い現実描写が息苦しくなりやすい。
- 謎や伏線が多く、巻単体で完全にすっきりしない。
- シリーズ途中では未回収の要素が残りやすい。
テンポ・読後感
- 物語はじわじわ広がり、後半で一気に収束へ向かう流れ。
- 夢の中の出来事と現実の事情が並行して進み、切り替わりが多い。
- 全体の空気は幻想的だが、現実パートはかなりシビア。
- 読後感は爽快一辺倒ではなく、余韻と不穏さが残る。
- 巻によっては設定説明寄りで、読み味はやや重め。
キャラクターへの評価
- シェンは熱血でまっすぐ、無謀でも引かない勢いが魅力。
- マエストロは食えない雰囲気がありつつ、包容力のある存在として見られている。
- 博士は可愛さや掴みどころのなさが印象に残る。
- リップや理恵子は物語の感情面を動かす存在として気にされている。
- 囚人側にも単純な悪役では片づけられない複雑さがある。
巻一覧
この巻のあらすじ
燃え上がる火。焼け落ちそうな家。その中でへんてこなダンスを踊る黒い人影・・・。悪夢に悩まされる道子とその幼い娘・真由は、夢の中で奇妙な少年に助けられる。西部劇のガンマンに似た格好、背中に青竜巻を背負い、額には真っ赤なハチマキ。彼の名は、シェン。人の夢の中に逃げ込んだ凶悪犯の意識を退治する賞金稼ぎ、[ドリームバスター]であった・・・。宮部みゆきの大人気アクション・ファンタジー巨編が装い新たにトクマ・ノベルズEdgeで刊行開始!
この巻のあらすじ
今回のD・Pは、二十歳の新米OL村野理恵子。けっこうな美人なのに気が小さくて自信が持てず、いつだっておろおろ。首をぐらぐらと動かしてしまうのは、不安なときの悪い癖。そんな彼女が、たまたま殺人事件を目撃したことをきっかけに、惑星テーラから逃げ出した凶悪犯につけこまれ、悪夢に悩まされるようになった。理恵子の夢に出現したシェンとマエストロは、いかにしい彼女を救うのか…。長篇「目撃者」ほか、シェンの友人である謎のキャラクター、リップとの“別れ”を描く、中篇「D・Bたちの“穴”」を収録。宮部みゆきの大人気アクション・ファンタジー巨篇、第2弾が登場。
この巻のあらすじ
シェンの友人D・Bマッキーが、謎の「場」で行方不明になった。ドレクスラー博士によると、そこは通常の「場」ではなく、時間の源泉のそばにあり、湧きだした時間が結晶化している「時間鉱山」なのだという。確かに、そこから帰還したD・Bレイモンは、複数の「時間律」の影響で、分離系二重身なる奇妙な現象に見舞われていた。マッキー救出のため時間鉱山に飛んだシェンは、そこで、三人の日本人、ヒロム、キエ、ユキオに出会う。彼らがそこにいるということは、現実世界では昏睡状態であることを示している。ヒロムは交通事故、キエとユキオは、心中を企てたらしい…。シリーズ最大のエピソード、開幕。
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